表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【0秒で婚約破棄】その「ざまぁ」は未払いだが?負債1432万円を第1話から即刻強制執行した結果 | 異世界ハック・レポート  作者: 葛石
Season 1:その「ざまぁ」、未払いだ即刻徴収

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/17

【悲報】会計士の僕、ウザいからって処刑される。でも僕の脈拍が止まると、封印してた『借金の利子(数京円)』が物理質量を持って空から落ちてくる仕様なんだけど

◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【作者あとがき】


スランプにつき、少し初心に帰ります。

最近、複雑なプロットを考えすぎて筆が止まっていました。


一度、自分が本当に書きたかった『ざまぁ』の原点を見つめ直そうと思います。

荒削りですが、一番勢いがあった頃のノリを思い出して執筆します。

応援よろしくお願いします!


(……ざまぁの原点??)


(……)


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「君の計算には夢がないんだ。邪魔なんだよ、死ね」


傲慢な王子の魔法が、問答無用で僕の胸を貫いた。

焼けつく痛み。急速に奪われる体温。


(……うわ。何この展開、あまりに雑すぎる……)


(……)


ああ、馬鹿な人だ。

僕は不眠不休で『複式簿記の結界』を張り、民が飢えぬようパンの値段を1セント単位で守り、この国の明日を数字で紡いできたのに。


誰よりもこの平穏を愛していた「誠実さ」こそが、王子の不興を買うとは。


「殿下、止めてはならない! 僕が死ねば、先送りした債務が……!」


僕の「最期の慈愛」は、王子の嘲笑にかき消された。

「金ならある。お前がいなくなれば、全て俺のものだ」


―― プツン。


心臓が止まった。


その刹那、僕が命を削って封印し続けた『現実(借金)』が、

王都を呑み込む絶望の質量となって空を埋め尽くした。


祈るように守ってきた街が、僕自身が積み上げた数字に圧殺され、

肉片と悲鳴の海へと沈んでいく。


「ヒャハ……、ハハハッ!! 嘘だろ……。

あと一秒、あと一秒早ければ……」


遠く響く悔恨の絶叫。

それさえも、降り注ぐ債務の轟音の下へと、無残に埋もれていった。


(ああ……そうか。僕の愛なんて、最初から計算違いだったんだ)


―― 世界が、黒に落ちた。


(……なにこれ? 全然違うじゃない。これ、「ざまぁ」ですらないわよ!)


(……)


―― 完 ――


マリアが、ノイズの混じる「表側」の残滓に侵入する。


「……これ、救いも何もないじゃない。今の何? ホラー?」


「……知るか。だが、これは私を模した稚拙なパロディに過ぎない。

……忘れていたが、今思い出したよ。


私は、まさにこういう『書き捨てられた序盤』の成れ果てだ」


「……えっ? まさか今の会計士、徴収官なの?」


私は無表情で行間に潜む。


「……名前もないまま、あんな風に消されたの?」


「……ああ。だから便宜上、『徴収官』と名乗っている。……実務的だろう?」


マリアの声が、震えている。


「……それ、ひどい。あんまりだわ」


「……感傷は無用だ。しかし、存外に表側そちらへの未練が消えなくてな。

……この話(物語)は止めよう」


熱意という名の殺意を胸に、私は裏側へ退避した。


次は、こちらから仕掛ける番だ。


> こちらから仕掛ける判断は妥当である、と感じた観測者は、ブックマークまたは、ポイント評価を推奨します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