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一瞬  作者: 霜月蜜柑
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5

4月。初めての就職先は結局あの女子校だった。

「おはようございます」

「よろしくお願いします」

「先生、挨拶で何話します?」

「僕いい感じのジョークとか言えないんですよねー」

「緊張しますね」

俺の他にも3人ほど新任教師がいた。しゃべっていると楽しかった。年も近かったし、好きなバンドが3人でたまたま同じでその話などで盛り上がっていた。



緊張していた全校生徒の前での挨拶もそこそこに終わり足早に職員室に戻る。俺は中学2年生の副担任を持った。

「先生」

クラスでの紹介が終わり、教室から出るとみたことのある顔があった。

「よ、お」

「なんでそんなにぎこちないんですか」

「いや、急にいたから」

「うふふ」

彼女はノートを片手にくるりと回った。

「じゃあ今度は予告して会いに来ます」

「えっどうやって」

「明日、電車の中で」

意味深な言葉を残し、また彼女は去った。そういえば名前も知らない。それなのに何故こんなに気になるのだろうか。




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