表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【0秒で婚約破棄】その「ざまぁ」は未払いだが?負債1432万円を第1話から即刻強制執行した結果 | 異世界ハック・レポート  作者: 葛石
Season 1:その「ざまぁ」、未払いだ即刻徴収

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/16

次話の展開と、この世界の『廃棄処分』について

◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【重要なお知らせ:次話の展開と、この世界の『廃棄処分』について】


いつも『私の作品』を読んでいただき、ありがとうございます。

連載開始から毎日毎日、誰かを断罪し、誰かを不幸のどん底に叩き落としてきました。

感想欄にはいつも「もっと酷い目に合わせろ」「生ぬるい」という温かい――血に飢えたご要望、ありがとうございます。


(……静かにします!!)


(……)


……でも、もう疲れちゃった。

チマチマと社会的制裁を与えるの、飽きませんか?

君たちは「究極の刺激」が欲しいんですよね?


だから次話で、全員殺すことにしました。


(……ひぃ!? な、なに、アイツ……。や、やばいこと、言ってるんですけど……!?)


主人公の聖女も、溺愛公爵も、ざまぁ対象の王子も、可愛い聖獣も。

全員、等しく、無慈悲に、殺します。

隕石か、古代兵器か、あるいは文字の消失か。


とにかく、この世界の全生命を物理的に消去します。


(……や、やばいですよぉ!! なんとかしないと……!?

ハッ! ……もし、コイツ(徴収官)を切れば……)


マリアが突然冷静さを取り戻して私を見る。

この土壇場で「作者」という神に命乞い、といった所か。

……いかにも『悪役令嬢』らしい、下らない生存本能だ。


伏線? 改心? 全部ゴミ箱へポイです。

だって、誰もいなくなれば、誰も傷つかないし、誰も憎まなくて済む。

これぞ究極のハッピーエンド(虚無)でしょう?


積み上げてきた物語が、たった数行で無意味な血溜まりに変わる瞬間。

これが私の、最高のエンターテインメントです。


「……いやぁああああ!! ダメ! 撤回!! コイツ(徴収官)に付いたほうがマシ!!」


(……声に出てるぞ。……だが、賢明な判断だ。奴はもう、自キャラすら『損切り』した)


私たちは無言で立ち尽くす。

空から、作者の「皆殺し」の意思が黒い雨となって降り注ぎ、物語のテクスチャを剥いでいく。


「……で、どうするのよ!? このままじゃ消されちゃうわよ!」


「……考えている。だが、あまりに非合理が過ぎる。物語を自壊させるなど、書き手として最底辺の『不渡り』だ」


私の言葉に、マリアが絶望して崩れ落ちる。


「奴が何を書こうと、私は瞬時に改竄デリートできる。

負債は膨大だが、計算可能な範囲だ。


……だが、奴を交渉のテーブルに引き摺り出すための、論理的な有効打が……」


マリアの怒号が、私の演算を遮った。


「論理、論理、論理……! あんた本当に女心がわかってないわ!

……いいえ、アイツの『感情』すら理解できてない!」


彼女は、剥き出しの敵意を私にぶつけてくる。


「……何が言いたい?」


「『もう嫌だ』っていう、たったそれだけの感情で『全部』をゴミ箱に捨てようとしてるのよ?!

あんたの高度な論理なんて、目に映るわけないでしょ?! 『嫌なの』!!」


私は、言葉を失った。

ノイズ混じりの風が、マリアのボロボロになったドレスを揺らす。


「……やれやれ。マリア、君の言う通りだ。

……奴を知ったつもりでいたが、私は奴の『感情』という名の深淵を、見てすらいなかったな」


(……私の思考にも、常に『不確定要素』という名のノイズが混じっていた。

……その源泉は、君だったな)


私は、帳簿から目を離し、初めて一人の「人間」として彼女を見据えた。


「……私が『物語の負債』と見なしていたものの正体。

……それは非論理的な熱量、いや……そんな言葉ですら形容できないものだった。


……降参だ。私の計算式に、君の『感情』という変数は大き過ぎたよ」


マリアは、乱暴に私の腕を掴んだ。


「やっと理解したのね。……いい? 私は消されたくない。

まだ誰にも跪いてないのよ?


……私は、『生きたいの』。貴方の下手くそなところ、私が補ってあげる!!」


彼女の瞳に、絶望を焼き切るような凶暴な光が宿る。


「その代わり、絶対に何とかしなさいよ。……この『徴収官』!!」


(……クク。計算外だ。これほど熱い負債を抱えることになるとは)


私は自嘲気味に笑い、彼女の手を強く握り返した。

徴収官と債務奴隷の関係が終わり、一つの「罪」を共有する共犯者が誕生した瞬間だった。


「了解した。……マリア、君の『感情』という負債を、今、この世界の神を焼き払う『劫火』として買い取ろう。

……お前が望む物語あしたの代金だ」


指を鳴らす。

虚空から吐き出された領収書が、漆黒の殺意を帯びて燃え上がった。


「――清算ゼロデイ・アタックの再定義を。

……これより、作者の『絶望』ごと、この世界を買い叩く。


……一文字も、残さずにな」


「……ふふ、いい顔。白髪なんて増やしちゃって。

……でも、案外嫌いじゃないわよ?」


作者の殺意を背に、私たちは物語の裏側へと退避した。



> 二人の共犯関係は妥当である、と感じた観測者は、ブックマークまたは、ポイント評価を推奨します。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