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こまけぇこたぁいいんだよ!!  作者: 承り太郎
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レプリカ・彼女黙示録 華嫁降誕 女傑

 西暦二〇一五年 六月十二日 午後三時四十五分

 旧宮城野区 幸町 メインストリート



 孕ノ町にてサイバー警察の加藤を倒した十兵衛とシンヤは自転車を走らせ、治安警察の追跡から逃げていた。


「まだ追ってくる!」


「執念深い奴らだな!ちくしょー!」


 三台のパトカーが十兵衛たちに迫る。


「警察だ!止まれ!今すぐ止まらなければ処刑(検挙)するぞ!」


 拡声器から物騒な警告が発せられるが、十兵衛たちは従わずに走り続ける。


「止まっても殺すんだろ!?誰が止まるか!バーカ!」


 シンヤがパトカーに罵声を浴びせる。


「我ら治安警察を愚弄したな!?万死に値するぞ!」


「我らの力を思い知らせてやる!」


「あの世で後悔するがいい!」


 三台のパトカーが横並びから縦列走行へと切り替える。


「合体フォーメーション!」


 前から二番目のパトカーが先頭車両に突っ込む。


「チェーンジ!」


 先頭車両の運転席と助手席のドアが開いて人型ロボットの右腕と左腕が飛び出し、フロントバンパーが変形して人型ロボットの頭部が出現する。


「ケンケー!ワン!」


 完成したロボットの上半身に三台目のパトカーが突っ込み、人型ロボットの下半身へと変形する。

 左右の足についたタイヤを回転させながらロボットが起き上がり、ブッピガンという大音響と共にその勇姿を見せつける。


「ケンケーロボ!推参!」


 全長十八メートルの鉄巨人がローラーダッシュで十兵衛たちを追い始める。


「あんなのアリかよ!?」


 シンヤが驚きの声を上げる。


「ケンケージャンプ!」


 ケンケーロボが十兵衛たちの頭上を飛び越える。

 道路のど真ん中に着地した瞬間、地面が揺れ、アスファルトが砕け散り、土ぼこりが舞い、発生した突風が民家の窓ガラスを割る。


「我々、治安警察からは逃げられん!観念するんだな!」


 圧倒的なパワーを秘めた鉄巨人を目の前にして、十兵衛は蛇に睨まれた蛙の如く動けなくなってしまう。


 レプリカが束になっても勝てる相手じゃない……!


 鳥肌が立ち、脚が小刻みに震える。


「しっかりしろ!十兵衛!」


 親友の声で我を取り戻す。


「向こうが合体で来るなら、こっちも合体するぞ!」


「えっ……?」


「レプリカ同士を合体させるんだよ!」


「合体!?」


 地上の二人を見据えながら、ケンケーロボが右手に握り拳を作る。


「ひそひそ話はやめろ!」


 文字通りの鉄拳を繰り出すが、十兵衛とシンヤが左右に散ったため、アスファルトに直径三メートルのクレーターを作っただけに終わる。


「十兵衛!聞こえるか!?」


 攻撃を回避した際、ダブスクを落としてしまったシンヤが、クレーターの向こうに居る十兵衛に声をかける。


「奴隷娼喚のタイトル画面にUNITEって項目があるはずだ!そいつを押して合体させるレプリカを選べ!俺はさっきダブスクをどっかに落としちまった!今、戦えるのは、お前だけだ!」


「分かった!やってみる!」


 ダブスクのスリープを解除して奴隷娼喚を起動させる。



 奴隷娼喚_VER.5.5.exe

 SUMMON

 STATES

 UNITE2

 UNITE3



 UNITEが二つ……。二体合体と三体合体ってことかな?どっちにしよう……。二体と三体なら、数が多い三体の方が強そうだし、三体合体にしよう。


 その時、一つの疑問が浮かび上がる。


 もし、合体を実行したら、合体させたレプリカってどうなるんだ?元に戻せるのか?それとも、一度合体させると戻せなくなるのか……!?


 ダブスクを持つ手に汗がにじむ。


「お前から処刑(検挙)してやる!」


「……はっ!うわっと!」


 降り下ろされた鉄拳を横に飛び退いて回避する。


 や、やばい!早く決断しないと……!このままじゃ何もできずに殺される!そんなの嫌だ!


 立ち上がってケンケーロボを睨む。


 やらなきゃ、やられるなら……!


「やってやるよ!」



 奴隷娼喚_VER.5.5.exe

 SUMMON

 STATES

 UNITE2

 →UNITE3



 UNITE3 合体する奴隷を3体選択してください

 →下川 従順度94

 →香歩 従順度66

 →ニコイチ 従順度77

 この3体でよろしいですか?

 →はい

 いいえ



「合!体!娼……喚!」


 次の瞬間、十兵衛の背後に天まで届く光の柱が出現し、その中から一体のレプリカが歩いてやって来る。


「乃木くん、お待たせ」


 身長三メートルを越えるギリシャ彫刻のような筋骨隆々の肉体を持つ、黒いレザーショートパンツ一枚の女傑が跪く。


 なんて神々しい姿なんだ……!


 頭部にはレプリカ下川、胸にはニコイチの顔があり、両手の指先にはレプリカ香歩から受け継いだ鋭い爪が生えている。

 右腕に青龍、左腕に白虎、右膝に朱雀、左膝に玄武、背中に麒麟のタトゥーが彫られており、神々しさと威圧感に拍車をかけている。


「私は女姦ペンタゴン。ふつつか者だけど、今後ともよろしくね」


「こちらこそよろしくお願いします!」


「ふふっ。そんなかしこまらなくていいわよ。……それより、早く私に命令して。乃木くんの望みなら何だって叶えてあげる」


「じゃあ、ペンタゴン!目の前のロボットをやっつけて!」


「アイアイサー!」


 遂に満を持して降臨した三体合体レプリカ。その名も女姦ペンタゴン。果たしてどれほどの力を秘めているのだろうか!?

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