男装少女の地獄生活10
登場人物紹介
・ルイ アルマーノ
レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。
煉獄魔法、悪魔魔法、召喚魔法、爆破魔法、氷結魔法、風魔法、爆破魔法を習得している。
面白半分で出たことを後悔することになった。
・ジャンヌ=ダルク
神の代理人と人間界で呼ばれる人間の一人。御旗の中ではだれ一人死ぬことは許されず、生命活動の停止も許されないアンデットとなる。意識なども範囲外に出るか、トールハンマー起動までは継続される。本人たちの目線からは傷などは一切受けていないように見えるため、不死の力を与えられてると思わせている。
光が消えた時、そこに敵の姿はなかった。
「さすがは神の雷だな。瞬殺だ」
「でもせっかくの肉壁を失ってしまいました…申し訳ありません」
「いやいや、あいつ多分強いしボス的な役回りだから十分お釣りが来るさ…さて、雑魚どものお出ましだ!」
第100階層。ルイの別邸に一筋の光と共に、瞬間移動魔法の柱が立った。
「ユー…」
光が当たる直前、ユーが瞬間移動してきて庇いながらここに転移したのだ。ユーはルイを抱きしめて動かない。背中に生えた翼は焦げ落ち、背中も焼け爛れている。彼女はルイを強く抱きしめる。
「ユー、痛いよ」
言葉は届かないのか、次はルイの首筋に噛みつく。ゴリっと骨が軋んだ。
「痛い…よね」
ルイは冷静にユーの頭をなでる。あの攻撃は周囲の生命力を凝縮し、放つ神聖魔法に違いない。幼いころに元老会の書斎で読んだ気がする。その効果通りであれば、彼女は今、想像を絶する痛みに耐えている。
デミリッチが慌ててこちらに向かってきた。
「お二人とも無事でしたか! ユー様、その傷は…」
「治療してあげて、私は攻撃を受けてない」
「かしこまりました!」
すぐさまデミリッチが再生魔法をかける。爛れた皮膚は綺麗に戻り、その上に鱗が再生される。翼も焼き切れてしまった膜まで再生される。
「ユー…」
ゆっくりかまれている顔をどけると、彼女は気絶していた。
「彼女を僕の私室に、敵の進行状況は逐一頂戴」
「かしこまりました」
デミリッチは軍勢の指揮をするために、救護班の魔物と一緒にこの場を去る。彼らが見えなくなったところで、別邸の横の訓練場に来た。人型の人形を目の前に拳を構える。
「僕のせいで…くそっ!」
力いっぱい振りぬいた拳は確実に標的の頭を捉えて、全身が爆散した。それを見届け、爆発音が静まった後、大王のいる本陣へ向かった。
「ほう? 儂が出るのは危険だというのか我が娘よ」
「はい…先ほど私の専属、ユーが攻撃を受け重傷を負いました」
「あやつ程度、私に適うまい。それとも儂の意に物申すつもりか? 第一失敗したのは誰だ?」
「…失礼いたしました。大王様」
「もう下がれ、儂が出る」
親衛隊を引き連れて大王は迎撃準備を始めた。ルイは別邸へとぼとぼと、涙を目にためながら向かう。しかし、その涙は玄関に集まる大勢の魔物で止まってしまった。
「お嬢様、私たちは非戦闘員です! どうかお導きを!」
「大王様は向かわれたがユー様がとんでもない重症だって聞いたぞ! 早く安全なところに連れて行ってくれ!」
非戦闘員の魔族は約1000人、とても一度にルイが逃がせる数じゃない。だが、慕ってくれる自分をある意味支持している魔物たちだ。
「…わかった。非難の準備をして待機して、元老会に相談してくる」
言い残して元老会の議会室へ向かった。
「これは皇女様、襲撃の中ご足労おかけしますな」
元老会2番、1番が先日10219歳で亡くなったので現在は彼がトップだ。そしてルイの座学担当でもある。
「避難民を助けてほしいんだ。僕だけじゃ、せいぜい500人で魔力が底を尽きちゃう。父上も恐らく勝てないと思うんだ」
「…大王様をお見捨てなさられるのですな?」
ギラリと2番の目が光る。覚悟はいいな? という目をしていた。
「手遅れになる前に避難したい。万が一父上が消滅した場合は僕が継承者だから、僕の指示に従ってもらう」
「ホッホッホ。言うようになりましたのぉ」
どこか彼は遠くを見ながら笑った。つかの間の静寂が訪れ、2番は振り返り最終確認をする。
「では、元老会は皇女様を新魔王として掲げ、貴方の傘下に入る。大王様は今を持って我々とは別勢力。…本当によろしいのですな?」
「覚悟の上だ。父上が生きて帰ってきたら…まぁ何とかするよ」
「ほっほっほ、してもらわねば困りますな!」
元老会2番はカラスに変身し、他のメンバーへ話をしに向かった。ルイはその間、別邸まで知らせを伝えるために走った。たどり着いたとき、避難民を襲おうとしている黒い狼が10匹彼らを取り囲んでいた。
「どけぇえええ!」
地面を蹴って彼女は狼へ殴りかかった。
登場人物紹介
・ルイ アルマーノ
レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。
煉獄魔法、悪魔魔法、召喚魔法、爆破魔法、氷結魔法、風魔法、爆破魔法を習得している。
面白半分で出たこと、ユーに重傷を負わせたこと。すべてに罪悪感を抱いている。
・ジャンヌ=ダルク
神の代理人と人間界で呼ばれる人間の一人。御旗の中ではだれ一人死ぬことは許されず、生命活動の停止も許されないアンデットとなる。意識なども範囲外に出るか、トールハンマー起動までは継続される。本人たちの目線からは傷などは一切受けていないように見えるため、不死の力を与えられてると思わせている。
今回の戦闘で、魔族を一人減らせたと思い込んでいる。大王をどう対処するか肉壁が無くなった英雄たちはどうするつもりなのだろうか。




