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クラスごと勇者召喚されたみたいだが俺の職業は魔王のようです  作者: satori
第一章 召喚されました、人間の敵になるようです
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009 魔王は決意する

俺たちはギルドに戻ってルナさんに促され、俺は執務室に入った。


……………ルナさん大分落ち込んでるな。

やっぱ俺に兵士や文官らしき奴を殺させた事を気にしているのかな?

もう少し考えて行動するべきだったか。それにあそこで出て来たと言う事は【勇者】に関係ある事が予想がつく。

と言う事は教会に敵対する事。

俺が自分で教会と敵対するつもりだと言っていても、自分がそれを早める事となってしまった事を気にしているのだろう。


全部俺の所為なのにこう思わせてしまうのは申し訳ないな。


「聞いてほしいことがある」


ギルドの執務室に戻りテーブルでルナさんと向かいながらソファーに座っていた。

今回のことで少々気を使わせたと思ったので少しは自分の隠している事を話そうと思った。

今までにないくらいに真剣な表情に気圧されたような顔をしていた。


「なに・・・」


「俺のことを少し話しておこうと思ってな。

 俺の都合で随分割り回したと思ったからな」


「別にそんなことは」


秘密を話すと言っても、より俺の都合に巻き込むとも言えるが……

はぁ、俺はつくづく悪人だな。


「俺は今の教会の亜人の差別意識をどうにかしたいと思っている。

 場合によっては正面から教会と衝突するのも辞さないつもりだ。

 これは俺が昔からいつかしようと思って心の中に秘めていたものだから別に今回の事でそう決心したわけでは無いからあなたがそんな悲しそうな顔をする必要はない……いやそんな顔をしないでくれ」


「そんな事は……」


可愛い言い方だな、おい。

てっ、そうじゃ無いだろ。


「だから俺は今以上に力を付けたい、自分の意思を通すためにもそして、自分の大切なものをこの手で守る為にも」


今の俺では、あの時に感じた気配の主には勝てないだろう。

あの時、俺たちを見張っていた奴には、もし俺が下手な事をしていたら今の俺では殺されていたかもしれない。


「誰も近付かない様な場所で強力なモンスターの居る場所や誰も寄り付かない高レベルのダンジョンの場所があったら教えてもらえませんか」


「一人でそんな所にで行くつもりですか?」


怯えたような顔をしながら声を出す。


「ああ、そうです俺は戦術級の魔法が使えますから、それでそこらへん一帯を消し飛ばします。

 そうすればどんなに強い奴がいようと関係ありませんから」


まあ、手に入れた神杖槍を実戦で試してみたいだけかもしれないが。


「その要望に答えられる場所は二か所。

 1つは毒を持った生物が約300種以上いるとされその森がある場所から半径1キロ先からでさえ弱い生き物は死ぬと言われているくらいの毒を放っていて腐毒の森と呼ばれる場所です。

もう1つが出現するモンスターが強すぎてもう誰も寄り付かなくなった今はもう忘れて名もない探索者ギルドが唯一、SSSランクを付けた場所です」


「その場所は?」


「腐毒の森はここから北に馬車で二か月ほど行った場所にあります。

 ダンジョンの方はこの大陸の東の果ての極東と呼ばれる場所にあります」


「極東……」


昔の日本の呼び名をここで聞く事になろうとは…

そういえば、日本もそう呼ばれている時代は恐怖されていたな。


「ありがとうじゃあ、俺は行くよ」


「まって、本当にひとりで行くのですか。

 わざわざそんな事をしなくても」


ルナさんは震えた声で聞いてくる。

だが俺は即座に返す。


「ダメだ、今回ばかりはひとりで行く」


こんな方法が即座に出で来るあたり本当に屑だよ。

俺は正面から抱き着く様な体勢に成り耳元でこう耳元で呟いた。


「安心しろ、ルナ俺は必ず無傷で帰ってくる」


「っ///」


顔を真っ赤に染めるルナを置いて執務室を出ていく。

〈隠形〉〈疾走〉〈加速〉〈無音〉闇属性特殊魔法 闇衣 風属性特殊魔法 無抗 を使い一気にその場を離れる。

くっそ、なんでこんなはずいことを言わないといけないんだ。

俺は今の羞恥心のためもあって人目につかない場所を目指し屋根の上を飛び越えていく。

人のいない場所につくと。数分間そこで悶絶していた。




スキル、〈闇歩〉を入手しました。


スキル〈空歩〉を入手しました。


スキル〈壁蹴り〉が派生変化し〈立体移動〉を入手しました。


スキル〈立体移動〉〈闇歩〉〈空歩〉〈疾走〉〈加速〉〈隠形〉〈無音〉統合され〈瞬動絶隠〉を入手しました。




はぁはぁ、さてここなら少しは落ち着けるか。

今のうちにここ最近で手に入れたスキルでも確認しとくか。


超感覚


理屈を超えた感知能力を得る

五感、特に直感に大きな補正がかかる

PS 人外シリーズ、知覚能力編(/・ω・)/

着々と人間、辞め度が上がって来てるね~

その調子その調子(^_-)-☆


瞬動絶隠 

〈瞬動〉〈完全隠形〉〈空歩〉を掛け合わさる特殊移動法

隠形により空気抵抗を減衰させ〈瞬動〉〈空歩〉で発生する運動エネルギーを余すことなく速さに変換する物理法則を一切無視し移動する

PS 

人外シリーズ移動編

短期間内によく手に入るね~( *´艸`)

いいよ~いいよ~(´艸`*)


・・・・・・人外シリーズ!?

なんなだそれは、そして失礼な。

なんか毎回やってる気がするな、はぁ

まぁ、いつもの調子に戻れるな。

次は称号だな、


神杖槍の契約者 

魔力を吸い姿を変える魔杖槍と契約した者

槍の熟練速度に極めて大きな補正がかかる

PS 

・・・君はなんてもん手に入れてんの?

それ10等級だよ?なにやってんの?

神殺しでもするつもり(^_^メ)


これはホントにやばいもん手に入れちまったかも知れないな。

これが理由でなんか面倒な事が起こる気がしてならないが大丈夫だよな。

しかし10等級かあったな……ご都合主義的な出来事。


俺は虚ろな目で空を見上げる。


これじゃあ、何所ぞの勇者と同じじゃないか・・・


「はぁ~」


俺はこらえようのない悲しみを感じる。

気を取り直すという目的は、まあたち成できたということか。

余分な所で落ち込んでいる気がするが……


「…………」


さて、行くかな。

手に入れたばかりの〈瞬動絶隠〉を使い腐毒の森へむかう。

なおこの街に当分、音もなく高速移動をするモンスターが現れたとして探索者や冒険者、商人にたいそう警戒されたとか…………



ありがとうございました。

感想・誤字の報告お待ちしてます。


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