戦い
基本的に相手の能力による攻撃を、何の力も持たない主人公がかいくぐって、活路を見出していく。活路を見出す過程で、実際人はそれほど痛みや傷に強くはないから、『回復』と言う要素を少し取り入れることで、絶対的に不利ではないけど、ほんの少しの光明を見出して、乗り越えていくという戦闘風景を描き出していきたい。
☆主人公の剣魂、回復の能力について
瞬時に回復というわけではなく、命を繋ぎ止める力は大きいけれど、傷を負って気にせずにいられるという感じではない。
大きな痛みと精神的なダメージも含めて、人間の芯の部分から支えて、そして傷が治っていくというイメージなので、傷を負い過ぎれば当然死んでしまう。
相手に太刀を当てた場合、切った後が回復するというよりかは切る場所が他の刀とは大きく異なるというのが正しくて、切るのは人の心の奥底に潜む何かで、それは憎しみであったり、闘争心であったり、怒りであったり。また、調和の剣はお互いに理解を深め戦いの意味を無くしていくのに対し、主人公の剣は相手を穏やかにさせる。心から安らかに、あたたかな幸せを感じているときに戦いを望むものはほとんどいない。
☆あくまで剣と剣の戦いである。
能力はあくまでついてくるもので、本当の剣士同士が相対したときには剣術同士の真剣勝負になる。
主人公はある種の天才(Fの主人公とはまた別な感じ)なので、その才能は彼の性格からくる素直さにある。
相手の剣術を見て、学び、ここぞというときにそれを自分のものとして発揮できる。実際真似してみようと思って、真似しているわけではなく、相手と命がけの戦いをして魂の芯部分からそれを理解する。
そして、それはこれまで戦ってきた『友』が心の支えとなり、その力が発揮されるということでもある。
(北斗の拳のケンシロウ(主人公)とかもそんな感じでどこか素直で、強敵との戦いを心に刻んで、そして最後にはそれを自分の技とするという感じだった。)