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召喚士されし者 97・星の歯車

どうもどうも。

いつもニコニコ、貴方の以下略)のえんたです。


いつも読んで下さる皆様ありがとう御座います。気がつけば100話ぶち抜いて、102話目でした。めっちゃ頑張りましたやん?


今回はユーキさんから始まりアルベルト、第三者視点のお話になります


では

 


「・・・・・むっ?」


 落下していた筈の俺は、気がつくと白い狭い空間に囚われていた。

 手足の自由が効かない。どうやら固定されているようだ。


「何処だここ?」

「すてらるぎあの、なかだよ?」

「む?」


 ステラルギアの中?

 と言うか、今のアホっぽい声ステラルギアか?


「━━━━ステラルギアか?」

「そうだよ、ますた。」

「あの後何があったんだ?お前真っ二つになったよな? 」

「ますた、たすけるおもって、からだかえたの!ますた、あぶないだから、すてらるぎあのなかにいれたの、すてらるぎあまもったの!えらい?!」


 うん。

 何言ってるか、さっぱり分からん。


「あー、取り合えず助けてくれたって事で良いんだな?ありがとうな。」

「すてらるぎあ、えらい!ゆーしゅーだから!」


 嬉しそうな声があがる。

 それと同時に頭の上の方で、電球見たいな物体がピカピカ光った。


「なんだこれ?」

「すてらるぎあのしんぞー」

「しんぞー?心臓か?」

「そうだよ!ぴかぴか、すてらるぎあ、げんきのしょうこ!ぴかぴかなくなると、すてらるぎあ、もう、ぷしゅーなるの!ばいばいなの!」

「へぇー、そうか。」


 心臓か・・・・。

 うん。さっぱり分からん。


「なぁ、ステラルギア。色々と訳わかんねぇから、説明してくれねぇか?お前の事とか、今の状況とか。」

「わかった!ますたにおしえる!すてらるぎあが!」


 ステラルギアから了承の声があがると、目の前にモニターが現れた。薄型の液晶パネルだ。

 この世界に来てから、恐らく始めての現代機器の登場である。


「い、いや。いやいやいや。可笑しいだろ。なんで液晶パネル。ファンタジーの世界じゃ無かったのかよ!」


 そんな俺の言葉も関係無しに、液晶パネルが映像を写し出した。

 次々に羅列されていく文字。

 だがその文字は、この国で使われている物でも無く、かといって前の世界にあった物でも無く、訳の分からない物だった。


「ステラルギア、これってなんて書いてあんだ?」

「すてらるぎあ、しらない。でも、そこにかかれている、すてらるぎあの、ぜんぶ。すてらるぎあ、ことばで、すこしいえる。すてらるぎあ、ほしのはぐるま。たりない、なる、しごと。でも、いま、ますたがますた。だから、ますたのこころ、きく。それ、かたちにする。すてらるぎあ、なんにでもなれる、から。」

「はぁ。つまり、あれだ。・・・・・変形ロボットか。」

「わかんない。」


 予想通りな返し。

 ロワなら何かしってるか?


「はぁ、分かった。いや、わかんねぇけど。良いや、後で。それより、外出してくれよ。」

「わかった!すてらるぎあ、ますた、そとにだすね!━━━ん?なに?・・・・・ちがう、すてらるぎあ。」


 ん?

