第15話 リーメイ 気持ちを語る
リーメイ「ラン! ランしっかりして!」
ラン「ふふ…ふ…リーメイ…あなた そんな表情もできたの…ね…。」
ランは血だらけで地面に倒れていて、リーメイは泣きそうな表情で声をかけていて。
ラン「ふふ…これで依頼は完了ね…。
気にしないで…あいつは私を怨んで襲ってきた …だからこれはリーメイのせいじゃないわ。
…これで私も…あの子のもとに…。」
リーメイ「…いけない…。」
ラン「えっーー。」
ランが死んだ従騎士のもとにいけるとつぶやくと、リーメイがそれを遮って。
リーメイ「ランはきっと一つ間違ってる…。
ランは見ず知らずの私をこんなになるまで想って 大切にしてくれたお人好し…そんなランはその従騎士さんも大切にしてたはず…。」
リーメイ「ならその人も今の私の気持ちと同じはず…自分が死んじゃったのはランのせいじゃない…きっと恨んでもない…むしろ ちゃんと生きなきゃ怒ってくる…。」
ラン「……!」
言葉にして伝えるなどが苦手で下手なリーメイだが、一つづつはっきりと自分が想ってる気持ちを口にしていって。
リーメイ「実際はわからない…けど…これだけは言える…私はランに生きてほしい…私の側にいて…ほしい…死なないでほしい…だからいけない……違う…いかせたく…ない…!」
ラン「っ…これ…はっーー。」
ぽつぽつ…と涙がランの顔に落ちる。
リーメイが涙を流しながらランに死んでほしくないと強く願うと、リーメイの身体が黒く光り二人を飲み込んで……。