原点開輝ー第2話ー「覚醒の日」
暗い部屋で寝転ぶ人影。隣には光りながらなり続けるスマートフォンが転がっていた。
???(――ナミアからの鬼電。)
彼はため息を吐きながらスマホを手に取る。
ナミア/よかったつながって…アウエがこの時間に起きてるなんてめずらしいね。/
アウエ「そんな珍しいことみたいに言うなよ。2週間に1回は起こしてきてるだろ…」
内心湧き上がる怒りを抑えながら問う。
アウエ「それでどうしたナミア?僕がいつもは9時まで寝てるの知ってるでしょ?」
今の時間は7時。僕からしたら貴重な睡眠時間を奪われてしまったってこと。
正直、ナミアのこういうところはいらつく。
アウエ(さらにこの感じ…僕は多分…)
そう、心の中で思った瞬間、ナミアも自分と同じ事を言った。
ナミア/俺、スキル覚醒したかも!/
…え?いま、ナミアなんて…?そう思うと同時に、口からいままでに出たことのない大きな声が出る。
アウエ/えええぇぇぇえ!?!?/
ナミアは、普段は大声を出さない突然のアウエの叫びに、用心をしていなかったせいで最大音量の大声を耳元で聞いてしまった。
ナミア「ぎゃぁ!耳がいてぇ!!」
アウエ/あぁ、ごめん。つい取り乱した。/
ナミア「くっそぉぉお油断した…!!お前がまさか不意打ちで鼓膜を破るような暗殺者だとは思わなかったぞ…!!」
…それについては本当に申し訳ないと思う。すまない。ナミア。
アウエ「実は…俺もなんだ。」
ナミア/…え?まじ?/
ああ。マジだ。本当だナミア。どうやら俺達はなにかすごい因果で結ばれているのかもな。
…心の中でそう唱えつつ、約束の事を話す。
アウエ「それじゃあ…いつもの場所に集まって、一緒にスキル発動…やるか?」
ナミア/あぁ…そうしよう!/
正直嬉しい。やっと約束を果たせるんだから。
そう思ったと同時に、家のインターフォンが鳴り響く。
アウエ(…今日は災難だ。普段は寝ているこの時間にこんなことが起きていたとしたら、スキルが覚醒してない日ならブチギレてたぞ。)
そう思いながら、ナミアに伝えた。
アウエ「…悪いな。家に人が来たから、電話は切らせてもらうぞ。」
ナミア/あぁ。分かったありがと。寝てる時間とっちゃってごめんな。/
アウエ「気にするなよ。じゃあな。」
ナミア/おう!………あっ!!/
\ブツッ/ ツーツーツー…
ナミア「…大事なこと忘れった…もう電話切られたし…どうしよ…かけ直すか…?」
一方その頃、アウエのところでは…
アウエ「はーいミキアンどうした?またナミアにブーメラン発言して煽られたか?」
間髪入れずこたえるミキア。
ミキア「そうなんだよ!!!あいつまた、さ、……。」
ミキアンが叫んだと思えば、すぐに口を閉じた、いつもはよく喋るのに、こんなのは珍しいな。
そう思った矢先、一瞬の静寂が、衝撃の言葉で破られる。
ミキア「なあなあ!知ってるか!?プラウがスキル覚醒したってさ!!!」
アウエ(え!?!!?!?!?!?!?)
アウエ「え!?!?!?!?」
…また大声がでてしまった。まあ、ミキアンはゲームで叫んでる俺のことを知ってるはずなので、慣れっこだろうが。
ミキア「そうなんだよ!アウエン!ほんと驚くよなぁ…!」
アウエ「あのさミキアン…実は…俺とナミアもなんだ…」
ミキア「…え?」
ミキア「ええええええええぇぇえぇぇぇええええええええええええええ!?!?!?!!?!?」




