表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シスターコントラクト  作者: 若葉人間
5/5

双聖の女神Ⅱ

今回は再出発する幸助とルージュを書きました。

皆さん是非読んでみてください

「ただいま」

「お帰り幸助」

笑顔で迎えいれるルージュ。

そんな当たり前のようだった光景が今は嬉しかった。

だけどなんで呼び方が幸助なんだ?

そんな疑問はすぐに解けた。

「お帰り幸ちゃん」「よっ幸助」

「みんな!」

部屋にはルージュ以外に海や真がいた。

「遅いよ幸ちゃん」

「てか、何でお前らここにいるんだ」

「つれないこと言うなよ。みんなお前の退院祝いに来たんじゃないか」

「そうなのか?」

幸助はルージュの方を向きルージュに答えを求めた。

「うん、そうだよお兄ちゃん」

「みんな・・・」

「さあさあ、くつろいでよ幸ちゃん」

「てか、俺たちの寮なんだけど」

「幸助そんなちっちゃいことは気にせずに今はくつろごうぜ!!」

「お前はもう少し気にしろ!」

「ふうふふ」

「ルージュ?」

「ごめん幸助、ただまたこうやってみんな一緒に居られて嬉しいの」

「・・・そうだな」

ここ数日いろいろな事があった。

あの事件が起きてまたこんな日々が送れるか正直不安だった。

でも、そんな心配する必要なかった。

だって、俺の周りにはこういうやつらしかいないんだから。

「それより早くご飯食べよう」

海の腹がグーと大きな声を出した。

そんなお腹を恥ずかしそうに押さえる海。

やっぱ海は海だな。

「食べるか」


「ふーー、お腹一杯」

満足そうにする海。

そんな姿を見て海以外の人は思った。

「退院祝い忘れてるな」っと。

「じゃあ、遊ぼう幸ちゃん」

海が取り出したのは人生ゲームだった。

そして、戦いが始まった。

まず初めに順番を決めて、海が一番、真が二番、俺が三番、ルージュが最後という順番になった。

「じゃあ行くよ」

海の掛け声とともにルーレットが回る。

やがて少しずつ減速していくルーレット。

そして針が刺したのは・・・6。

海は自分の駒を6マス進ませる。

そのマスに書かれていたのは・・・大富豪の命を救った、お礼に1000万もらう。

「やったね」

次は真のターン。

「よし、いくぞー」

針が刺したのは・・・5。

そのマスにコマを進ませると・・・落とし穴にはまった、一回休みと書かれていた。

「くっそー」

次は幸助のターン。

「いくぜ」

思いっきりルーレットを回す幸助。

全神経を集中させる。

そして針は・・・5を刺した。

「くっそーーーーー」

本当に悔しそうにする幸助。

幸助のゲームにも真剣な姿にルージュは笑みをこらえられなかった。

そして、ルージュのターン。

「負けないよ、幸助」

ルーレットが回り少しずつ減速していきやがて針が刺したのは・・・1だった。

そのマスに進むと・・・神の力が覚醒しそうだルーレットを6回回す、1から順に2,3,4,5,6の順に目が出れば無条件に勝利。

「何これ?」

「まあまあ、ルールに従って回してみれば」

「海さんがそう言うなら」

このとき誰も予想していなかったこれからの展開を。

「じゃあ・・・」

一回目・・・1

二回目・・・2

三回目・・・3

四回目・・・4

五回目・・・5

そして、六回目・・・6.

「って、おかしいでしょ。どうなってるのよこれ、なんで46656分の1の確率が出ちゃうわけ」

「さ、さあー」

「幸ちゃんなんかしたでしょ」

「何でだよ!?」

「だってルージュちゃんはそんなことしないし、真はこの通り縛ってるし」

真はルーレットが回る直前海にきつく縛られていた。

なぜなら、真の使い魔は不正行為ができるタイプの使い魔だからだ。

そして、ルージュには絶対的信頼がある。

そうなると残された可能性は・・・

「ルージュの運が良かっただけかもしれないだろ」

「でも46656分の1の確率だよ」

「じゃあ俺がどんな不正をしたらこうなるんだ。説明してみろよ」

「そ、それは」

「認めるんだ海。そうすれば楽になれるぞ」

「真は黙って」

「はい!」

そして数秒間考え込む海。

そんな海にルージュがある提案をする。

「ならもう一度やり直しませんか?」

「ルージュちゃん・・・」

ここで頭が冷めた海。

なんて大人げないのだろうと思いながら、

「ごめんねルージュちゃん。私大人げなかったよ」

「いいんですよ。私はただみんなが楽しめればいいなと思っただけなんですから」

「ルージュちゃんいや女神さま」

「?」

死して戦いはルージュの完全勝利によって幕を閉じた。


「じゃあね、幸ちゃん」「また明日な」

「ああ、それとありがとうな」

「うん」

そして、みんなが帰りルージュと二人だけになった。

こうしてルージュと二人だけになるのはいつぶりだろうか?

本当にいろんな事があったな。

でも、またこうしてルージュと一緒に居られるんだ。

それは本当に幸せなことなんだ。

だからもうけして失わない、そう強く誓う幸助。

「お兄ちゃん」

「何だ?」

二人だけになったことにより幸助の呼び方もお兄ちゃんに変わっていた。

幸助に近ずき幸助の手を取るルージュ。

「これからもよろしくお願いします」

そうだ、俺は一人じゃない。

だから、

「よろしくな」

その返事に微笑むルージュだった。



評価と感想よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