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8:家族になりました

ゆりすが本当に野宿する勢いだったからだと言い訳をすることを許してほしい


結論:一緒に住むことになった



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「いーやーだー!!」


「子供が夜遅くまで外にいるのはまずいんだよ!!」


「子供じゃない!!後、血!吸うからな!」


「吸い終わったら話を聞け!!」


「了解であります隊長!」


このご時世、野宿とかする者はいない。ましてや、こんな子供が野宿など警察に補導される!そう思って、野宿がいかにダメなのかを説明しようとしたら、拒否られた。


拒否と同時に、何故か血を吸いたいと言うので、血を吸わせてやる


ちぅー ちぅー ちぅー ちぅー


痛みはない訳ではないが、言うほど痛いという訳でもない。本当に、言葉に表せることなど不可能な不思議な感じだ。


「・・・・・・・・」


ヤバイ。眠たくなってき・・・・って!!それってまさか死ぬのか!?


ちぅー ちぅー ちぅー


嫌々嫌々!!本人は殺さないって言ってたし!もしかして、秘密を知ったからとかか!?


「ぷっはー。大丈夫か?」


「あ、終わった・・・・のか?」


「うん」


「じゃあ、さっきの眠気は・・・・」


「眠気?・・・・・・・・それはよくわかんないけど、リラックスしていたんじゃないの?それより、お話!!」


「いや、お前のことなんだぞ」


なんだこの、絵本の続きを読んで!と言ってきている園児を相手にしている感は・・・・ 


とりあえず、こちらからは、身分証明書などのないゆりすは、見た目上、子供でしかないこと


見た目が子供に見える病気が存在するが、ゆりすは、どこからどう見ても子供だった


因みに、本人は今までも野宿していたらしく、見つかれば、人気のないところに移動して吸血。を繰り返していたらしく、それなら今までの被害者が覚えているだろうと聞けば


「こっちと出会った所から吸血された所までの記憶を消したに決まってんじゃん」


と、何を当たり前なことを聞いてんだ?とでも言いたそうな顔で見てきたので、腹が立ったからとりあえず1発拳骨をあたえる


「痛い・・・・」


「痛くしたからな。とりあえず、飯作るから」


「オレは出ていく?」


「いや、もうここで一緒に住めばいい」


「えっ?何で?見ず知らずではないけど、吸血されるの嫌じゃないの?めんどくさくない?」


不安そうに訊ねるゆりすを見て、本人が本当に自覚しているのだということがわかった


「あぁ。もうこうなったら、お前を飼う勢いで、最後まで面倒みてやるよ!それにゆりすがいると、吸血される分、何でか知らねぇーけど病気の症状が和らぐからな」


「ってことは、ここにいてもいいの?」


「利害の一致だろ?ゆりすは安定した血を吸血できるし、オレは病気の症状が和らぐ。もうそれでいいだろ?」


言い終わるか終わらないかの時に、足元に軽い衝撃がきた。足元を見てみると、ゆりすが足元に抱きついてきて、頭をぐりぐりと押しつけた。


そして、一度上を向き、オレと目を合わせてから「ありがとう悠!」と、笑いながら言った。そしてまた、頭をぐりぐりと押し付けにきた。


その幼い仕草に苦笑して、頭を撫でてやると途端にとんでもないことを言い放った


「今日から悠の隷属ペットだぁー!!」


「人聞きの悪いことを言うなぁーッ!!」


なんだその、隷属ペットってのは!?初めてきいたぞ!?しかも、滅茶苦茶イイ笑顔でそんなことを言ったのが驚きだった


「えぇ?だって、親友のやつが昔


『お前の様なドアホにつける薬はない訳じゃない。この看板を首からかけておけ』


って、言って首に【私は隷属ペットです】って書かれたものをぶら下げられたぞ!」


「それ、本当に親友かよ!?」


「親友曰、『違う世界の住人がこちらに来れば、ソイツを飼ってよし。逆にこちらが違う世界の住人に拾われたら、飼われたも同義』」


「違うからな!!お前はペットとして飼うとか、どんなイジメだよ!」


「そう。こっちもそう思って親友に『ペットじゃない!!』って言おうとしたら、知り合いのヤツに


『隷属ペット?それって誰に飼われてんの?』


って、真顔で真剣に聞くから誰にも飼われてないよ!って言ったら・・・・・・・・・・・・


『じゃあ、訂正しないとな』


って言って、首にかけられてた【私は隷属ペットです】にマジックで、【私は隷属ペット(ノラ)です】って書き足したんだよ!!しかも、向こうは親切心みたいなものでやってるから余計に達悪いし!」


「どんな天然馬鹿なヤツだよ・・・・・・・・」


「だから、怒って肋骨全部叩き割ってやったよ!」


オレはそれを聞いて密かに誓った。『怒らせないようにしよう』と・・・・


だが、本人が否定したことがあるなら、一々今、その事を言わないでもいいんじゃないのか?と思って聞いてみると、ゆりすは

「昔の仕事で、親友が見に来たことがあったんだけど、まるで飼われた犬のような存在に近いから、称号として【隷属ペット】の称号を渡されたの。しかも返品不可」

と、どんよりと重たい空気を纏わせながら語ったため、こちらは家族になるんだと伝えると、どんよりとした重たい空気から一変して、とても嬉しそうに笑った



その後、食事を食べた終えたら今後についてと、ここで暮らしていく上で、必要最低限のことを覚えてもらおうと食事を食べながら考えていた



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