 なんだ急に。


「ますた、ごめん。ちょっと、まっててーー!」

「話?待て!誰と話してんだよ!おい、ステラルギア!おい!聞いてんのかー!返事しろー!」





 ◇━◇




 それが現れたのは、青に染まった魔物の一撃を退けた、直ぐ後だった。


 確かに、災害級の魔術を防ぎきった事実に、私は僅かに気が抜けていた。

 頭に血が昇っていた事で、私は冷静な判断が出来ていなかった。

 魔鉱床から逆流する魔力に酔い、やるべき事を見失っていた。


 だが、それでも。


 目の前に佇む異様な存在に、今の今まで気がつかぬ事などあり得る筈も無かった。


 私の眼前に佇む、白銀の其れは。

 異様の一言に尽きた。


 体躯は私より頭二つ分大きく、頭部はドラゴンのような形状をしていた。

 蛇のようにしなやかな細身の体からは、異様な程大きな二本の腕が垂れ下がり。

 体躯を支える足は頼りない程細いものの、鋭い爪が確り地面を捉え。

 腰元から伸びる長い尾は、まるで威嚇する様に地面の上を波打っていた。


 一見すると生物のように見えるが、恐らく違うだろう。


 その存在から発せられる彫像のような無機質さが、そうでない事を何よりも物語っていたのだから。


 私は警戒を解かぬまま、抱いた疑問を投げ掛ける。


「君は、召喚獣か?」


 言葉を受け取った白銀が首を傾げる。


「・・・・・?ちがう、すてらるぎあ。」


 ステラルギア、白銀は幼い子供の声で答えた。

 無知な子供のように、とても不思議そうに。


「ステラルギア。あの小娘はどうした?」

「こむすめ?」

「ユーキと言う、君の召喚者だ。」

「ゆぅき!ますた!ここにいる!」


 白銀はそう言うと、自分の体を指差す。

 あっさりと聞きたかった答えを返してくれる目の前の白銀に、張りつめていた緊張の糸が僅かに緩んだ。


「そうか。召喚獣と言えど、全てが忠誠を尽くしている訳ではないわけか・・・・。」


 どうやら、彼女の魔力にも限界があったようだ。

 この様な役立たずを、壁として召喚するしか出来なかったのだから。


 私は魔鉱床から魔力を引きずり出し、それを白銀に叩きつけた。叩きつけた魔力は、おおよそ数百人分の魔力を圧縮した、まごう事なき破壊の一撃。


 幾ら盾として用意された召喚獣だとしても、ドラゴンすら容易く滅する一撃。耐えられる筈も無いだろう。


 そう思っていた。



 魔力の激流が消え去った時、目の前の白銀は先程と変わらず、そこに佇んでいた。

 しかし、先程とは纏う雰囲気が違っていた。


「こうげき?どうして?」


 何処か威圧するような幼い声が響いてくる。


「・・・こうげき。だれに?すてらるぎあ?」


 ステラルギアの無機質な瞳に、光が宿る。


「ますた、ゆぅき?」


 その言葉を発した瞬間、私の背筋が凍る。


 幾度も死線を生き抜いてきた。

 それこそ、何度も死ぬような目に会ってきた。

 歩いてきた道は平坦では無かった。


 それでも、これ程まで危険な気配は感じた事が無かった。


「ますた!てき!ころす!!!!」


 白銀は怒号を上げ此方に向け走りだしてきた。

 速度は速くは無い、精々が獣程度の速さしかない。

 今更驚異を感じるようなものでは無い、筈の物。


 だが、全身にひしひし感じるある予感が、接近させる事を全力で拒否していた。


「万物の王!"我欲"を喰らい"恩愛"を示せ!オリジア・クワイスグレイヴァ!!」


 発動した魔術は、四重の魔方陣式を重ねた複合魔術。

 四属性の魔術を掛け合わせる事で、神位魔術[神の裁き]を模した攻撃魔術だ。流石に威力は神位魔術には劣るが、それでも持ち得る術の中でもトップクラスの代物だ。


 展開した魔方陣が輝き、光の奔流が溢れだす。

 溢れだした光は荒れ狂い、渦を描きながら白銀を飲み込んでいく。


 かつて、厄災と恐れられた暴竜を瀕死まで追い込んだ術である。

 どんな化物であろうと無傷は有り得ない。




 だが、私の想定は再び覆される事になった。


 光の奔流に巻き込まれた筈の白銀は、まるで何事も無かったかのように魔術の光を突破してきたのだ。その銀の表皮にかすり傷一つ付ける事なく。


 私は足元に展開した魔方陣を自らに使い、白銀から離れた高台へと召喚した。


 この地を支配するに至って、この地のあらゆる場所に魔方陣を仕込んでいる。魔力の流れを操る為に、幾つもの魔術座標を仕込む必要があったからだ。


 魔術座標は遠隔から魔術を発動する為に必要な要素の一つで、座標となる魔方陣には様々な情報が刻まれている。魔方陣の使用対象者を限定する使用者識別情報を始め、魔鉱床から流れる魔力量を自動制御する制御魔術、他の魔方陣と連動する事を目的にした感応機構など。おおよそ魔鉱床を自在に操る為に必要な要素は全て揃っている。


