11:いない・・・・
いなくなった
あの子がいなくなった!
どうして・・・・・・・・
なんでッ!!
「ゆりすッ!!どこだよ!」
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あの時に襲撃(という名の吸血)されてからは、イベントの為の用意を手伝っていた。
何度かアイツの場所に行ったが、やはり鍵がかかっていた。返事もないから帰ったのかと思っていた。
しかし、その考えそのものが間違っていた
学校での準備は途中で終わり、帰ってきたが、電気はついていなかった。いつもなら電気がついており、ご飯や風呂の準備をしていたのに、今日は帰ってきていなかった。
珍しいと思いつつも、ご飯の支度をして、帰りを待っていた。オレが帰ってきて二時間が過ぎた。不安が募る
二時間半・・・・三時間・・・・・・・・
時計の音がやけに煩く、耳鳴りがする。そうして、ドクドクと早鐘を打つ心臓の音さえも鬱陶しく感じた
血の気が引くように、汗が出てきて、不安と心配のみが強かたった。喉が渇くので、水を飲もうとペットボトルに触れて気づいた手の震え。
初めて感じる恐怖に支配されそうだった。だから、もしかしたら、まだ大学にいるかもしれないと思い、急いで大学へと走った
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また
会おう・・・・
約束
「ふぁーー。」
「起きたか」
「あ、久し振りだね!」
「そうだなユリスクリムシェン」
「キミと会えるなんて思ってもみなかったよ」
「だろうな」
「で、何?」
「簡単な話だ。あの人間を 」
「!!それはダメ!」
「だったら、早く帰ってやれ」
「え?」
「今、午後11:50」
「えぇーーーッ!!?」
「驚くことか?」
「何で言ってくれないの!?何でもっと早く起こしてくれないの!?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「?」
「馬鹿野郎」
「なッ!!」
「はぁ。・・・・お前のその体質を知っているから、1度戻ってこいって言われてんだろうが」
「だって・・・・・・・・」
「それより、誰か来るな。この気配からして、お前の所の人間だな」
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夜の学校に忍び込むなんてこと、普通は出来ないハズなのに、閉まっているハズの校門の鍵が開いていた
「(開いてる?)」
不思議に思ったが、今はそれどころではなく、ゆりすがいるであろうあの場所
【男子トイレ】を目指した