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強いやつ

 深々とした海の底にいるようだった。まるで深海魚になったような錯覚。

 泥も水も水圧も重力もとてつもなく重くて、何もできない。

 どうあがいたって動けない。


 でも、そこに見えたのは仲間がやられそうになった光景。

 物理法則が物理法則なら、それを物理法則として超えるだけ。


 是が非でも、是が非だとしても。

 思い描くのは勝つイメージ。

 その向こうへ。


 目が覚めると、一人暮らしをしているエヤの家で、もちろんデヨ、ツヒと雑魚寝していた。

「うあー、だからこんな悪夢か」

「お、ブナ、起きた?」

「エヤ、もしかして朝食作ってる?」

「和食だけれどよかった?」

「流石僕らの癒し系」

「なんだよそれ」

 そう言ってエヤは味噌汁をついだ。


 二人で朝食を食べている。魚と卵焼きが絶品だ。

「ブナ、そういやさ、そろそろ大曽根のサイファーに参加するんだよね?」

「うんまあ、次のやつに行ってみるかな」

「一人で行く?」

「うーん、まあ誰か行ってくれると嬉しいけれど」

「そうだよね。でもあれだけバトル強いからあんなサイファーに行く意味あるの?」

「んー、エヤは鋭いな」

「目的は?」

「会いたいやつがいる。とびっきりの強いやつなんだよ」

「へぇー」


 なんかがばっとツヒが起きた。

「誰ですか?」

「え?」

 即答する。

「ブナさんが一目置くヤバイやつなんて」

「はい?」

「誰ですか?」

「いやまあ、言ってもいいけれどさ」

「ハッハー!聞かねぇ聞きたくねぇ、俺以外の名前 俺こそライバルという願いよ叶え

 星に願いを、ショックで目眩よ ブナの背中はやっぱりでかいよ

 憧れた誉れを手に入れれば ネバーギブアップ!そんな未来を描く

 やってやろうじゃねぇか、大曽根サイファー! ブナ一行様のお通りだ!」

 返答しとくか。

「あんまだせぇリズム刻むなよツヒ まるで破壊不能な魔法陣

 から繋いで豪華絢爛に ステータス強化全般に

 倒したいやつがいるそんな贅沢 あいつの押韻の効果、脆弱

 直接手下して見下して 勝ってやるぜ、勝者も辛いぜ」


 まあ一行ってものあれだが、サイファーへ行こう。って一考。

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