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どうも!はじめまして!作者の桜月美空(さつきみく)です!

某小説サイトから来ました!

こういうの本当に初めてなので何書けばいいかわかりません。

まあ、とにかく楽しんでいただければ幸いですね、はい。

あとできる限り作者も調べるようにはしていますがちょっと貴族の口調がおかしいかもしれません。

そこのところご了承を。

それではいってらっしゃいませ。

裕二兄(ゆうじにい)!」

部活で疲れ切った俺に声を掛けてきたのは俺の近所に住んでいる一個下の幼馴染み、四宮(しのみや)あかりだ。

「また部活打ち込んでたの?もうすぐ受験でしょ?」

「別にいいだろ。最後なんだから。」

俺、五条裕二(ごじょうゆうじ)はもう高校3年生。この夏で大好きなバスケに明け暮れた生活は終わり、ここから怒涛の課外、そして受験地獄が始まる。

「あかりこそいいのか?おばさん嘆いてたぞ?英語が全然あがらないって。」

「ママのことはいいの!私も裕二兄みたいにハマったものあるんだから!勉強なんてやってる暇ないのよ!」

キャラメル色のポニーテールを揺らし、両手を腰にあててドヤ顔をかますあかり。

これは小さい頃から変わらない、ほめてほしい時の癖だ。

でもこれは誇れることじゃないよ。

「というかさ、そんなに私に口うるさく勉強勉強言ってくる裕二兄はどうなの?まさか私よりバカな分際で私に勉強しろって言うんじゃないでしょうね~?」

「ほらよ。」

ニヤニヤと笑いながら俺に顔を近づけてくるので、思いっきり彼女の顔面に今日返されたばかりの成績表を叩きつけてやった。

「いったっ!乙女の顔になんてことすんのよ!」

「はいはい悪かったな。それよりも見ろ。」

たかが一枚の紙きれを持った彼女は、ワナワナ震え出したかと思えば

「うええきっしょぉぉぉぉぉ!」と叫び、それを宙に放り投げた。

「なんだよ。きっしょとは失礼だな。あと人の成績表投げんな。」

無事に手を伸ばしてキャッチしたことを確認して、彼女に向き直る。

「きしょいにもほどがあるでしょ!大体この手の人ってスポーツ万能な代わりに頭は全然よくないのがお約束って奴なんじゃないの!?それなのになんなのこれ!?社会と英語学年一位、数学学年二位、苦手とか言ってた国語も学年五位とか!頭おかしいんじゃないの!?」

「そんなボコボコに言われる必要ある?」

「よし、決めた!」

「無視かよ。」

彼女はゲームソフトを手渡してきた。というか、押し付けられたという方が正しいだろうか。パッケージは全体的に白、金色、ピンクが多く取り入れられていて、淡くウェーブのかかった金髪にピンク色の瞳をした女性が金髪に銀髪、茶髪に黒髪などさまざまな髪の色をした男性に囲まれているようなデザインだ。

「なんだこれ。」

「私がハマってる乙女ゲーム『Cupidtrick(キューピッドトリック)』だよ!私裕二兄よりもバカだから勉強ばかりでできなくなるから貸してあげる。絶対にハマるから。」

「乙女ゲームなんてやったことないんだが?」

架空キャラと恋して正直何が楽しいのか、全然わからん。

女ならまあイケメンに愛されまくるってことでときめくのかもしれない。

でも俺は男だぞ?

異性であるヒロインの気持ちなんてわかるわけないだろうが。

「女の子の気持ちが少しはわかるようになるんじゃない?私、裕二兄が私以外の女子と話してるの見たこと無いよ?」

「ゔっ」

事実という言葉の刃で俺の(メンタル)にはあっという間に大きな傷ができた。

そこにあかりが笑顔で追撃をかましてくる。

「女の子の気持ちに寄り添ってあげることができれば、彼女さんだって夢じゃないんじゃない?裕二兄叫んでたじゃん。『なんで俺の周りばっかモテていくんだよ俺だって彼女欲しいわリア充爆発しろ!』って。」

「あかりもだろ。あかりだって彼氏いない歴=年齢だろうが。」

「私は別にいいの!恋愛には興味ないんだから!」

「本当に恋愛に興味ない奴は乙女ゲームなんぞしないわ。」

「うるさいなぁ!とにかくやってよね!」

「わかったわかった。やってやるよ。」

まあ、どうにかして言い負かせたからいいとしよう。


******


さあその数日後。

俺はね、見事にハマってしまいました。

ヒロインちゃんが普通に健気でかわいい。

一人だけ平民だけど、それでも自分なりに健気に貴族社会になじもうと頑張っている。

逆にグレーテルとかいう悪役令嬢は許せん。

「ヤッベもう3時かよ!?」

急いでゲームをセーブし、自室のベッドに寝そべって目を閉じた。


******

どのくらい経っただろうか。

あまりにも身体がだるくて、暑くて目を醒ました。

「……様!」

「おにいさま!」

「……ん?」

目の前にはメイド服の知らない女性と、

肩くらいに切りそろえられた紫紺色の髪にアメジスト色の瞳をした8歳くらいの女の子がいた。

……いやマジで誰!?





どうも!作者の桜月美空(さつきみく)です!

今回はね、本当にプロローグみたいなもんですね。

いかがでしたか?よかったら感想コメントしてくださるとうれしいです。

ちなみにパラレルワールドとして別サイトであかりちゃんバージョンも書いてますのでよかったらご覧ください。

https://novel.prcm.jp/novel/mhOPYFCyl3udOJvQSpFB

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― 新着の感想 ―
よきかな
2025/07/01 18:51 かめろんぱん
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