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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第三章帝国での武術大会は面倒事になるでしょう
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095 夕食と調べ事

百話達成ですこれからもよろしくお願いします。

用事を片付けて、クロに行かせた食堂へ向かう。


ほ~、賑わっているな。

そう思いながら、店の中に入りクロを探す。私の事を見て‘何で人間がこんな所に’とかいう具合の理由で、店内が若干騒がしくなるが。


「あ、澪さんこっちです」


少々、席を立って手を振り周りにいる人たちが、別の意味でこっちを見て来るくらいの大きな声でわたしの事を呼んで来る。


苦笑しながら、周囲の人たちに頭を下げながら、クロのいる席に向かって行く。

その姿を見て、若干私に向けられる視線が多少とは言え、和らいだ。さらにいかにも機嫌がいいと言っている様な黒の声色に、そこまで警戒するほどの人物ではないとでも思ってくれたのだろう。


机の上を見ると刺身に焼き魚、煮作り、蒸し物様々な種類の魚料理が乗っている。


……野菜も食えよ。


少々、まと外れな事を思いながら席に着いて、横を歩いていた店員に取りあえず、サラダと酒を追加注文する。


ちなみに魚は全て迷宮ダンジョン産だ。私はすべてスルーして来たけど海や川もあった。他の者達はその階層は、魔物モンスターではない為(魔石が無いと言う事)危険度が無いに等しい為、網を持って行って大量にとって行く事が多い。


「あ、美味い」


机の料理を食べて呟く。


「ですよね。一通り食べてみましたけど、どれも美味しかったです」


クロのそんな声を聞いながら料理を食べる。


ふと、クロの横に置いてある武器を見ると服に下げる事の出来る限界の本数まで、投擲用のナイフが増えていた。


「買い物は、渡した金額で足りたのか?」


「はい、大丈夫でした」


そんな話をしていると私の頼んだサラダが机に運ばれてくる。

ウェイトレスに礼を言い、葉物を中心とし魚のフレークとチーズのかかったサラダを食べる。


ふむ、ドレッシングはオリーブとレモンの様な物が中心で清涼感のあるハーブが、アクセントになっているな。


私達は料理を食べながら、お互いについて現状話せる範囲の事を話した。

私はこの都市に来てらかの事が中心だったと思う、クロは自分が奴隷として使われていた頃の話をして、場の空気で悪くしては良くないとでも思っているのだろうか話の中心がナターシャについての愚痴が中心だった。

かなり本気の勢いだったから、それが当たり前だとでも思ってしまっていたからなのか、それともナターシャの迫り?とでも言えばいいのだろうかあの、ハァハァ言いながら近づいて来る事の恐怖が勝っているのだろうか、どっちだろうか判断が付かなかった。


まあ、そっちの愚痴は私が酒を飲み始めて、クロはそれを飲んだ事が無かったのか、飲みたそうにしていたので飲ませてみた。

こっちの世界に酒の年齢制限なんてないだろうし、それに私は小さい頃から親と一緒に飲んでいた位なので、ほとんど抵抗も無くに飲ませた。


まあ、結果としてはクロは物凄く酒に弱かったかな。


その時に奴隷時代の事もポロッと出していた。

聞く限りでは‘ご飯が少ないのですよ’とか‘あの下手糞魔法使いが、狙いが雑なのですよ。私まで巻き込むつもりですか’とかくらいしか言っていなかったようなので、クロは完全な戦闘奴隷として使われていた様で、性的暴行は受けていない事が予想出来る。


話を聞きだした後、一人黙々と清酒を仰いでいたら、飲んだ量が三升を超えた位に周りにいる酒好きたちに飲み比べに誘われた。


軽く十人抜きをしたと言っておこうか、と言ってもここの店の性質上猫系の亜人が多いから勝って当然の様な感じだったが。

え?何で勝って当然かって?だって猫なんて、マタタビでべろんべろんになるじゃないか、そんな因子を持っていたら強いけないと思うが。

何故勝負を仕掛けて来たのだろう?






「頭が痛い………です」


翌日、宿の部屋で私が身支度をしている音で起きてクロが言った第一声だ。


「昨日は初めてなのに、あれだけ飲んだからな」


私に比べれば、全員どんぐりの背比べな気もするが、私を除いたら一番飲んでいたのはこいつなので、あらがち間違ったセリフでは無いと思う。


「寝てていいぞ。今日は迷宮ダンジョンには潜らないから」


「そうなんですか?」


「と言うか、二日酔いの奴を連れて行って何か利点は無いからな。水を飲んで寝ていろ」


〈アイテムボックス〉から水筒を出して、ついでにある程度おさまったら、好きに街でもまわれと言う意味合いを込めて、数枚の金貨を置いておく。


「はい、すいません………」


クロを置いて宿を出る。ここも紹介して貰った場所だから大丈夫だろう。


宿を出た後向かったのは道具屋。


と言っても迷宮ダンジョン内で使う様な物を扱っているところでは無く対人用。

此処で毒や罠を作る為の糸、火薬こんなもので殺したりする事は難しいが、むしろ鼓膜や眼に対する攻撃なら良く効く、投擲用のナイフ……毒を塗りやすい様な工夫がされている物、分かりやすく言うとガラスペンの様な溝が掘ってある物をそれは大量に買った使い切らなくとも〈アイテムボックス〉に保存しておけばいいだけだからである。


その後、昨日探った気配からどんな戦い方をするのかを調べ上げて、魔法を使うならそれに対抗する為の魔法が込められている指輪などを買っておく。これらは人間が作ろうとするのは、難しいと言うか不可能と言う事になっている。しかし、低レベルな物なら迷宮ダンジョンを探索すれば意外と簡単に手に入る。

と言うか、迷宮ダンジョンから簡単に手に入るから、技術が発展しないのだろうか?


夜になるのを待ち、暗くなった頃に回避した所に次の罠にかかる様な意地の悪い罠を仕掛けて、用意が出来た頃に潜入する。

出来る事なら最初の不意打ちで、私よりも強い者を一人葬れればいいなと思っている。


さてと、張り切って行こうか。


張り切ると言うのが、何だか対極にいた人物……と言う正体を知ってる者に、そんな事を思っていると言う事が知れたら、似合わないと言われるだろう。まあ、これが終わったら、反動で当分は寝て過ごしてやる!!と言う事も思っているから、ずぼらが治ったと言う事では無いのだろう………


感想返しが出来なくてすいませんでした。

多くの意見がありがとうございました。

シオン視点の話は、出来るだけ短くと一気に投稿した方がいいという意見がありましたので、そうさせていただきます。

冒険者をやりながら、旅をしている所を紹介しようと思っていましたが、そこの中で紹介す予定だった颯、紫苑の過去の話を抜粋してやります。


他に読みたい物等がありましたか、感想等に書いてください。出来るだけ意見は取り入れる様にしますので。

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