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科学少年の異世界戦争  作者: 歯並び悪い人
戦争準備編
59/84

罠とプラスチック

 ててれて〜 爆鳴気〜


 作り方は簡単、牛だか豚だかの膀胱に水を電気分解した水素と酸素いれるだけ。あとは引火すれば威力カス、音はすごい爆弾の完成。そんで速攻で作ってもらったパラボラ式の集音器に突っ込めば完成。一個試してみたけど方向は別、耳栓しててもかなりやばかった。気絶するのも頷ける。


 で、研究室の奥のあからさまな紙を取ると、紐が引っ張られて魔力が勝手に移動する魔石がアゲートの剣にくっつく。剣がレバー式に倒れる、途中の風船火で割りながら。


 爆鳴気発動、相手の鼓膜は死ぬ。それで近くの衛兵さんが駆けつけて確保。

 一応申し訳程度に集音器の周りにそれっぽいものいくつか置いて隠してはいるが……上手くいくといいな。


 あと、襲撃者を捕らえるまで飛行機製作がほぼ進まない。とは言え素材くらいは作れる、本当は骨組みからやるつもりだったが問題はない。



 護衛達を連れて中庭へ行く。終わったら全部片さなければならないけど。


「んじゃ、まずはプラスチックからだな」


 案の定、護衛たち全員わからない。と言うかわかったらビビる。


 んじゃ、まず鉄の筒のような箱。そこにナフサと水を入れる。その上に金色の金属を乗せる。

 そして加熱し始める。


「これって金ですか?」

「いや、真鍮だアゲート。800℃〜900℃くらいのちょうどいい温度だからな。温度計だと水銀の沸点越えると使えねえしな」



 しばらく魔法で熱する。真鍮が溶け始めたので熱するのをやめる。

 そっから一気に冷やす。-150℃くらいか。


 上に乗せていた真鍮はすぐ凝固する。ただ中の水分は熱が変わりにくいからもう少しやるか、それにこの場合温度がわからない。感覚でやるしかない。

 五分くらい続けた。そっから厚手の手袋で上の蓋をあける。


 そして別の鉄の筒の容器に移す。そこには枝がついていて、その枝の先から垂直に別の鉄の容器に繋がる。

 まず液体を入れたらとにかく気圧を上げる。大体2400気圧、気圧が強すぎるから魔力障壁を容器の中に入れて強化する。高圧低温下での蒸留。


 しばらく経った。枝の先の容器を取り外す、それに蓋をして熱する。さらに魔法で気圧を上げる。


 半時間程で中からそれを取り出す。


「エチレン、不純物入りまくりだろうがまあいい」


 次だ、このプラスチックを溶かす。その間に木で障子のような骨組みを作る。その上に紙を置いて外組に巻く。

 その紙の上に溶かしたプラスチックを塗る。そこに紙を貼り付ける。これを何回も繰り返す。

 五十枚程で止め、石鍋のアイロンで熱を与える。


「よーし、プラスチック+紙でカーボン樹脂だ!」


 やってやったぜこの中世レベルの世界で。魔法に頼りまくりだがな。


「それを飛行機に使うんですか?」

「ああそうだサルトロ、強度と軽さを併せ持った最強素材だ」


 全員懐疑的な表情を見せる。


「いやまあプラスチック自体が不純物入りまくりで普通よりは脆いけどな」



 てな訳で耐久テスト。木にくっつけておく、それに向かってアゲートが剣を構える。今アゲートが持ってる剣は全体的に白い、柄の部分はほぼ完全に白で剣身は白く光が反射している。何でできてんだろ?


 そんなこと考えてるとアゲートが軽く剣を振り下ろした。

 カーボン樹脂の方は……傷はあるが貫通していない。よし!


