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虚弱な兄と比べて蔑ろにして来たクセに、親面してももう遅い  作者: 月白ヤトヒコ


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これが、共学校の恐ろしさというやつか・・・

 誤字直しました。ありがとうございました。


♘⚔♞⚔♘⚔♞⚔♘⚔♞⚔♘


 テッドがわーわー騒いでいたけど、交流会には一応顔を出すつもりではあった。


 参加推奨とはいえ、参加不参加、またパートナーの同伴も自由。


 出なくても特になにも言われることはないらしいけど、生徒間の交流会だからある程度生徒達の顔を覚えに行こうかなぁ……と。


 交流会には一人で参加して、ちょっと顔を出すつもりだった。


 けど――――


 放課後、乗馬クラブへ行く途中。


「ネイサン様~、わたくしとパーティーに」


 馴れ馴れしく話し掛ける声が聞こえた瞬間、回れ右でダッシュ。


 わたしはなにも聞こえなかった。


 『彼女』を警戒しながら大回りをして馬場へ到着。厩舎に入り、馬を選ぼうとしていると、


「ハウウェル様は交流会に参加されるのですか?」

「パートナーはお決まりでしょうか?」

「もしお決まりでないのなら、わたくしとご一緒いたしませんこと?」

「あら、抜け駆けはズルいですわ」


 初めて見る女子生徒数名に囲まれた。


「あの、あなた方は?」


 戸惑うわたしに、にっこりと微笑む彼女達。同学年じゃなさそうだから、多分先輩だろう。


「ハウウェル様に婚約者の方がいらっしゃるのは存じておりますが、この学園の生徒ではないとお聞きしました。交流会でパートナー不在は寂しくはありませんか?」

「もしパートナーが決まっていないのでしたら、と思ってお誘いしているのです」

交流(・・)は、学生の間に楽しみませんと……ね?」


 と、なんとも言えない流し目を寄越されてしまった。女子生徒のその目の奥のギラギラとした輝きに、ぞわりと走る鳥肌と悪寒。


「わたしは乗馬をしに来たので失礼しますっ!」


 すぐそこにいた馬の顔も見ないで、慌てて手綱を引いて厩舎を出た。


 え? なに今の女子生徒達は? なんかちょっと怖いんだけど?


 今の人達は乗馬クラブでは見たことないし、制服姿だから乗馬する気も無かったよね?


 え? 部外者? それとも見学?


 この翌日以降も、ギラギラした目付きやもじもじした態度の見知らぬ女子生徒、または顔だけは知っている同学年の女子生徒に、交流会のことで声を掛けられること数回。


 しかも、交流会のことでわたしに声を掛けて来るのは、大体が貴族子女達だということに気が付いた。


 もしかしてわたし、貴族の女子生徒に狙われてたりするっ!?


 もじもじした態度は()(かく)、ギラギラした目付きの貴族の女子生徒達怖いんですけどっ!?


 これが、共学校の恐ろしさというやつか・・・


✰⋆。:゜・*☽:゜・⋆。✰⋆。:゜・*☽:゜・⋆。✰


 期末テストの答案が、ちらほらと返って来ている今日この頃。


 一応、今のところは赤点は一つも無い。セディーとライアンさんのお陰だね。感謝しなきゃ。


 まぁ、まだ全教科のテスト答案が返って来ているワケじゃないから、油断はできないけど。


 交流会と長期休暇とが近付いて来て、準備やらなにやらとそわそわして浮足立つ生徒が増えているように感じられる。


 それはいいんだけど――――


 なんか、一人でいると、貴族の女子生徒が突撃して来ることが増えた。


 登校中や、移動教室の合間、放課後などなど……いきなり呼び止められて、交流会のことを聞かれる。


 断って逃げるんだけど……女子生徒のギラギラした目付きがなんか怖いので、むしろ捕まらないよう、教室移動のときには走ったり、競歩ばりの速足で移動することにした。


 逃げるのも隠れるのも、そこそこ得意……というか、騎士学校時代に脳筋共から逃げ回ってて鍛えられたし。これなら、女子生徒にそうそう追い付かれることはない筈。


 そうやって凌いだ放課後。


 なるべく気配を消しながら、こそこそと行動していたら・・・


「なにをしているんだ? ハウウェル」


 レザンに見付かったか。チッ……


「馬乗りに行くのかー? つか、なんで舌打ちよ? 不機嫌か? ハウウェル」


 テッドも一緒のようだ。


「ぁ~、いや、舌打ちは見付かったときの条件反射だから気にしないで。とりあえず……どうしようか悩み中、かな?」

「うん? ハウウェルは、また誰かに勝負でも挑まれているのか?」

「勝負ってなにそれ? 面白そう! 誰と勝負するん? 見学していいか?」


 レザンの言葉に、ワクワクした顔をするテッド。


「いや、別に面白くないから。勝負とかでもないし。……でもまぁ、一人でいるよりはいいかな」

「? どういう意味だ?」


 きょろきょろと辺りを見回す。と、こちらを見ていた女子生徒と目が合いそうになったので、即行で逸らす。

 男子が数名で固まっていると、女子生徒は近付き難い筈だ。このままコイツらと移動しよう。


「とりあえず、どっか行こう!」

「は? どっかってどこだよ? つか、あの人……」

「立ち話もなんだからね! 寮に戻るか、馬場の方に行くか、どっちでもいいから早く行こう!」


 テッドが女子生徒の方を向こうとしたので、その背中をぐいぐい押して歩き出す。


「は? ちょっ、ハウウェル?」

「はいはい、いいから行こう!」


 と、(しばら)く歩いて・・・


「で、なんなん?」

 読んでくださり、ありがとうございました。

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