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科学少年の異世界戦争  作者: 歯並び悪い人
戦争準備編
13/84

収入と魔法研究の成果

 とある日の間食中……砂糖菓子まじ美味い。


「なあ、この国で結構な財力持ってて国に協力的な商会とかない?」


「えっと、ティグリス商会あたりでしょうか。一体なぜ?」


 サティエルが答えてくれた。


「工場作るって言っただろ?それはでかすぎて隠すのはまず無理だ。しかもこの世界じゃあまず見ない装置が外から見てわかる。そんなものが国家が、しかも転生者が来たばかりのタイミングで。んなこと敵国からしたらどうよ?」


「間違いなく警戒されますね」


「破壊工作に出るかもしれません。そこで国家ではなく商会にやってもらうことで隠蔽するということですね?」


 サティエル、サルトロが言った。


「そういうことだ。ただ、これだけじゃちょっと足りなくて俺以外の誰かが情報提供したってことにできたらいいんだが……適任は流れ転生者だけど、サルトロ、流れ転生者って簡単に会って協力してもらえたりできる?」


「難しいでしょう、仮に同じタイミングでいたとしても流れ転生者であることを隠していることが多いですし。」


「そっか、でも情報提供者はそこまで重要じゃないし。それまでに見つけられたらラッキー程度の考えで。そんな感じで協力してもらおう。嘘は簡単にバレるだろうけどやらないよりましだし。」


………………


 というわけで会いに来てもらいましたティグリス商会長さん。本当に転生者の特権すげえな。数日で来てもらっちゃった。


「ティグリス商会会長、オキュルス・ティグリスです。お呼びいただき参りました」


 茶髪とはいかないくらいの濃いめの金髪の中年の小太りの男性だ。所々高価そうな装飾品をつけているのが見える。


「転生者の関隆治(せきたかはる)だ。忙しいところありがとうな。じゃあ、早速だけど今から言うことは外に言わないでくれ」


「はい、秘密を守ることは心得ております」


「まあそうでないとやっていけないだろうからな。……じゃあ、本題だ。俺は工場を作ろうとしてる、だけど国家がそんなことしたら敵国はとても警戒する。妨害工作とかもされたくない。そこで形だけでもやってもらおうってことだ。もちろん金銭面ではこっちが負担する」


「わかりました」


「だけど、用意する金額はとんでもないことは確実だ。

それでそっちで卸売してほしい物がある」


相手の表情が変わった。


「ゴムタイヤの話は知っているだろ?」


「はい、タカハル様のお陰で移動効率が大変良くなりました」


「それを味方国、もしくは中立国に売りながら流してほしい。まあこの国に利益出るなら独占してもいいけど。あとさらに効果の高いタイヤが作られるはずだから待っててくれ。それで、まあ本題の物が、はい、持ってきて」


サティエルが皿を持ってきてそれに袋から砂糖を出した。


「これは……砂糖ですか?」


「そう」


少し一つのさじですくって舐めてみせる。


「こいつを湯水のようにとはいかないが俺は量産できる。量産って言ってもそんな多くないし作るときの条件はあるけど今までに入手してきたより多く取れる」


「一体何から……」


「水と空気の一部の成分。驚く気持ちはわかる、水と空気からなんて想像できないのもわかる。魔法で植物の真似してみたんだ、複雑すぎて最初は厳しかったがもう慣れた。

 こいつを卸売りしてくれ。市場操作は任せる、なにせ量産できるから、俺はそんなと出来ないし。価格はおいおい決めるとして、そういう人を連れてくるから交渉手段は考えておいたほうがいいな。あ、そうそう。その袋は持っていってもいいよ」


「ははは、こんなにもの量の砂糖を口止め料ですか……今までありませんでしたね、王都に家が数軒立つほどの口止め料は……」


「そんなつもりはなかったけど、言っただろ? 量産できると。だから市場価格が変わるぞ、食べたらただの甘い粉なんだけどな」


「売り物なんてそんなものが多いです。お任せください。必ずや転生者様のため、多くの利益を出します」


「ああ、頼んだ」




 そんなわけで話はとんとん拍子で進んでいって、これから収入もあるはずだ。

後は結果を見てから農地を調べに行く。その日まであと少しだ。




 さて、ここで今までの魔法の授業でわかったこと、研究でわかったことをまとめておこう。



 まず、魔法は魔力を消費してエネルギーを生むことと、物質を生むことができる。そして使用者の魔力量とイメージが重要のようだ。イメージが重要とか言われていて再現性を減らすことが気にくわないが経験上そうなので認める。本当に気にくわん。その再現性の低さを名前で補っているようだが。


