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1-7 フィリップのおもひで

 私の名前はフィリップ=オーケストラ、25歳。現在の役職は栄えあるレイクサイド召喚騎士団筆頭召喚士兼第1部隊部隊長である。領内で6名しかいないクレイゴーレムの召喚士であり、ハルキ様に次ぐ実力と評価されている。とても光栄な事であるが、私自身はそのような重職につける人間だとはとても思っていない。

 2年前、私はレイクサイド騎士団に所属していた。レイクサイド領でも少数である貴族の家系である私は、家の見栄もあり騎士団所属となっていたが、実際の身体能力や魔法資質では他者に大きく後れを取り、貴族であると言うだけで騎士団所属を許されていた節がある。まあ、当時の私はそのような事すら気づけなかったわけであるが。


 ある日、元騎士団長のフラン=オーケストラ様に呼び出された。フラン様はわたしにとって遠い親戚関係にあたる方であるが、若いころは全国を旅されレイクサイド領に戻られてからは騎士団長を務められた歴戦の強者だ。現在の騎士団長であるトーマス=レイクサイド様よりレベルが20以上高い。ご高齢であることで引退されておられたが、その後アラン様の執事になったと聞いていた。アラン様の息子であるハルキ様の教育係をされているという。

 ハルキ様といえば、当時は評判がすこぶる悪かった。というのも貴族院での成績が芳しくなかったというのが原因らしい。私も貴族院出身であるため、噂でしかないが成績を聞いたときはあいた口がふさがらなかった。そして何故かノームを召喚して館に住まわせているという変わった噂のあるお方だ。夜、ハルキ様の部屋の前で佇んでいるノームが非常に気持ち悪いとメイドの誰かが噂していた。当時の私がレイクサイド領の将来を不安に思ったとしても許されるであろう。


 フラン様はハルキ様の護衛として私を呼んだようだ。騎士団の皆はもっとも役に立ちそうもなく、いなくても困らないという理由でフラン様が私を選んだと思っていたようだ。実際、私もそう思っていた。

 最初にハルキ様にお会いした時、ハルキ様はこちらのことが眼中にないほど苛立っておられた。ぶつぶつと「……金が……」と言っている。フラン様に事情を聞くと、どうもやりたい事にお金がかかるが、アラン様に怒られて駄目だったとのことだった。目立ったのは両側に侍っているウィンディーネとサラマンダーである。大量のノームがまとわりつく気持ち悪い領主のバカ息子と言っていたメイドはなんだったのか。

 しかし最初の印象ははっきり言って最悪だった。成績の悪い貴族のバカ息子が金の無心をして父親に怒られているようにしか見えなかったのである。フラン様はそんな私の心情を察してか、

「ハルキ様はあなたが思っているようなお人ではございませんよ」

とおっしゃった。


 フラン様が言うのであれば間違いがないのであろう。なにせ、あの鬼のフラン、フラン=オーケストラだ。今でもフラン様が顔を出すと騎士団全員が緊張する。たまに領地内の魔物を少数で狩りに出かけるような方だ。しかもそれを休日の趣味としている。この前もレッドボアを一人で狩って、担いで帰ってきたところで領民の噂になっていた。仕事でやってる騎士団はなんなのか……。

「いい機会ですから、お教えしましょう。このレイクサイド領はハルキ様の代になればとても良くなると私は思っております」

 丁寧な敬語が逆に怖い。

 そんな事を思っていると散歩中のハルキ様が急に叫びだした。

「そうだ! じい!! 今すぐ帰るぞ!」

 館へ一直線で走って行かれる。意外と遅い。そして、そちらは川があるから結局こちら側へ迂回しないと橋がございませんよ。と、思っていると横にいたフラン様が全力疾走でハルキ様を追い出した。つられて私もフラン様を追いかける。

