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ダンタリオン



**************************************************


【場所  〈幻妖の迷宮〉】


【十二罪劫王の1人・ダンタリオン  その部下、グシオン公爵】


**************************************************


古都ベルンの北西に位置する〈幻妖の迷宮〉。


その最深部に十二罪劫王の1人・ダンタリオンがいた。


最深部の部屋は直径200メートルほどあるドーム型で、その一番奥に玉座と階があった。


ダンタリオンは『王』である。魔神によって王号を与えられたのだ。

よって彼は玉座に座することを許されている。


数百万のモンスターをようする魔神軍の中で、王の位階を許されるものは12体しかいない。その1人がダンタリオンである。


最高位が〈魔神〉という、いわば【皇帝】のごとき絶対君主であり、その下に十二罪劫王という12人の【王】がいる。


その下にはさらに【大公、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵】という位階がある。


『王』たるダンタリオンの放つ瘴気が室内の全てを満たし、毒のように空気を濁らせていた。


ダンタリオンの放つ猛悪な瘴気に階の下に整列するモンスター達は怯え、ひたすらに拝跪し続けた。


並の人間なら、ダンタリオンの放つ瘴気を浴びただけで即死してしまうであろう。


その中を平然と歩く魔影があった。


ダンタリオンの臣下の1人、グシオン公爵である。


猿と人間の中間のような醜悪な容貌をしており、体には上品なスーツを着ていた。


「ダンタリオン陛下」


グシオン公爵はダンタリオンを陛下と敬称をつける。王に対する敬称であるからだ。


「……何事か?」


グシオン公爵が、恭しく頭を垂れる。


「ご報告とお願いがございます。古都ベルンにおきまして、勇者エヴァンゼリンなる慮外者とその支持者一派が、数千の軍勢を編成しているとのこと。おそらくこの〈幻妖の迷宮〉に侵攻するつもりでございましょう」


 グシオン公爵が一度言葉を切り、次の言葉を口にする。


「このグシオンめが古都ベルンに赴き、勇者エヴァンゼリン一党と、それにまつわる痴れ者どもを1人残らず屠って参ります。どうかご許可を頂きたく存じます」


 ダンタリオンは玉座に座したまま、


「好きにせい」


 と申し渡した。グシオン公爵は一礼すると退出した。ダンタリオンは玉座に座したまま「つまらぬ」と吐き捨てた。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 後ろの方で「ダンタリオンが、恭しく頭を垂れる。」 とありますが、この場合、頭を垂れるのはグシオン公爵の方ではないでしょうか?少し気になりました。 [一言] 最近、読み始めたのですが。…
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