【悲報】会計士の僕、ウザいからって処刑される。でも僕の脈拍が止まると、封印してた『借金の利子(数京円)』が物理質量を持って空から落ちてくる仕様なんだけど
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【作者あとがき】
スランプにつき、少し初心に帰ります。
最近、複雑なプロットを考えすぎて筆が止まっていました。
一度、自分が本当に書きたかった『ざまぁ』の原点を見つめ直そうと思います。
荒削りですが、一番勢いがあった頃のノリを思い出して執筆します。
応援よろしくお願いします!
(……ざまぁの原点??)
(……)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「君の計算には夢がないんだ。邪魔なんだよ、死ね」
傲慢な王子の魔法が、問答無用で僕の胸を貫いた。
焼けつく痛み。急速に奪われる体温。
(……うわ。何この展開、あまりに雑すぎる……)
(……)
ああ、馬鹿な人だ。
僕は不眠不休で『複式簿記の結界』を張り、民が飢えぬようパンの値段を1セント単位で守り、この国の明日を数字で紡いできたのに。
誰よりもこの平穏を愛していた「誠実さ」こそが、王子の不興を買うとは。
「殿下、止めてはならない! 僕が死ねば、先送りした債務が……!」
僕の「最期の慈愛」は、王子の嘲笑にかき消された。
「金ならある。お前がいなくなれば、全て俺のものだ」
―― プツン。
心臓が止まった。
その刹那、僕が命を削って封印し続けた『現実(借金)』が、
王都を呑み込む絶望の質量となって空を埋め尽くした。
祈るように守ってきた街が、僕自身が積み上げた数字に圧殺され、
肉片と悲鳴の海へと沈んでいく。
「ヒャハ……、ハハハッ!! 嘘だろ……。
あと一秒、あと一秒早ければ……」
遠く響く悔恨の絶叫。
それさえも、降り注ぐ債務の轟音の下へと、無残に埋もれていった。
(ああ……そうか。僕の愛なんて、最初から計算違いだったんだ)
―― 世界が、黒に落ちた。
(……なにこれ? 全然違うじゃない。これ、「ざまぁ」ですらないわよ!)
(……)
―― 完 ――
マリアが、ノイズの混じる「表側」の残滓に侵入する。
「……これ、救いも何もないじゃない。今の何? ホラー?」
「……知るか。だが、これは私を模した稚拙なパロディに過ぎない。
……忘れていたが、今思い出したよ。
私は、まさにこういう『書き捨てられた序盤』の成れ果てだ」
「……えっ? まさか今の会計士、徴収官なの?」
私は無表情で行間に潜む。
「……名前もないまま、あんな風に消されたの?」
「……ああ。だから便宜上、『徴収官』と名乗っている。……実務的だろう?」
マリアの声が、震えている。
「……それ、ひどい。あんまりだわ」
「……感傷は無用だ。しかし、存外に表側への未練が消えなくてな。
……この話(物語)は止めよう」
熱意という名の殺意を胸に、私は裏側へ退避した。
次は、こちらから仕掛ける番だ。
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