 みるとハルキ様の両側に侍っていたウンディーネとサラマンダーが消えようとしている。維持魔力が尽きたのだろうか。

「現れろ! ノーム!」

 次の瞬間、大量のノームが川の周辺に召喚された。唖然としているとノームたちが組体操で橋を作り出した。数はかなり多いから意外としっかりしてそうな橋である。その上を全速力だが、あまり速くないハルキ様とめっちゃ速いフラン様が走って行かれる。私もフラン様に続いてその橋を渡っている時に、ふっとノームたちが消えた。今度こそ維持魔力が尽きたのだろう。だからフラン様は全速力だったのか。まさか鎧をつけたまま川に飛び込むことになるなんて思ってもいなかったために大変なことになった。水深が浅くなければ死んでいただろう。そして二人は私を無視して館へと駆けていく。

「なんだよ、これ」

 我ながら非常に情けない。


 次の週にまたしてもフラン様に呼び出された。今後、新たな役職を作るために騎士団を辞めてそちらへ移ってほしいとのことだ。先日、私の召喚魔法の資質に関してメイドが聞きにきたが、それが影響しているのだろうか。騎士団を辞める事に関しては非常に抵抗があった。ただでさえ、能力の低い私の心をささえているのは騎士団所属という肩書だけである。しかし、その日のフラン様は非常に怖かったために了承してしまった。父と母に何と言えばいいのだろうか。

 そして、私は新たな役職についた。その名前も「ノーム召喚担当」。

 本当に勘弁してほしかった。しかも貴族は私だけで全部で5人。もちろんハルキ様直属だ。そしてやることと言えばノームを召喚しての畑仕事。人生終わったと思った。


 しかし仕事は仕事である。そしてハルキ様もノームを召喚するという。内容を聞くと、実際はかなりきつい仕事だという事が分かった。24時間、昼夜を問わずノームを召喚し続けるのだ。一時的に召喚するのだとばかり思っていたが、24時間継続となるとかなりのMPを消費する。実際、最初に行うことができた召喚は5匹が限界だった。目の前で20匹を召喚されたときにようやく気が付いた。ハルキ様の召喚は24時間継続なのである。ノームが夜中に部屋の前で立っているのにも魔力を消費され続けていたにも関わらず、常に10匹以上がそばに召喚されていた。ウンディーネとサラマンダー同時召喚や、ノーム大量召喚による橋作成など常人の魔力では成すことができない。気合を入れ直し、召喚を続けることにした。畑仕事の内容は館周辺の領民が教えてくれる。大量の魔力を失いながらも、自分は動かなくて良いというのも悪くないと思った。


 次の日、ハルキ様に問われた。

「ステータスはできるか?」

 もちろんできる。やるとMPの総量が上がっていた。

「追加でもう一体召喚しろ。常にぎりぎりの召喚量を保ち続けるんだ。俺もまだまだ増えるぞ」

 唖然とした。そりゃ、24時間召喚し続けていればかなりの修行となる。それをこの方はこの数か月続けてきていたのだそうだ。ハルキ様の召喚魔法は私なんかをはるかに凌駕していたが、数か月前はほぼ初心者だったとのこと。信じられなかった。

「まだまだノームは召喚する。領主館周辺以外にも畑はたくさんあるからな。問題は召喚範囲が限定されているから召喚者がそこまでいかなければならない事なんだが……。他の眷属も欲しいしな」

 ハルキ様の中では非常に壮大な計画があるのだろう。これから数か月、私はハルキ様の指示についていくのがやっとで周囲の事など耳に入らなかった。


 気づいたら、私は騎士団から「農業貴族」というあだ名をつけられてしまった。今思えばハルキ様直属の私に対するひがみだっただろが、当時の私の心は大きく傷ついた。それでも目の前の仕事が山積みで、それをこなしていると時間はあっという間に過ぎていく。


