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プロローグ
皆様もご存知、"震える、二つの肩"のその後。
本編を知らない人でも楽しめるよう、頑張ります。
恋に破れる。
胸には、痛々しい棘が刺さったままで。
あれから彼女は、出来るだけ平凡に生きた。
平凡に勉強し、
平凡な大学に入り、
平凡な彼氏を作り。
それはまるで、
あの日襲われそうになったと言う記憶を、
目の前で人が死んだと言う記憶を、
掻き消すかのように。
自分が出来るだけ普通に、平凡に見えるように。
その結果が、この棘だ。
何もかも、忘れたい。
平凡な生活から、抜け出したい。
そんな思いが彼女を、無意識の内に捕らえていた。




