17:朝から大変
朝から五月蝿い=ゆりすがわめきました
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「なんでエシェ帰ったの!?」
「いや、知らねぇよ」
「何でご飯作ったの!」
「だから知らねぇって!」
「悠のご飯作るのは、いつもコッチなの!!だからエシェは作らないでって言ったのに!」
「時間がどうとかって言ってたぞ」
「エシェの、意地悪ぅーーーーッ!!」
「とりあえず食べるぞ」
「はーい」
「「いただきます」」
朝からゆりすが騒いだ。ゆりすの寝顔を初めて見たとか、泣いていた理由を問いたいとかそんなことをゆりすに言うよりも早く、この騒ぎだ
ゆりすは、たしかにオレのためにご飯を作っていた。ゆりすが作らないことは、まずないに等しかったが、たまにはオレが作ったりもした。それに対しては何も言わないのに、エシェにはこんなに反応するのか・・・・
「あ、滅茶苦茶うめぇ」
「うわぁーん。悠の胃袋をエシェが掴まえたぁー!泥棒ぉー!!」
「なんだそりゃ?」
「エシェの料理は美味しいから、悠の胃袋は掴まりやすいと思ったの・・・・」
「そうか・・・・・・・・。」
そんな理由で嫌がっていたのか、微笑ましいのか、なんなのか・・・・・・・・
「エシェに習えば?」
「エシェと同じ人に習ったの。その後にエシェが、工夫を凝らして凝らしすぎて、こんなにも差がでたの」
同じ人に習って、これほどの差を出させるとは・・・・
「エシェは昔から器用だから。料理を覚えるのも早かったんだよ」
「そうか・・・・」
「おにぎりは比較的簡単だって言われたのに、エシェはきれいにできて、コッチは、固すぎたり、弛すぎて崩れたり、中身でしかられたり」
「何をいれたんだよ!?」
「イナゴの佃煮と蜂の子ご飯」
「やめろ!!絶対に!」
生理的に受け付けなかった。食ったことのないオレ的には、見た目的に受け付けないので、一応食えるといえば食える・・・・
「後、アイスと炭」
それは入れても美味しくない!ってか炭をいれるな!
「お前は食ったのか?」
「美味しくなかった」
そうか・・・・。美味しくなかったのか
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「じゃあ、行ってくるけど、眠いとかないよな」
「ないよ。一度冬眠したから、10年ぐらいたたないと大きな睡眠はこないから」
「そうか」
「気をつけてね」
「学校には来るなよ」
「・・・・・・・・」
「絶対に来るなッ!!」
こうやって、きつく言ってもどうせくるのだろう・・・・