 そしてその中に、転移魔術の代用としての編み出した、簡易の召喚術式があった。

 元々竜の谷での作業効率をあげる為に盛り込んだ、竜の谷限定で効力を発揮する魔術であり、魔鉱床を支配下に置いた後は完全に無用の長物と化していた代物だった。


 全ての作業が終わった後も、態々消す必要性を感じなかった為にそのままにしておいたが、何が功を奏するか存外分からないものだ。


 私は眼下に見下ろす白銀の正体を考えた。


 魔術によるダメージは表面上とは言え確認できない。

 魔力による攻撃も同様にだ。


 それに加え、支配下に置いている魔鉱床に白銀からの魔力は一切流れていない。


「魔力その物を遮断しているのか?」


 もしその仮説が確かであれば、相性は最悪だ。

 魔術も所詮は魔力に性質を加えただけの物だ。魔力その物を受け付けない存在であれば、魔術も同様に効果は無い。


 魔力による攻撃が無駄に終わる可能性が高い以上、攻撃魔術はまず効果を期待出来ない。更に、接近されてしまった場合、防御魔術も容易く壊されてしまうだろう。


「ならば、物理的に攻めるしかないな。」


 私を見失っている白銀の足元の地面を崩し、体勢が崩れた所を瓦礫で足を絡めとる。

 身動きが取れない白銀に、魔鉱床の岩盤を流星の如く幾百と降らせた。


 岩盤の落下音と共に白銀から苦痛に歪む声が発せられる。

 だが、目に見えてのダメージはない。


「じゃまっ!!」


 降り止まない岩盤に痺れを切らしたのか、白銀が怒号をあげながら腕を空に振り上げる。

 その大きな腕で盾にするつもりかと考えたが、それは違っていた。


 空に掲げられた腕はバラバラに分解され、まったく別の形の腕へと変化した。


 腕は、いや、もはや腕と言えないそれは歪な形だった。

 指と言える物は無く、肘から先が真っ直ぐ伸びた槍のように変わり、それを囲むように八つの筒が備え付けられている。


 ドン。


 爆発するような音が響いた。


 すると、白銀に降り注いでいた岩盤が空中ではぜた。


「なんだ!?」


 状況に混乱した私は思わず声を上げてしまっていた。

 直ぐに己れの失態に気づき口を閉じたが、━━━━遅かった。


 眼下に見下ろしていた白銀が、私を捉えていたのだ。


「みつけた!」


 そう叫ぶと、白銀が変化した腕を此方に向けた。


 ドン。


 爆発するような音と共に、白銀の腕を囲む筒の一つから光が走った。どうやら、筒から何かが飛んでいく仕掛けらしい。


 反射的に後ろに跳んだ事が功を奏し、筒から走った光は私の魔力防殻を掠めるだけに終わった。

 だがその一撃で、上位魔術すら弾く防殻は容易く壊れてしまった。


 白銀は両の腕を筒付きの物に変え、息つく暇も無いほど連射を始めてきた。


 ドン。ドン。ドン。


 音が鳴る度、谷に風穴が空き地形が崩れていった。


 何度も試して見ても防殻はその意味を成さず、攻撃を受け止める所か掠っただけで塵と化してしまう。


「魔導師殺しかっ・・・!」


 その正体は未だ分からないが、白銀が魔力に対する耐性と魔力に頼らない攻撃が可能なのだろう。それに加え、岩盤による攻撃を受け目立つダメージもない所から、物理攻撃に対してもそれなりの耐性がある事も間違いない。


 態々、魔術に精通した者を引っ込め、代わりに喚び出した事はあると言う事だ。


「だが、だからどうしたと言う!」


 止まる訳にはいかない。

 止める訳にはいかない。


 困難である事は始めから解っていた。

 この程度の障害は今が始めてでは無い、幾らでも越えてきた。

 何があろうと、私は。


「・・・シースリア。」


 君の為に。


「━━━災禍の徒!厄災の獣!奇禍の魍魎!我が心"混沌"に住み着く三原を呼び覚ませ!眠る"憤怒"に薪をくべ、愚鈍な"怠惰"に鞭を振り、傲る"傲慢"に王冠を捧げよ!」