 私たちの任務は畑の管理だったが、どちらかというと人手がたりない作業の補充が主な内容だ。草取り、収穫、畦道の補正、水路の作成と普段ならば村総出で行う作業もほとんどノームが行う事で領民は他の生産性のある仕事をすることができる。それは機織りや小物の作成、はたまた開墾や狩猟などだ。その仕事の斡旋に関しても抜かりなくハルキ様は行っておられた。ハルキ様は領民に対して、ノームが仕事を変わってくれるわけではない。他の仕事をすることでこの召喚は意味のあるものになると説明して回る。だから仕事がなくなったとサボっている領民にはしっかりと罰が与えられ、その畑には今後ノーム召喚は行わない事となった。

 結果は明らかだった。まず農作物の収穫量がかなり増えた。区画整理と水路作成、これだけでも収穫は変わる物なのだ。それに加え、普段は行わない仕事の収入があり、狩猟なども行ったことから領民の食卓は豊かなものに変わり始めた。本来は仕事量に応じて私どもが収入を得ても良いという考えもあったが、ハルキ様はこれは事業であり、儲けた分の税は徴収するから気にしなくてもいいとおっしゃった。


 収穫祭が近づくころには私たち「ノーム召喚担当」に対する悪口などは全く聞かなくなった。誰も私を「農業貴族」なんて呼ばない。中には我々を「レイクサイド召喚騎士団」と呼び、召喚魔法使いを「召喚士」と呼んで敬意を表してくれる者たちまでいた。それだけ、ハルキ様が領民の収入を上げたことが評価されたのだろう。

「事業を始めたのが春でよかった。収穫に間に合ったからな。これで少なくとも8割の領民の収入が増えているはずだ」

 この数か月は毎日大変だったからな。


 ある日、ハルキ様にゴーレムの召喚士の逸話を紹介したら、貴族院にいって契約条件を調べて来いと言われた。まあ、貴族院は私の母校でもあるから問題ないのだが、ハルキ様は行く気がないらしい。仕方なく昔の恩師を訪ねてみたが、ゴーレムの契約条件は知らなかった。図書館へ籠る事数日、ようやくクレイゴーレムの契約条件が記載されている本を見つけだし、写本してレイクサイド領への帰路へついた。ハルキ様はすぐにクレイゴーレムと契約してしまったが、私たちはどうしても契約することができなかった。レベルが足りなかったのだろう。しかし、その後のハルキ様に召喚されたクレイゴーレムの開墾を見て、私も早く契約したくなった。ハルキ様は、

「フィリップたちも契約に成功すれば大規模な土木工事ができる! ああ、夢が広がるぞ! 早く魔力量を上げるんだ!」とおっしゃった。

 ハルキ様の夢がまた近づいたことがうれしかった反面、ご期待に沿えなかった悔しさから、その日は大量MP回復ポーションを買い込み、ノームを召喚しまくった。貯金がほとんど尽きたが、悔しさは晴れなかった。いつの間にかこんなにもハルキ様に心酔していたなんて思わなかったが、一生ついて行こうと決めた。しかし妬け酒のかわりにポーション飲むやつなんて聞いたことがないとハルキ様に笑われた。

 次の年になるまで私はクレイゴーレムと契約することができなかった。


 収穫祭の日がきた。ハルキ様は今日は召喚は控えて楽しんで来いと言っている。それに我々「ノーム召喚担当」はイベントの主役だそうだ。ハルキ様とアラン様と一緒になって登場する予定だという。

 今回の企画は大立食パーティーというものらしい。ハルキ様が考案され、我々騎士団や貴族が領民たちに交じって一緒の食事をとるというものだ。当初、貴族の間では一般の領民とともに食事をとるなどという意見が出たらしいが、ハルキ様が出席を強制するわけではないとおっしゃられ、逆に皆が出席しなければならない雰囲気になったと聞いている。

 大きな会場の前に舞台を設置し、食事中に楽団などが演奏をしたりするそうだ。その最初にハルキ様、アラン様たちと共に登場するという企画で、要は特に何もする必要がないと言う。それならば私にもできる。

