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⑵『地獄の宿』

⑵『地獄の宿』



地獄の宿では、俺はたいそう、ルーズである。何事も後回しにして、眼前の享楽に目を向け、コーヒーを飲みながら、楽しむのである。音楽、小説、絵画。楽しみだしたら、キリがないのは、充分理解しているが、やめられない。



夜眠る時は、睡眠薬だ。無駄な時間が出来るのが嫌でね。さっと寝て、さっと目覚める。地獄の宿では、当たり前の話だよ。それでも、大勢の人間が、地獄の宿を訝し気に見ている。怪訝な顔をしてね、しかし俺は、その目線を、何とも思わない。



豪華な料理なんてないんだ、俺が良いっていってるんだから、其れで良だろう。鬼に食われる前に、鬼には礼儀正しくしておかないとな。勿論、鬼は嫌いじゃないよ、地獄の宿では、同胞だ。鬼だって、贅沢してないしね、お互いがお互いを、憐れんで、その実、楽しんでる、ってとこだよ。

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