「別に盾で使うわけじゃない、風圧にさえ耐え切れれば十分。それがこの耐久力だ、大成功だ」


 鎧着なくちゃいけないことになったらこいつ着込んでやろ。


………………


 部屋の中、ルビーを横にして腕を伸ばす。


「罠仕掛けてもう一週間か、やっぱり大きく製作だとかできないの辛いな」

「最悪、辺境に隠れるという手も考えております」

「それもありなのか……」


 不思議なことではない、ここまで潜入を許しているのだ。潜入する側がプロっていうのはわかってるんだがどうしても警備がザルに思えてしまう。

 ただそんなのもあって、王族っていうのは国中散り散りになっている。もし城の中全滅したらまずいし。今城の中にいる王族は国王とルビーだけだ。


 お姫様と城から逃げる……いや逃げてるわけでもないし何人かついてくるけど。



 そんなこと考えながらベッドの中で眠りについた。


………………


 ……テスラコイル……ヴァンデグラフ……マルクスジェネレータ……


 ドグオオオオオン


 落雷か!? 唐突に大きな音が鳴った、いや雷なんかじゃない、雨も降っていない。さっきまでの夢から離れろ。


「ルビー」

「はい!」


 流石にこの音に朝に弱いルビーでもおめめパッチリ。深夜一時だけども。


 そんなくだらないこと考えてる場合じゃない。杖を取って軽く身を整える。ルビーの方は黄色い玉を手に持っていた。


「行きましょう」


 ルビーに頷き扉を出る。

 他の護衛とは中庭で合流することとなっている。ルビーがいるからの安心だろう。彼女は強い、実感している。

 だからこそ急ごう、罠が効いていなかった可能性もある。一騎当千レベルのルビーが必要になるかもしれない。

 そこまで走って一分半ほど。まだ半分くらいか、足腰鍛えておけばよかった。あ、いや例の魔力障壁の足場を使えばいいのか――


「タカハル様伏せて!!」


 後ろからルビーの声が聞こえた。条件反射で振り向いてしまう、すぐに命令を聞けばよかった。

 目の前で鮮血が見える


 ルビーから出る。

 そして魔覚が感じ取った、いくつかの魔法で作られたガラス片がルビーを切り裂いていた。鈍臭い俺を庇ったせいで。

 そこまで酷いことにはなっていない。頬や腕、胴の横くらいだ。だが胴に受けた傷が少し深い。すぐに大剣を出してそれ以降の攻撃は防いだ。


 状況を見てからの俺の行動は早かった。まず目の前に魔力障壁を作った。さらに〈魔覚敏感化〉で敵の場所を探る。

 いた、魔法が飛んできた方向とは斜めだった。小癪だ。


 だがルビーの方が先だ。魔法で服の袖をちぎる、それをルビーの一か所の深い傷に当てる。治癒魔法が使えればよかったが、たらればは無駄。


「ルビー、下がってて」

「いえ、この程度の傷――」

「下がってて」


「――で、ですが……」

「……わかった、それじゃあ別方向警戒しておいて」


 そう言うと納得はいってなさそうな表情だが「わかりました」と答えた。



 俺は敵の方へ向かう。

 ルビーが受けたのはまだ治る傷だ。だが、この程度で……いやこの程度なんかじゃねえ。

 恋愛ってこえーわ、合理を人から奪う。だがそれでいい。もう相手がなんでも関係ねえ、殺す気でいく。


「待ってもらって悪かったな」

「フン」


 相手は鼻で笑う。別にただ待ってたわけじゃないだろう、警戒してたんだろう、なにせ魔力液体を数滴ばらまいていたのだ。初見は魔覚でビビるだろう。


 さて、第3ラウンドか? 今回は逃がさねえ、ローブ魔法使い……!

ご閲覧ありがとうございました。よろしければ評価、感想をお聞かせください。気軽にお願いします。


星一評価、辛辣、一言感想でも構いません、ちょっとした事でも支えになります。世界観や登場人物の質問もネタバレにならない程度に回答します。(ガバあったらすいません)

科学質問も出来る限り回答します(ネット知識なので大したことはできないしガバガバですが……)


またDr.STONE様のパクリです、すみません。プラスチックだけは別ルートなのでどうかお許しを……

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