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一瞬  作者: 霜月蜜柑
3/18

3


「ありがとうございました」

「いいえ」

彼女はやっとこちらを向いた。

「あの、先生はいつまでいるんですか」

じっと見つめられる。

「あ…今日までなんだ」

「えっ、そうなんですか!」

少ししょぼんとした。そして急に、彼女ははっきりと言うのだった。

「私先生のこと好きです」

「……えっ?」

そ、それはどういう…と言葉を漏らすと、さてどういう意味でしょうか、と

悪戯な顔で笑う。

「さよなら」

一言残すと彼女はすたすたと歩いて去った。ほんと、どういう意味なんだよ…

俺はどうしたらいいんだ?



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