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一瞬  作者: 霜月蜜柑
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何日か経って、またあの学校へ行く日が来た。担当の先生は部屋を案内しながら言った。

「黒河さんモテてるわよ、あの後女生徒の話題になってるの」

「えっ、そうですか?」

なんだか照れくさい。モテたことがない俺は少し驚いた。女子校怖い。

「ええ…、おかげで男の先生が羨ましがってるわ」

あははと笑った。



その日はあの子のクラス担当では無かった。


そして、気がつくとこの学校に実習で来るのもあと1日になっていた。








ある日。

俺は昼休み数学教科室で昼食を摂っていた。



「池上先生いらっしゃいますかー?」

女生徒の声がする。

数学の先生は電話をしていたので俺にサインを送った。

俺は教科室の戸を開けた。

「あ…こないだの…」

「えっ、あ、こないだはありがとうございます」

彼女はけろっとした顔で応えた。

「池上先生はお留守でいらっしゃいますか」

「うん、今日は用があるみたいでもう帰られたよ」

「もし…よろしければ質問いいですか?」

「うん」

どれどれ、と俺は問題を読む。普通に端から見たら先生と生徒に見えるかな。俺、先生に見えるかな…なんだかこそばゆい。

「先生?」

「あ、ごめん」




ほんと、俺だけ。馬鹿みたいに。




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