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シスターコントラクト  作者: 若葉人間
4/5

双聖の女神 Ⅰ

これからどんどん面白くなるので読んでみてください。

あの戦いから一週間。

あの後俺はまた入院することになった。

さいわいなことに海とルージュに大きなけがはないため二人は入院せずに済んだ。

それでも海とルージュは毎日病院に来てくれる。

当前真も一緒だ。

だから、いつも俺の病室はにぎやかだった。

そして今俺は魔の森フォレストディーモンを壊したため、反省文をみっちりと書かされていた。

もちろん内容の中にはジーク達との戦い、この一週間に起きたことなども書き込んだ。

けど俺はルージュの中に眠る力・・・神の力については一切触れないことにしたのだ。

今まではなんとかルージュを保護下に置けたがもしこの力が学園側に漏れれば今度こそルージュを守りきれなくなる。

だから俺は海や夢にこの事を説明してルージュの中に眠る力を他の人に決して言わないという約束をした。

反省文をかぐやに出すか。

本当なら担任に出すのだが、今このクラスの担任は不在。

なので、いちばん身近な教師であるかぐやに出すことにした。

幸助は一階の職員室に向かうと、ドアの前で2回ノックをして職員室に入る。

「失礼します。かぐや・・じゃなかったかぐや先生いますか?」

後ろに人の気配がする。

振り返るとそこにはかぐやがいた。

そして・・・軽くぼこられた。

「イッテーー!?」

「教師にはさんづけをしろと何度言えば分かる」

「だから、さんづけしたじゃないですか」

「遅い」

さらに一撃喰らう。

「ところで私に何の用だ?私は忙しい用件がないなら帰れ」

「帰りたくても帰れないんですけど」

「ああ、そうだったな。そう言えばあいつ今いないんだっけか」

「だから、かぐや・・じゃなかったかぐや先生に出そうと思って」

「で、紙は?」

俺は素直にかぐやに反省文を渡す。

「用が済んだんで帰ってもいいですか?」

「ああ、いいぞ」

「じゃあ」

日がもう暮れてたので帰ろうとした時、

「あ、そうだ」

と、何かを思い出したようにかぐやが再び声をかけてきた。

「魔鈴・・・よく頑張ったな」

かぐやは今まで見たことがないぐらい穏やかな瞳をしていた。

そんなかぐやを見てある人物を思い出す。

その人も今のかぐやと同じ瞳をしていた。

そうとても穏やかな瞳を。

「それと、教師にはさんづけしろ」

停止していた俺の脳に再び衝撃が走る。

「イッテーー、ちゃんとさんづけしたじゃないですか!?」

「言い訳しない、それと今日はもう早く帰れ。ここにいると迷惑だ」

「解ってるよ、早く帰ればいいんでしょ」

俺はかぐやに言われ今日はもう帰ることにした。

かぐやが見せたあの瞳はどこか遠く・・・どこか寂しそうだった。

次回作頑張ります。

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