第7話 ランとの日常 買い物など
リーメイがランのお世話になり始めて数週間。
リーメイは素直にランに従い、治療をしてもらい 栄養もとっているため、リーメイは歩けるほどに回復していて。
唯一 包帯をかえる時 傷を見られるのが嫌なのか、リーメイは表情にださないまま嫌そうな反応を見せる。
ランはそれを気にすることなく包帯をかえ、終わったあとはリーメイの頭を優しく撫でてあげて。
リーメイもランに頭を撫でられ、相変わらず表情を変えないが嫌そうにはしてなくて…。
ラン「それじゃあ今日から ここがリーメイの部屋だからね、好きに使ってくれ。」
一人で歩けるようになったリーメイ。
なのでランは彼女に部屋をあげることにし、空いていた二階の一つの部屋を与えて。
リーメイ「…本当にいいの…?」
ラン「ん、もちろん。
なにか足りないものとか ほしいものがあったら言ってね。」
リーメイ「……ん…わかった。」
部屋にはベットと机やタンスと 生活に必要なものが揃えられていて。
いろいろとランに感謝をしているが、リーメイは素直にお礼を言えなく…。
………。
ラン「リーメイ 一緒に買い物に行こうか。」
リーメイ「…いきなりなんですか…?」
歩けるようになったある日、ランはリーメイにそう話しかけて。
感情を読み取れない表情のままのリーメイは、ランに聞き返して。
ラン「ん? だっていつまでも私の服だとなって思ったりしたからだよ。」
リーメイ「別に私は気にしないです。」
ラン「私は気にする。リーメイは かわいい からちゃんとサイズとか合った服着せたい。
それで買い物したあとは、ついでにギルドへリーメイの容体とかの経過報告しにいこう。」
リーメイ「…私が かわいい とか絶対ありえないですから。
(それに…ギルドへの報告がついでで、私との買い物が本命みたいな言い方ですね…。)」
リーメイが否定しても、ランは かわいい と言いながらリーメイの頭を撫で続けて。
リーメイもランかわいいと言われ、なんだか嬉しいような気持ちになって。
結局ランに押し切られるまま、リーメイはランと一緒に買い物をしに行くことに。
ラン「これとかリーメイに似合いそうだね、どうだ?」
リーメイ「私にはよくわからないから、ランに任せる。」
ラン「それじゃあ一回 着てみようか、店員さん 試着室借りますね。」
リーメイ「あっ…っ…。
(ランの手…あたたかい…。)」
服を持ったランはリーメイの手のひらに自分の手のひらを絡め、手を繋いで二人は試着室へと入っていき……。