第5話 ランとの日常 本など
ラン「リーメイ ほら。」
リーメイ「? これがなに。」
部屋にやってきたランは手にいっぱいの本を持っていて。
それを机に置くとランは一冊だけ手に取り、リーメイに手渡して。
ラン「歩けるようになるまで退屈かと思ってな、あとは飲み物も置いておくからね。
私 少しやることあるから なにかあったら呼んでくれ。」
リーメイ「えっ あ…行っちゃった。
別に本とか興味ないんだけど…まあ暇だし読もうかな。」
ペットボトルもリーメイの手の届くところに置いてあり。
ランが部屋を出て行き、リーメイは手に持った本を開き 読み始めて…。
………。
ランがリーメイの依頼を受けてから数日。
ラン「リーメイ ご飯できたわよ。」
リーメイ「? ラン何も持ってない。」
部屋へとやってきたラン。
いつもはご飯を持ってくるのだが、今日は持ってきていなく リーメイは不思議に思い。
ラン「一階のリビングのテーブルに置いてるわ。それじゃあ失礼して…んっ…よっと!」
リーメイ「っ…ま、またこの格好…。」
ラン「リーメイもそろそろテーブルで食べたい頃かなって思ってな。
それじゃあ階段降りるから 掴まっててね?」
リーメイ「……。」
ランはリーメイをお姫様抱っこし、そのまま階段を降りていく。
もう何度もされている移動方法。
ランの表情はいつもと変わらず、だが少し頬が赤く染まってるような気がして…。
………。
さらに数日後。
リーメイはベットの上から窓の外を眺めていると、外で洗濯物を干しているランが見えて。
リーメイは階段を降り、外へとでてランのもとにやってきて。
ラン「あれリーメイ? もう歩いて大丈夫なのか?」
リーメイ「ん 大丈夫。ランって家事全般得意なんだね。」
ラン「ふふ、意外か?」
リーメイ「そんなことないよ。何か手伝うことある?」
ラン「手伝ってくれるの? んー それじゃあ そこの洗濯物も干すからとってくれるか?」
リーメイ「ん。」
感情のないような表情のままリーメイは洗濯物を持ち、それをランに手渡して一緒に干していき……。