 エネルギーは熱エネルギー、運動エネルギー、重力を強化できるがこれは万有引力を強くしているのか上から下に運動エネルギーを与えているのかわからない。そして電気エネルギー、これは電子を作り出して動かしているみたいで物質を生むこととの複合だ。あと光エネルギーだ、光っていうのは粒子っていうことはわかっているが波の特性も持っているという不思議なものであまりイメージができないからエネルギーってイメージしているが上手くできている。ちなみに使った魔力はエネルギーとなった後また魔力として空気中に霧散していく。


 次に物質を作り出す魔法だ。これは魔力を物質に変異させる。電子、陽子、中性子ができたので理論上全ての原子が作れると思うがまだまだ全然試していない。変遷元素とか試していないし。魔法はイメージが大切なので陽子と中性子の元であるアップクォーク、ダウンクォーク、グルーオンまでイメージできたら今まで以上の結果の魔法を使えるだろうが量子力学とかそこまで知らないので扱うべきでは無いだろう。

 現在作った元素はH、He、C、N、O、Mgだ。e-だけもやってみたことがある、それは上手くいった。どうやらこの世界では電気はイメージしずらく、雷魔法を使える人は少ないようだ。それも条件付きの人が多いようだ、例えば雨の日限定とか。俺の世界の知識、ボルトにアンペア、オームやワットをどう活かすかだな。


 話が逸れた、この二つの種類のはたらきを使って起こす魔法がいくつかある。火魔法、炭素作ってそれを熱運動によって燃焼、雷魔法はさっきにもした。氷魔法では水魔法から水作ってそっから熱奪って氷を作って運動エネルギーで飛ばす。

 そうそう、魔法で熱エネルギーを奪ったからって魔力のエネルギー増えたりはしない。どうやら空気中に霧散した後奪った熱エネルギーを放出してしまうようだ、ちょっとずつ。


 そして魔力は現在気体しか見つかっていない。無論変異させれば液体にも固体にもなるがそれは魔力単体として存在していない。液体窒素作れるくらい、大体-190度くらいまで冷やしてみたが気体のままだった。余裕があったら絶対零度でも作ってやろうか。

 魔法の原理について後一つ、生きている魔覚を持った生物には魔力でどうこういじれない。ただのネズミやカエルなどはいじれたが魔物と言われたネズミはできなかった。

魔物のネズミは明らかに凶暴になっていたな、毛は逆立ち目は鋭く大きさも通常の二倍ほどあった。ただ魔力が切れるとある程度いじれるようになった。それでも内臓器官の調子を狂わせる程度だったが。


 次に魔法の研究成果だ。作ったと思ったらもうあったのはいくつもあったがそれは除いておこう。


〈高運動エネルギー弾〉

ただただ水素原子の塊に運動エネルギーを与えただけだ。それは平原で20mほどの深いが小さな穴を開けた、面の効果は期待できない。

一点が目的の攻撃はこれでいい、ちなみにサティエルとサルトロの合体魔力障壁を破壊した。


〈高圧力空間〉

魔力障壁で閉じ込め圧力を与える。ダイヤモンドを作った時の応用だ。別に数GPaとかやらなくていいので俺が倒れるようなことはない。


〈光高集積〉

空気中の魔力で光を思うように反射しながら集積する。

これのメリットは少しでも透明な魔力障壁であれば魔力が元ではない光なので貫通する。ちなみにこれを使うと俺の後ろが暗くなる。前はとても明るい。



 ここに記したのはすぐに使えそうな物だけだ。すぐには使えないと思うものはこれ以上に多くある。



「こんなところか」


 書き上げた紙を見て言う。今までに何枚書いたんだろう、そしてこれからどれだけ書くのだろうか。引き出しに入れた数十枚の紙を見て思った。

ちょっとしたお話


魔力からヘリウムの変異確認実験


どうやってヘリウムを確認しようか、化学反応は起こさない物質だし、超流動でも見てみるか?うーん・・・

そう考えてアゲートを見た。


「アゲート、俺が出したタイミングで大きく息を吸え」


「?かしこまりました」


「せーの、はい」


そう言って魔力から作った気体をアゲートの口と鼻のあたりにぶつける。


「ほい、なんか喋ってみて」


「何かって…!?なんすかこれ!?」


「ギャハハ、成功だ。ヘリウムガス、吸い込むとこんな風に声が高くなる」


「元に戻してくれませんか……?」


「時間経てば治るぞ」


「え……」



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