第13話 襲撃
リーメイとランが話しをしているなか、家の前に邪悪な気配と黒い影が現れて。
ラン「…! リーメイ ここから動いちゃだめだからな。」
リーメイ「えっ? っ…こ、この感じは…!?」
ラン「すごく嫌な気配がするから…ってリーメイ…?」
リーメイ「この魔力…間違いない あいつだ…!」
ラン「ちょ! リ、リーメイ 待ちなさい!」
ランはそれを察知して、リーメイに動かないでと指示をだして。
しかしリーメイは静止を無視して部屋から飛び出し、刀を持ちランもあとを追いかけ、二人は家の外へと走り出て。
その二人の目の前には男性がいて、でも魔族特有の黒い魔力を溢れさてるため人ではなく。
魔族「久しぶりだな、我が娘よ。」
リーメイ「はぁ…はぁ…っ…お前に娘なんて呼ばれたくない…!」
魔族はリーメイの嫌がるのを知っていてわざと娘と呼びをし、今まで無表情だったリーメイの顔には憎悪の色が現れていて。
ラン「…その様子…あの魔族がリーメイの復讐したかったていうお父さんか?」
リーメイ「あれは父なんかじゃない…!
…って…えっ? な、なんでランがその事を知って…!?」
ラン「あー…その、ごめん…サクヤさんが持ってきた魔族の報告書にリーメイのことも書かれてて…。」
リーメイ「っ…そ、それじゃ私が…化け物だってことも知られ…。」
ラン「? リーメイが化け物って…っ…!」
自分が化け物だとランに知られていて、リーメイは嫌われる…と同様して。
魔族は持っていた剣で攻撃を仕掛けてきて、ランはリーメイをかばうように自身の刀でその剣を受け止めて。
ラン「くっ…この…! はぁあ!」
ランは攻撃を受け止めたあと、自身の刀で魔族の剣を押し返して。
そのままランは魔族に向かって駆けながら刀を振るい、ぶつかり合う 剣戟の音が辺りに響き渡る。
ランと魔族は斬り結びながら会話をし始めて。
ラン「ふっ! 一ついい? なんであなたはリーメイがここにいるって知ってたんだ…?」
魔族「教会騎士団と王国騎士団が今だに我を探しているのは知っている、こちらも警戒していたからな。
それでこちらも探りをいれてみたら、あれがいるのがわかったという感じだ。
まあ あれにはさして興味はない、我が用のあるのは貴様だ。」
ラン「何…私にだと…?」
魔族「アイリス=レイフィールド…
リュネメイア=レムグラスト…
キール=ゴールドウィン…
ジェイド…
サクヤ=ウギ…
レイン=アールヴヘイム…
クミ=コイヤマ…
そしてラン=ツキカゼ…
大戦時に我らの邪魔してくれた一人である貴様に…お礼をと思ってな!」
リーメイ「えっーー。」
ラン「…! させないわ!」
魔族はリーメイを見ながら あれと呼び、己の周りに魔力の塊を発生させ、それをリーメイに向かって放つ。
ランはリーメイをかばうように割って入り、魔力の弾丸を刀で全て撃ち落とす。
魔族「ちょうど貴様の足を引っ張る的もあるしな。」
ラン「リーメイ 少し下がってなさい! くっ!」
リーメイ「っ…!
(私がランの足を引っ張って…。)」
魔族は魔力弾でリーメイを狙うなど卑怯な戦い方にでて、ランはそれを刀で斬り払うが ダメージは蓄積していき。
自分のせいでランが傷ついていくのを見て、リーメイは苦痛の表情を浮かべていて……。