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1:出会い

幼い頃から持病がある


 血液量が人より多いという病気だ


よく、鼻血や頭痛、ひどい場合は吐いたりを繰り返してた


血を抜くのにも、もう慣れた


 同じ様にこの病気をもつ他の人よりは長く生きられている私は、この日も大学に出向き、講義が終われば血を抜きに病院にきていた


病院の待合室のテレビでは、ここ数日連続しておこる事件の話であった。


内容でいえば、通り魔に襲われたという方がわかりやすいかも知れない。ただ、今までの通り魔と違い第1に死者は出ていないのだ。


人通りの少ない場所で、被害者は何者かに襲われた後、道路や地面に倒れていること。その後は救急車に運ばれるも、全員、貧血を起こしたというような不可思議な事件で、被害者たちの肩に近い位の首に、噛まれたような痕があったらしい・・・・


しかも、それは2日以内には消えているため、証拠として写真を撮ったことで発覚した


しかも、これらの噛み痕は人間の噛み痕ではく、ヴァンパイアによるような2つの穴だったことから、事件は更におかしなことなっていた


これは、日本に限ったことではなく、最初におこったのは別の国だったのだが、どんどん移動するようにして、今は日本に来ているみたいだ


「(はやく犯人つかまんねぇーかなぁ)」


そう思った時には名前をよばれ、今日の血抜きをする


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


血を抜いても、またすぐに病院にはいけないが、抜いても抜いても、血の量はその場しのぎみたいなものだ。


いっそのことはやく殺してほしい。


講義を聞きながら、今でも病気に苦しむ身としては、時々そう思う


1度だけ、リストカットをしようとしたら親にバレて泣かれた。それ以後はしていないが、本当に毎日が辛い


そうやって毎日を惰性的とは言いがたいが、そういう風に生きていた


が、ある日を境に人生(それ)が変わった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ある冬の日、日照が最も短いからか、5時近くには日は落ち、辺りが真っ暗だった


賑やかな通りを抜けた時にいつもの症状がでた。


「(くそ、こんなときに・・・・)」


身体がダルく頭痛はヒドイ、鼻血が垂れ始めていたので、運良く近くに公園があったので、そこのベンチに

座った。


「(救急車・・・・・・・・呼んだ方がいいかなぁ・・・・・・・・あ、でも・・・・・・・・このまま死ぬのも・・・・悪くはないな・・・・・・・・)」


その後は意識を飛ばした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ジュル ジュル


「(なんだろ・・・・身体が軽い・・・・・・・・)」


ジュル ジュル


「(スゴくすっきりする・・・・)」


目を開けると、映ったのは先程の公園。違和感を感じたのは左の首だった


恐る恐る左手を肩にやろうとした時だった


「うわぁぁぁっ!! ビックリした!いきなり動かないでよ!」


小さな子供の声がした


後ろを振り返ると、やはり子供がいる。ただし、普通の子供と異なり口周りが赤い。


「君は・・・・」


「ねぇーねぇー!何で動けんの!?吸った後はみんな、意識とばしてんだよ!?」


「は?」




これが、通り吸血魔とオレとの出会い

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