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お別れ

夢は夢、何時か必ず目をさます……


だから、貴方ともお別れをしなきゃならない……


御免ね?また貴方を一人にしてしまうけど……


又会えるのを、祈ってるから……


03:お別れ

──────────────


「あー!


萠、僕の人参のグラッセ食べたでしょ!」


私は今アルトの家で、人参のグラッセを食べている


「いいじゃない。


又作るから」


「そう言う問題じゃ無い!」


「どういう問題なのよ!?」


「~~~!!


萠何て嫌いだ!」


「私もアルト何て大っ嫌い!」


「っ!!」


勢いで叫んでしまった……


アルトを見ると凄く悲しそうな顔をしている


「アル「僕、もう知らないっ!」」


バンッ!


ドアを思いっきりあけ、アルトが出ていった


「アルト……」


私は馬鹿だ……


アルトが何よりも好きな人参のグラッセを食べた挙げ句、大嫌い何て……


ダッ!


頭で考える前に体が動いていた


色んな所を走り回り、二人の公園の前にたどり着いた


「あ、アルト?」


キーコー、キーコー


ブランコがゆっくりと揺れる


「御免、御免ね?


アルト、私……」


「……僕も、御免。


ついカッとなっちゃって……」


「……私も座っていい?」


アルトは、コクン、と小さく頷く。


私はアルトの隣のブランコに座り、ゆっくり足を動かす


「アルトと喧嘩するの初めてだね。」


「…そうだね、萠は優しいから。」


そんな事ないよ、と笑い、何気ない話に花を咲かせ、私達はずっと話した


「…萠は、ママやパパに会いたくないの?」


凄く意外な質問だった


ママやパパ、今頃、どうしてるかな……


「…会いたいよ?


…でも、今はアルトと一緒にいる方が幸せかな。」


「…僕も。」


「アルトにもママやパパが居るの?」


「うん。


二人とも、とても心配性で、とても優しかった」


それは、アルトを見れば分かるよ。


アルトは自分より、私って感じで、私が怪我をすると、笑えるくらい心配してくれる。


「そうなんだ、私のママとパパも、優しいよ、とっても、喧嘩もするけど、最後は笑いあえる、素敵なママとパパ。」


少し、会いたくなってきた


「……萠は帰るべきだよ。」


「えっ?


帰るって……」


現在世界に?


「ママやパパに会いたいんじゃないの?」


「でもっ「僕は大丈夫だよ?


ここには萠との思い出が沢山あるから……」」


「………帰ってほしいの?」


「僕は、萠に幸せになってほしいだけ。」


………


「分かった」


これが最後……


「私……」


アルト……


「帰るよ」


有り難う


「…でも、アルト一人は嫌でしょ?


あの時の約束……守らなきゃね……」


「約束…?」


「私が現在に戻るとき、


アルトの友達を作るって約束」


「あ………」


私は願う


アルトの事を大切にしてくれる友達が現れるよう……


ポンッ!


「……ここは…?」


出てきたのは赤いリボンを着けた小さなウサギの女の子だった


「今日は、私は萠、此方はアルト。


今日から貴方の名前は、フォルテだよ。」


フォルテは、長い耳の片方を折り、フォルテ?と聞いてきた


「そう、私の代わりにこのアルト君と仲良くしてくれない?」


フォルテは、首を傾げる


「ぼ、僕だよ。


宜しくね、フォルテ。」


「アルト…?


うん。」


「っ!」


頭にピリッと痛みが走った


今の……


《僕はアルト、


宜しくね?》


《アルト…?


うん。》


…そうだ。


私とアルトは、昔一回だけ会っていた……


こんな公園で、小さな男の子と会ってたんだ……


「……あ、アルトは…あのときの男の子…?」


「萠!思い出してくれたの?」


私の呟きが聞こえたのか、アルトは私に笑顔を向ける


「……うん」


「そうだよ、萠。


僕と萠は昔、会ってたんだ


こんな公園で。」


公園を見渡す


「………」


そうだったんだ……


その時、私の体が金色の光に包まれた


「時間だ……


萠、現在世界で僕を探して。


又、会えるのを楽しみにしてるよ。」


「……うん。」


又ね、アルト。


きっと貴方を……探すから……



*・*・*・*・*・*・*



「っ!!!」


目をさますと、何時もの私の部屋だった…目の前にウサギのアルトはもう居ない……


でも…


私は急いで着替え、


アルトと初めて会った公園へと走った


「はぁ…はぁ…。」


大きな噴水の近くに、一人の男の子が立っていた


「……アルト?」


男の子が此方に気付き、微笑む


「…そうだよ、


萠。」


又会えた


ウサギの姿じゃないけれど、優しそうな雰囲気は、夢の中のアルトと同じで…


「萠…おかえり。」


私は……


「ただいまっ!」


そんな貴方が大好きです。


・End・

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