 ハルキ様によると用意されている食事の多くは物流が整わなかったために他領地へ売り行くことができなかったもので、今回これを無償で提供することは思ったよりは損害がないということと、この祭りのために領民が各地から押し寄せており、その経済効果が馬鹿にならないということでもしかしたら税収が上がるのではないかという事を聞いた。意味が分からない。何故、食事を無料提供すると税収が上がるのだろうか。いや、それを説明していただけたのだが、理解できなかった。


 祭りが始まるようだ。まずはハルキ様が最初らしい。

ヘテロが「ふつうは最後じゃないんスか?」と聞いている。私もそれを聞きたかった。

「最後はもちろん父上だ。俺は最初がいい」

 よくよく考えるとハルキ様はまだ16歳。本来はこういうお年頃なのだろう。ハルキ様が手を振りながら舞台に登場すると大歓声が聞こえた。あまりの大歓声に敵襲かと思った。何千人が押し寄せているのだろうか。大歓声はとどまるところを知らない。

「さあ、次はフィリップ様の番ですよ」

 裏方役の領民に進められ舞台裏へ立つ。なんてことだ。領民の前に立つだけでこんなに緊張していまうなんて、貴族として恥ずべきことなのではないか。

「さあ、今です。どうぞ」

 しかし、時間は来てしまった。心の準備もくそもないではないか。意を決して舞台に上がる。するとまだハルキ様に対する歓声が鳴りやんでいなかったにも関わらず、私に対する大歓声が巻き起こった。

「フィリップ様が来られたぞ!」

「レイクサイド召喚騎士団、筆頭召喚士フィリップ=オーケストラ様じゃ!」

「きゃ~! フィリップ様~!」

 信じられない。落ちこぼれだった私に対して領民たちが手を振ってくれている。それもこんなにもたくさん。それに筆頭召喚士ってなんだ?

 呆然としていると右わき腹をハルキ様に小突かれた。

「おいおい、手でも振ってやれって。筆頭召喚士様よ」

 あわてて領民に対して手を振ってみるすると皆が私に反応して歓声で返してくれる。

「ああ、我慢できねえ。よし、フィリップ! 今日はしっかり飲むぞ!」

 ハルキ様に肩を掴まれ、群衆の中に連れ出される。皆がこぞって私たちに酒や料理を持ってこようとする。

「ああ、ありがとう! 今日は楽しんで行ってくれ!」

 ハルキ様と私が進むたびに群衆が歓声をあげて歓待してくれる。ふと後ろを見るとウォルターやヒルダが合わられて同じように領民かや歓声や拍手で迎えられていた。ヒルダに至っては求婚されている。


 こんな事は全く予想できなかった。呆然としているとハルキ様が領民たちと乾杯している。

「フィリップ! どうだ! これだけ民は俺たちのことを見てくれてたんだ! 頑張りが報われるってのはこういう事なんだろうな!」

 感極まって泣きそうになる。私の努力を認めてくれる人間がこんなにもたくさんいることに、そして私はハルキ様に必死でついてきただけで皆が思うような立派な人間ではないと思ってしまう葛藤もある。

「泣くなフィリップ! 胸をはれ!」

 まさか、8歳も年下のハルキ様にこのように激励されるとは思ってもみなかった。

後ろではアラン様が乾杯の挨拶をされているが、誰も聞いていなさそうだ。すでにハルキ様は2杯目を飲み干している。


「ところで、フィリップはどんな女子が好みだ? 今日はより取り見取りだぞ」

 主の顔に向かって酒を盛大に吹いてしまった貴族なんて私くらいのものだろう。



 あれから約1年。今年も収穫祭が盛大に開かれる予定だ。今年の収穫は去年の3倍とのことで、移民が増えたことを考慮してもかなりの生活の向上が認められる。祭りも去年より規模を拡大して行われる予定だ。


