表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

01 日課

『リヴァイス 62 若仙人とワヤ過ぎる顛末』の続きで、


『若仙人』サイリのお話しです。


 お楽しみいただければ幸いです。




 こんにちは、イシン サイリ所長です。


『ルロリーサよろず相談所』所長として、


 今日も元気にお仕事お仕事。




「いかがですか、サイリ所長」


 うむ、大変に美味ですよ、ルシェリさん。


 一見、春巻きっぽい揚げ菓子の中からは、


 甘さ控えめ生クリームと鮮烈な酸味の各種果実がこんにちは。


 お口の中で全てのお味がお互いを引き立てあう絶妙なハーモニー。


 こりゃたまらん、やめられないとまらない。




「こちらはどうです、サイリ所長」


 うむ、こちらも大変に美味ですよ、ロミエスカさん。


 一口サイズの透き通ったゼリー状の丸いツブが、


 お口の中でじんわりとろけて、


 可愛らしい丸みの舌触りと、優しい桃の香りと、絶品の風味に、


 お目々もお鼻もお口もノックアウト。


 こりゃたまらん、やめられないとまらない。




「それではこちらも、サイリ所長、どうぞ」


 うむ、こう来ましたか、リーサリアさん。


 素朴なクッキー状の焼き菓子の中には、


 濃厚な紅茶のジュレがたっぷりと。


 サクサクとろりの食感と、


 紅茶の贅沢な風味を楽しめる大人の味わい。


 まさにおこちゃまお断りのアダルトスイーツ。


 こりゃたまらん、やめられないとまらない。




「……」×3




 えーと、判定、ですか。


 ……それでは。



『良き仕事は正当な対価で報われるべき』


 あのシュマルセさんのお言葉です。



 つまり、これらの素晴らしいスイーツに甲乙付けるなんて、


 心ある判定人なら絶対にヤッてはいけない禁断のジャッジ。


 というわけで、今回もドローで。




 それでは僕は、いつものように王都内巡回任務に。


 行ってきまーす。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