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虚弱な兄と比べて蔑ろにして来たクセに、親面してももう遅い  作者: 月白ヤトヒコ


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とうとう来る大いなる試練の日々が……

「一応、勉強を教えてもらえる当てが、なくもないけど……」

「マジかっ!?」

「一応ね、一応。向こうの都合もあるんだから、確実じゃないよ?」

「それでもいい! 頼む!」


 ということで、勉強を見てくださいとわたしがお願いしたのは――――


「ああ、はい。大丈夫ですよ」


 お馴染みのライアンさんです。


「よろしくお願いしますっ!?」


 と、張り切るテッド共々、全員まとめて面倒を見てもらうことになりました。


 相変わらず、面倒見がいいですね。


「いや、お前勉強必要無くね? リール」

「……上位クラスの先輩に教わることのできる機会を逃す筈ないだろうが。俺も平民だぞ?」

「・・・気分転換に、ちょっと素振りでも」

「はい、レザン君。この列の問題を全て解くまでは駄目ですよ。ほら、座ってください」

「はい……」

「……ハウウェル、そこ間違ってる。そこはこうだ」

「あ、ありがと」

「いいですか? ここは、こういう風に考えるとわかり易いですよ?」

「ふむ。成る程」

「ライアン先輩、ここ教えてくださーい」

「はい。これは、こうですね」


 そんな感じで、テスト前日までお勉強しました。


✐~✐~✐~✐~✐~✐~✐~✐


 そして、とうとう(きた)る大いなる試練の日々が……というのは大袈裟ですが、学生とは切っても切れないテスト期間がやって来ました。


 期末テストなので、数ヶ月分の授業内容のテスト範囲となります。


 テスト開始日。


 余裕そうな人は少なめ。

 一心不乱に教科書やノートを見詰める人。

 顔色の悪い人。

 虚ろな目をした人。

 やたら明るく笑っている人。

 ヤケになっている人。

 若干怪しい行動をしている人などなど……


 まぁ、期末テストの結果次第で長期休暇の長さが変わりますからねぇ。


 追試や補講だらけの人は、長期ではなく短い休みになってしまうので、なるべく多くの教科で四十一点以上を目指して頑張らなくてはいけません。


 一部、テスト初日から悟りを開いたかのように穏やかな顔で、追試や補講を受け入れているような人もいますが・・・大丈夫なんでしょうか?

 そして、テスト期間が進むに連れて、段々と顔色が悪くなって行く生徒もいて、なんだか心配になります。


 なんて、人の心配をしている場合でもないけど。


 多分、赤点は無い……と、いいなぁ。


 そんな数日間が過ぎ去り――――


・*:.。 。.:*・゜✽.。.:*・゜ ✽.。.:*・


 テスト終了っ!?


 これで採点が終わって、答案の返却がされたら、前期の授業が終了です!!


 そして、長期休暇に入る前には期末テスト終了後のお楽しみと学生同士の交流の為のパーティーが催されるそうです。

 参加は自由で義務ではないらしいのですが、生徒同士の交流を目的としているそうなので、なるべくは参加することが推奨されているみたいですね。


 お堅い校風とは言え、この学園は曲がりなりにも共学。女子生徒を誘ってエスコートをすれば、カップルでダンスもできるとのことで、参加に意欲的な生徒も多いイベントとなっているようです。


 勿論、一人での参加も普通にOKだそうですが。


 ちなみに、ダンスを一緒に踊れるだけで、それ以上の接触は推奨されてはいません。が、この行事では毎回、数人程が通称『キス停学』の校則に引っ掛かって、停学を食らってしまう生徒が出ると聞きました。


 挨拶やエスコート、ダンス時に、手の甲や頬へのキスまでならセーフ。転倒などの事故で唇同士のキスになってしまったら、不可抗力でお咎め無し。


 けれど、故意に唇へとキスをするのはアウト。その場でパーティー会場から退場&停学処分となるそうです。長期休暇だから停学なんて無意味……とはならず、教職員に睨まれると、確実に内申に響きますからね。


 なんでも、もっと男女交際を推進したい『キス停学反対派』や、いい感じの雰囲気に酔ったり、気分の盛り上がってしまった生徒達と、「見せ付けカップル共は爆発しろっ!?」という、『過激派密告者達』の水面下での攻防戦があるとかないとか・・・


 一応、『過激派密告者』の方達の「絶対邪魔してやる!」、「いい雰囲気ブチ壊すべし!」という執念の活動のお陰か、キス以上の一発退学になるような不埒な真似は、大体未遂に終わるのだとか。


 まぁ、「見せ付けカップル共爆発しろっ!?」という動機は()(かく)として、不埒な真似をして退学する人が出ないことは、いいことだと思います。


 まぁ、スピカという可愛らしい婚約者のいるわたしには、全く関係無い話ですけどね。


・*:.。 。.:*・゜✽.。.:*・゜ ✽.。.:*・゜ ✽


 読んでくださり、ありがとうございました。

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