 収穫祭前にフラン様とヒルダが王都より帰還された。何種類かの召喚獣の契約条件を発見したのと、その素材を集めてこられたとのことだ。ハルキ様と部隊長の6名全員に素材が行きわたる召喚獣は1種類しかなく、アイアンドロイドと呼ばれる鉄の人形兵士だった。召喚も維持も魔力はそこそこで使いやすい。戦闘の際など、私なら4体以上は召喚して戦うことができそうだ。

 目玉は1名分しか素材が集まらなかったワイバーンという小型の飛行竜である。魔物にも同じ名前の飛行竜が存在するが、厳密には違う種類らしい。もちろんハルキ様が契約された。契約内容は「輸送と戦闘」だそうで、他の雑務はあまり助けてくれなさそうだ。

 私は他にも何種類か提示されたが、フェンリルという大型のオオカミを望んだ。これはヘテロも契約に成功した。雷を扱うオオカミであるが、大型であるために鎧を着こんだ私を乗せて馬よりも早く移動することができる。フェンリルに騎乗して槍を使い、両サイドに4人のアイアンドロイドを召喚すればもはや1部隊が完成してしまう。ヘテロはさすがにアイアンドロイドは2体までだった。試しにこの編成で領主館周辺を歩いていると騎士団の面々がぎょっとした顔でこちらを注視してきた。フェンリルに乗った召喚騎士が2名とアイアンドロイドが6体あればだいたいの作戦は完遂することができそうだ。維持魔力的には2時間が限度であるが。


 そして恐ろしい事にこの編成で領地をうろついている時にフラン様に出会ってしまった。出会った瞬間に殺気を感じ、身構えてしまったが、私は何か怒られるような事をしてしまったのだろうか。フラン様は小声で「ついにこの時が来てしまいましたか」とおっしゃっているが、この時とは何だろう。そのままフラン様は落ち込んだ様子で領主館へと帰っていかれた。


 ヒルダはレッサーエンジェル、ウォルターはレッサーデーモンの契約に成功した。エンジェルは回復魔法と補助魔法に特化した召喚獣であり、意外と近接戦闘も可能である。デーモンは破壊魔法と暗闇に関する特殊魔法を得意とする。どちらも戦闘召喚獣として人気がありそうだ。まだ1体ずつしか召喚できないそうだが、そのうち2体同時召喚ができるようになるだろう。テトはドライアドという木の精霊と契約した。農作物の成長を促すことのできるドライアドは生産力を上げる事ができそうだ。テトはあまり戦闘はしたくないと言っていた。そのわりには他にもファイアドレイクという大型のサラマンダーやインセクトキラービーという人が乗れるサイズの大きな蜂との契約も行っていた。あの蜂が召喚されたときはヒルダが絶叫していたな。


 アイアンドロイドの素材は比較的簡単に手に入れることができたために、他の召喚騎士団のなかでも契約を行うことができる者が多かった。

 しかし終わってみるとワイバーンを含めてもクレイゴーレムを超える召喚獣はみつからなかった。いつの間にかハルキ様はクレイゴーレムの素材である粘土を鉄に変えてアイアンゴーレムと契約を行っていたらしいが。素材を手に入れるのが簡単でかつ契約内容も幅のひろいクレイゴーレムは実は上位召喚獣の一角だったようだ。私はそろそろ2体同時召喚を考えていたが、恐れ多い事だったのかもしれない。でもアイアンゴーレムの契約は絶対行おうと思う。



 あらたな眷属との契約で浮かれていた私たちに天罰が下ったようだ。実際は天罰というよりもハルキ様からの指令なのだが。

「あ、フィリップ。俺、収穫祭終わったら旅にでるから領地の事をよろしくね」

 私は何か怒られるような事をしてしまったのだろうか。

とりあえず、1章が終了です。フィリップの話は長いです。

まだまだメンタルの弱い主人公が出てきませんでしたが、2章から物語が動き出します。

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