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11 事件


 今日のお仕事は、ルシェリさんのお供で外回り。


 何やら不審な事件が発生した、とのことで、


 巡回司法官経由の要請で、


 ルシェリさんがお呼ばれされました。



 不審な現場とやらに乙女をひとりで向かわせるなんて出来んでしょ。


 で、僕もお供。




 着いたところは、郊外にある王立魔法研究所。


 なんだかえらく物々しい建物ですが、


 それもそのはず、元は軍事施設。



 この施設、エルサニアとクルゼスが戦争をしていた当時は、


 戦争の行く末を左右する大規模魔法研究の重要軍事施設だったとのこと。


 今は、各種魔法を平和利用するための研究施設となり、


 天候操作や地形変化などの環境系大規模魔法なんかを研究しているそうです。



 で、ここで住み込みで働いていた研究員のひとりが、


 不審な死に方を遂げたので、皆さんピリピリしております、と。




 僕たちを出迎えてくれたのは、


 眩しいくらいにイケてる騎士さま。



「白狼隊隊長、ライブレンです」

「ご協力、感謝します」


 真っ白な鎧に身を包んだ騎士さん、


 いかにもナイスガイって感じのイケメンさんですね。



 確か白狼隊って、騎士団や軍の揉めごとを治めるための先鋭部隊で、


 高い実力を持った騎士たちに強い権限を持たせて治安維持を任せている、


 正義と自由の独立部隊、だったっけ。


 うん、たぶんイケメンであることも必須なんだろうな。




 とりあえず、施設の中に案内されて、事件現場へ。


 頑丈そうな扉の個室。


 机、椅子、衣装ダンス、ベッド。


 本棚には、たくさんの専門書だらけ。



 うん、いかにも研究一筋の研究員さんの部屋って感じ。


 部屋にある扉は、シャワールームとトイレ。


 窓は無く、明かりは魔導ランプのみ。



 殺人事件、それも不審死、


 ってことは、ベッドの焼け焦げ跡は……



「研究員スクラハンは、そのベッドで焼死体で発見されました」

「ここは、事件当時、完全な密室だったとのことです」



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