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春の容器
春の短い詩をいくつか。
★春は容器の中に★
今、春は、ちいさな容器に入っていて、
寒い冬の間、眠っている。
春の陽気は、常に眠くて温かい。
春のようきが、訪れると、みんなぼんやり夢うつつ。
容器の中の春の陽気。
眠気を誘う陽気の入った素敵な容器。
暖かな陽光の中で、陽気な人が増え、蝶は花と舞い、
柔らかな土と草の布団は、太陽の香り。
春のようきは魅力的。
春は妖気で陽気な容器のようで、なんだか不思議。
★mood-はるのはじめの思い出に-★
蝶は ちょっと冷たい南風に吹かれて
道端の 名も知らぬ草花と とても 小さな声で 笑いあう。
時には せつない 春の野の夢を 見たようでした。
★草-ささやき-★
しろつめ草のかざぐるま。
青い空の草原にたくさんまわっている。
摘んでは、王冠、首飾り。
風に揺られる野原に
しろつめ草のかざぐるま。