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5:君はどこの子?自己紹介

ちょっとしたくだらない一騒動のあと、とりあえず子供に緑茶を出した


「あ、血じゃない・・・・」


明らか様に、コップに入ってるのが血ではないと知った瞬間、シュンとしたのを見て見ぬふりをした


「んで、一応お前に聞きたいんだが」


「親無し、家無し、無一文!!」


この子供、聞きたいことを笑顔で全てを喋った。・・・・・・・・と、言うよりも


「なんで、親無し、家無し、無一文なんだよ!!親無しや無一文はわかるけど、家無しとか、施設にも入ってねぇーのかよ!」


「こう見えても成人済みなんだぜ!」


手を腰にあて、どや顔で言ってるが、それは無職って意味だろ?いや、よくよく考えてみれば、吸血鬼擬きなんだから、仕事なんてしなくてもいい・・・・のか?


「ん?自己紹介から全部した方がいいか?」


「・・・・・・・・よろしく頼む」


「じゃあ、言うぞ!名前はユリスクリムシェン。趣味は夜の散歩と吸血!年はおおよそこちらの世界に合わせて百万年前後!」


「ちょっっっっとまっっっっっったッ!!」


いきなり中二病全快発言から、中二病思考にオレがついていけるわけがない!やっぱりコイツ、バカなんだろう!大方家出少年なんだろ!!


とか色々思っているけど、こちらがどこからツッコミを入れればいいのか分からない状況の中、また子供は話し出した。


「仕事は、世界の運命をもとに戻すことを中心的な仕事とし、その任務内容に応じた働きをすることでーす!」


「だから、待てって言ってるだろ!!」


「ちょと待てって言われたから待ってたじゃん!」


いや、確かに待っていたかも知れないが、喋ってよしとは一言も言ってない。そして、更に増える中二病発言に、頭が痛くなりそうだった。


「お前、仲間とかいねーのかよ」


吸血騒動が日本で起きたのはここ最近だが、外国では10年ほど前から起きており、東へ東へと移動するように、通り魔事件はこちらにきていたという推理が、ネットやテレビに出ていた専門家は言っていた


中には、感染症を疑う者もいたらしいが、こんな症状が軽すぎるのはおかしいということや、感染経路がわかっていなかった


テロ疑惑やなんやと推測はされていたが、よく言われたのが、吸血鬼による仕業だとか・・・・


まぁ、吸血鬼だというのなら、仲間がいるのだろう。そう思っていたが


「んーーー。今回は、仲間は誰もいないんだよな」


「は?」


「だって、今回は一人でも簡単な任務だと思ってるし」


「つまり、吸血鬼はお前だけか?」


「だーかーらー!!吸血鬼じゃないって!名前教えてるんだから名前で呼んでよ!なーまーえーー!!」


・・・・・・・・。うん。やっぱり、ただの子供にしか見えないな


吸血されたり、その現場を見ていなかったら本当に、ただの子供だよな


しかも、名前で呼ばれないからって、頬を膨らませるとか、幼稚園児か?


「あぁー。名前な名前・・・・」


・・・・。あれ?コイツの名前なんだったけ?やけに長い名前だったよな?


ゆり・・・・いや、さくら?みかん?もみじ?


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・」


ヤッベー。忘れたよコイツの名前なんて!!


やたら長いし、ツッコミ所満載だったし!


「あ、えっと・・・・。さゆりそんぐらいと?」


「意味わかんないよ!?」


だろうな・・・・。



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