汚濁の中
僕の仕事は、薄暗い倉庫の中にたった一つだけある和式便所の掃除だった。
新卒で入社してから、トイレ掃除以外の仕事をしたことは一度もない。
朝から晩まで、床一面にまみれた汚物を掃除する。
しかしどれだけ綺麗にしても、次の日には、また元のように汚く変わってしまう。
だから僕の仕事は終わらないのだ。
ある人、優菜という同期の女の子が一緒に掃除をしてくれることになった。
悪臭と汚物と暗闇の中で、彼女と一緒にフルタイムで掃除をし続ける。
劣悪な環境の中で、僕たちは次第に男女の絆ようなものが深まっていく。