 もはや、手は出し尽くした。

 秘匿していた谷の力を存分に発揮し、隠し玉の暴竜も吐き出した。生涯を賭けて練り上げた魔術も、一つを残して出しきった。


『ヘルコロナト』


 禁術[ヘルコロナト]。

 己れに流れる魔力を一時的に増大させ、その魔力に耐えられるように器を人から竜へと変える、強化魔術の最高位。

 発動にかかる身体への負担は絶大な物で、良くて半死半生、悪ければ骨すら残らない。


 もう一度、人として君に会いたかった。

 だが、そうも言って入られない。

 時間が無いのだ。


「がっあぁああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!」



 最後の賭けをしよう。

 私の祈りが届くか、否か。




 ◇━◇



 竜の谷。

 そこはアスラ国内でも有数の飛竜の棲息地だ。

 魔鉱床と呼ばれる特殊な土地柄、谷の周囲は生命力溢れる多種多様な動植物や魔物が数多く棲息しており、長い間、人の手が入る事ない魔境とかしていた。


 その魔境で今、一つの転機が訪れようとしていた。


 魔境に住まう全ての生物が一点に見つめる先に、それはあった。



 竜の谷に突然現れた、白銀の化物。

 竜の谷に君臨する、赤い衣を纏う人の王。


 対峙する二つは、どちらも大概な化物だった。


 白銀は自在に体を作り替え、時には腕を剣に変え、盾に変え、大砲へと変えた。

 特に地響きを起こす大砲の威力は絶大で、長らくその姿を変えなかった谷は、度重なる砲撃によりあちら此方に大きな風穴をつくっていた。


 対する人の王も負けてはいなかった。

 人の王は谷を己れの手足の如く操り、敷き詰められた岩肌を一個の魔物のように暴れさせた。

 更に、魔鉱床に蓄えられた魔力を濁流のように走らせ、地面や壁をチーズのように削りとっていった。



 白銀がその奇怪な能力を振るう度、人の王がその力を発する度。

 飛竜達の楽園だったその場所は、その姿を大きく歪んだ物へと変えていった。


 谷を追われた生き物達が見守る中、永遠に続くように思われた化物達の闘い。

 それは突然終わりを迎えた。


 人の王が、その姿を異形へと変えたのだ。


 歪に膨らんだ腕や足、ドラゴンのように頬まで裂けた口、瞳は赤く輝き、肌は浅黒く染まり、背中には薄皮が張り付いた辛うじて翼と呼べる物があった。


 それは、おおよそ人と呼べる存在では無くなっていた。

 その姿は怪物そのものだった。


 怪物と成った人の王は、その圧倒的なまでの力で白銀を正面から相手どった。

 それまで、どちらかと言えば押されていた人の王だったが、怪物と成り果ててからは一方的に攻めた。


 白銀より速く動き、白銀より重い攻撃をし、白銀より上手く立ち回った。


 谷が谷としての姿を失った頃。

 白銀が遂に地に伏した。


 無機質ながらも精錬されていた肌は薄汚れ、傷つき、もはやピクリともしなかった。


 見守っていた生き物達は、心の内で歓喜し讃えた。

 我らの王が勝ったのだと。

 得体の知れない化物から、この地を守ってくれたのだと。


 勿論、全てのものがそうである訳では無い。

 一部の脳ある者達は、この谷がかつての繁栄を取り戻すことが不可能である事に気づいていた。ある物は憤り、ある物は呆然と、ある物は悲しみながら。


 様々な物達が見守る中、王は声を上げた。


「シースリア!今っ!今いく、待っていてくれ!」


 だがそれは、歓喜の声では無かった。

 酷く焦った一人の男としての叫びだった。


「殺してみせるから、後少し、後少しだけ。あぁ、君は怒るだろうな、そう言う人間だ。そう言う所が、私は好きだったのだから。」


 王はノロノロと瓦礫の山を歩いていく。


「なに、後ほんの少しだ。時間は、まだ、ある。間に合う。もう少しだ。もう少し。」


 ガラッ。


 王の言葉を遮る様に、王の背後から瓦礫が落ちる音がした。そして、もう一つ。


「かぁー首がいってー!たくっ、電球が消えたかと思ったら直ぐ消えちまいやがって・・・・。やっぱりあれが、ステラルギアの電池みたいなもんなのか?つか、あいつ全然言うこと聞かねぇな。銃を作る時だけだな。真剣にこっちの話聞いてきたのは・・・・。はぁ。ロワの言う通りだな。」


 幼い少女の声が木霊する。

 王はその声に肩を揺らし、ゆっくりと振り返った。


 振り向いた王の視線の先。あった筈の白銀の姿は無く、代わりに赤い髪の少女が瓦礫の山に立っていた。


「・・・・何故だ。」


 王は少女を強く睨み、吐き捨てるように言った。


「何故、君は、私の邪魔をする。君には、関係ないじゃないか。外から来た君には・・・・!」


 投げ掛けられた言葉に、少女は口を開いた。


「━━━普段頼み事しないロイドに、頼まれたから。俺を信じてくれるシェイリアに、格好悪い所見せたくないから。ユミスって言うアホだけど大事な友達が、困ってるから。とか、まぁ、言いたい所だけどよ。本当はな━━━」


