7:簡単に説明するって難しいよね!
「悠。遠里悠だよ」
名乗れば、その子は優しく微笑んだ。その笑顔は、慈しみや喜びなどの感情が入り交じったものだとは、気づけなかったが、本当に嬉しそうな笑顔をゆりすは向けてきた
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それ以降、ゆりすは自身の出児を語るも、全てが夢物語。または、ゲームや漫画の世界の様な話を語った
ゆりすは、地球とは違う遠い遠い星に生まれ、その星ではゆりす達以外の種族はほとんど住んでいないこと
ゆりす達の種族は、オレ達で言うところの本の内容に沿った運命が存在し、その運命が大幅に変わることで、何かしらの不都合が生じる場合、ゆりす達の種族がその世界に出向き、元の運命の波に乗れるように手助けをしているということ
その運命を無闇に語ることが出来ない、その時になるまで語れることができない。オレ達風に言う所の、情報公開法みたいなものが制限されていること
魔法や能力が存在すること等を語った
語られた所で、それを信じれる訳ではなかった。が、ゆりすは、少しむくれた後、仕方がないといった風に諦めたようだ
だから、コイツの仕事の内容は知らない。(本人曰、「企業秘密+個人情報保護法」らしい・・・・)
親がいないと言うのは強ち、間違いではないことを述べた時にはイラっとしたが・・・・
「だって、この世界には来てないんだもん!」
うん。今思い出しても腹立つな。
「それじゃあ、ゆりすは今後どうしていく気だ?」
「野宿するよ!」
「アウトだからな!」
「キャンプしてますって言えばいい!幽霊屋敷に人の住んでない家に入ればいい!」
「不法住居侵入!」
「大丈夫だ!幽霊屋敷程度なら、力ずくでも説得できる!なんなら、幽霊の魂を封印したり、無理矢理強制的に地獄の門にでも入れてやるから!」
「もはや脅しじゃねぇーか!ってか幽霊相手にそんなこと出来んのかよ!?」
「やだなぁー。悠達の世界でもあるだろ?身分って」
「あるけど・・・・」
「わかりやすくいえば、こっちはピラミッドのてっぺんで、悠や幽霊たちは、底辺なの!下剋上しようモノなら、その存在が消滅するから!」
「怖ぇーよッ!!どこをどうすれば、お前ら死ぬんだよ!寿命か!?」
「寿命はないぞ」
「はぁ?!?」
「こっちは、寿命では死なないけど、普通に殺されれば死ぬ。後は、子供を産めば死ぬ」
「訳わかんねぇーよ!下剋上しようモノなら、その存在が消滅するからとか言ってたじゃねぇーか!!」
「だーかーらー!落ち着いて話を聞けっての!!」
中二病、夢小説、二次創作に出すオリキャラ並に、自分の書いたオリキャラは最強です設定詰め込むのやめろ!
ってか、オレはそう言った話にはついていけねぇーんだよ!非現実すぎる!
「まず、わかりやすく説明するとだな。本来、主体となる生き物か否かで変わる」
「意味がわかりません!」
「アニメや漫画、ゲームの世界を想像してみろ。そこには多種多様の生き物が生きているとしよう」
「おう」
「ここで現実を当てはめる。この世界では、人間以外は主に動物、植物だけだ」
「あぁ」
「アニメ等には更に魔物や違う種族が出てくるが、現実はいない。この様に、実際に存在するか否かという人間の意識により、こちらを攻撃できるか否かによって変わる」
「・・・・・・・・。わかりません!」
「じゃあ、わかりやすく。様々な漫画があったとしよう」
「おう」
「漫画のキャラクターを他の作品に入れるとする」
「・・・・」
たしか、クロスオーバーだったか?
「その物語の中心となる主人公及び世界観によって、矛盾が生じる。例えば、本来いない存在とか!魔法とか!」
「確かに・・・・」
お前もそれだよな・・・・
「だから、そう言った二次創作をするなら、妥協点が存在しないといけない! 例えば、その世界の技術が使えるとか、元の世界の技が使えるとか色々!」
「うん」
「だから、こっちの現実上の妥協点として、幽霊の攻撃は意味がない。むしろ効果なし!だけど、人間による刺殺、絞殺、毒殺、射殺、溺死、感電死、焼死その他もろもろの殺しは通じるけど、人間じゃないから、回復力が速いし頑丈なのもあって、中々死ににくいだけ!!」
・・・・・・・・・・・・。誰特の最強設定ですか!?