表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

転校生

 今時、勉強なんてネットでいくらでもできるが意外とみんなやらないんだろう。だから僕にとって学校は友達と遊ぶところでしかない。

 たとえ天下無敵や天上天下唯我独尊だったとして、友達は単純に大事にしようと思う。普段つるんでいるのはデヨとエヤで、デヨはひょうきん者、エヤは癒し系という感じだ。


 着席し朝のホームルームの時間になったが、なんと転校生がやってきた。

「HEYYO!!と栄養摂りDABOばりにターボ成長する俺の 名前はツヒだぜ、ついにきたぜこの汚名

 返上するためにラップ刻む 心の中の最強の俺がアップし出す

 ターゲットはブナ、よく言うな!手前味噌 テメーとは会っているんだよ、前にも

 クラブでの借りを返すときがきた このバトルでは完全に俺の勝ちだ」

 急にツヒさんはラップし出したので(トラックもない)、先生がつっこみを入れる。

「はーい、独特な自己紹介ありがとう。今日からみんなとクラスメイトになるツヒさんです。ブナくんとはクラブで会っているのかな? ん?二人はクラブに行ったことあるの?」

 僕は間髪入れずに答える。

「行ったことありません」

 するとツヒが続けた。

「妄走族だバカヤロウ!」

「まあちょっと意味がわからないですがいいでしょう」

 先生はノリに押し切られていた。


 授業が終わって放課後になった。

「ブナさん!」

「はい」

 すぐにツヒが話しかけてきた。

「ラップバトルしましょう!ラップで殺す!」

 なんなんだと思ったが、一緒に白い目で見られるのも嫌だ。

「サイファーならしますよ」

「おっ、じゃあそれで!いきます!」

 はえーよなんなんだよ。


 Youtubeからサイファー用トラックが流れる。


「俺がツヒ、TWIGYに並ぶ逸材 そう思いたい並べるのはいつだい

 そうやって自問自答してぐんぐん伸びる 少年だっていつか老いる

 その時がくる前に掴むサクセス 今日も滑舌、絶好調で爆裂

 最高の流れのトップバッター 今日もやってやるぞ切った張った」

「一応、2番手、になって担ってく 僻んでる嫌ってるやつのしまっている

 コンプレックスを悲劇的に刺激し 見るも無惨な危険な奇形に

 音符でクスッとやるそんなマスター 見た目じゃねーんだ、こんなカスが

 そう思われたって容赦なし どう見られたって超ヤバイ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