 少女は一度言葉を句切り、言った。





「ムカッ腹が立ったからだよ、クソ眼鏡。」


 そう言って笑う少女は何処までも真っ直ぐで、綺麗な眼をしていた。

ユーキちゃんがめんこをするよ

コーナー


ユーキ「ふんふんふふーん」チョキチョキ カキカキ

ロイド「何してんだ、今度は?」


ユーキ「暇潰しにめんこ作ってんだよ」フフーン

ロイド「めんこ?」


ユーキ「そ。俺の国の遊び。こうやって厚紙に絵描いた奴がめんこで、これをたくさん地面において、叩き付けて風圧で他をひっくり返す遊び。たくさんひっくり返した奴が一番なんだ。」

ロイド「へぇ。相変わらず、お前の国は裕福だよな。紙なんて高い物が玩具かよ」


ユーキ「この紙はただだけどな」ムフフン

ロイド「はぁ?そうなのか?」

ユーキ「商工ギルドで貰ったー。使い終わった契約書とか、書類上とかのゴミなんだってー」エヘヘー


ロイド「普通、そう言う物は脱色して、再利用する筈なんだがな・・・・」

ユーキ「へぇー、でもなんかくれたー」クビコテン


ロイド(こいつ、ナチュラルに人垂らしな所あるからな・・・・)


◇━◇

後日


ユーキ「ふははは!我がめんこ、[ですかいざー]に勝てるかな、愚民共よ!」ドヤァ

テル「あまいぜ、ユーキ!俺と相棒の[あだまんないと]が倒してやるぜ!うなれ右腕!迸れ、おれの魂![えたーなるぐらんどだっしゃー]!」


すぱん!━━━しーん。


テル「くそぅ!」


イニス「つぎはわたしね!テルくんのかたきは、[ぴんくきゃっと]がとってみせる!てい!」


ぺしん。━━━しーん。


イニス「ぬぬぬー」

ゼルリア「・・・・!」ビュン


しゅぱっ!━━━しーん。


ゼルリア「・・・・(´・ω・`)」


ユーキ「ふふふーははは!弱い弱すぎるぞ!雑魚共が!」ドヤヤァ

「そこまでだ!」

ユーキ「ぬぅ、あ、ロイド」


ロイド「子供相手に悪逆非道。しかと見届けたぞ!つか、その厚紙、昨日油にしこたま浸けて奴だろ!反則だぞ、おい!」


テル「ユーキずりぃー」

イニス「それはなしだって言ったのにー」

ゼルリア「・・・((( ̄へ ̄井)!」


ユーキ「か、勝てば良かろうなのだ!」アセタラー


ロイド「そうか、なら、俺がこれを使っても、文句は言うまいな!」


一同「「「「そ、それは!鉄板入りめんこ!」」」」


ロイド「おぉぉぉ!!俺の[れっどどらごん]、悪の心を焼きつくせ![れっどあとみっくぶれすおぶぶれす]!!」


どかーん。ぺろん


ユーキ「[ですかいざー]ーーーー!!」ウオオオー

ロイド「はっーははは!正義は勝つのだ!」

テル イニス ゼルリア「おおー」


シェイリア「なに、大人げない事しているですか!」モウ

ロイド「お?なんだ混ざりにきたのか?」


シェイリア「貴方と一緒にしないでください。まったく。それに、そんな事しなくても、ひっくり返す事なんて簡単でしょうに。貸して下さい。」

ロイド「お?いいのかそんな雑魚めんこで。言っとくけど俺のは━━」

シェイリア「ふん!」ビュン


スッパーーーン!クルクルクルービターン


シェイリア「コツがあるですよ、コツが・・・・ってあれ?」


一同「「「「キング」」」」


シェイリア「へ?」


キング!キング!キング!

ちょっ、やめ!やめてください!

まつりあげないでくださいー


暫く、ナダのごく一部でめんこは流行ったのだった。シェイリアはキングって呼ばれた。


◇━◇


ルゥ「噂のめんこ!漸く手にいれましたよー!勝負しましょう、ユーキちゃん!」


ユーキ「は?めんこ。とっくにブームは去ってんぞ。今はヨーヨーだ。」


ルゥ「くぅ!廃り流行りが早すぎますよ!!」

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