お仕事
今回かなり内容ぐちゃぐちゃです、すみません
浩二さんと暮らし始めて数ヶ月....
いい加減新しい家を見つけなければならない
その前にまずはお金を貯めなきゃ....
ソファーに座って求人募集サイトをみながら考え込む
「働くかぁ....」
手っ取り早く稼ぐならパパ活....でも面倒くさそうだなぁ
普通に働こう
とりあえず安定して働けるとこを探そう
サイトをスクロールしながら見ていると近くのカフェが求人を出しているのを発見した
「....あそこか」
バイトとしてだけど時給も良いしここに決めよう
早速電話をして面接の予定を立てる
緊張して震える声を出しながら何とか話し終わった
電話は相手の表情が見えないから怖い
早速明日面接が入った
帰って来てから浩二さんに話そ
「ただいま戻りました…」
「浩二さん!おかえり!!!」
「ただいまです....ご飯出来てますか?」
「出来てるよ!....あのね私働くことにした!」
「それは良かったです....もうどこか決めたんですか?」
「駅前のカフェ!明日面接行ってくる」
「早速明日面接ですか....頑張ってください」
「うん!」
次の日早速私はカフェに足を運んでバックヤードまで連れてかれた
「えーっと....雪菜さん?........週何回入れる?」
汗ばんだ30代ぽそうなおじさんが店長らしい
「週5で働けます!....あと接客はあまり得意ではないのでキッチンの方に配属して貰えたらなと....」
「はいはいそうだね...今までフリーターぽかったけどここ数年何してたの?」
「えぁ....えっと........」
思わぬ質問で言葉を詰まらせる
「答えられないって事は大したことしてこなかったのね....まあうちでしか雇ってくれなさそうだしいいよ採用」
「あ....ありがとうございます」
凄い嫌味ったらしいけど決まった
少しモヤモヤするな....
頭の中がグルグルしながら夕飯の買い物をして帰った
「おかえりなさい」
今日は浩二さんお休みだったみたい
「ただいま....」
「どうでした?」
「採用されたけど........すごい....うん」
「嫌な方でしたか?」
「うん」
「無理して行かないでくださいね」
「ありがと....」
そして働き始める当日
「この人がバイトリーダーの黒口くんだから困ったらこの人に聞いてね」
「よ、よろしくお願いします!」
「よろしく」
細身で出っ歯の男の人....
少し挨拶したあと店長は店を後にした
「雪菜さん?だっけ........君ホールね」
黒口さんは私の顔をじっと見てそう言った
「え....あ、あの店長さんにはキッチンって........」
「君顔がいいからホールに居たらお客さん増えそうじゃん」
「え....」
あまり納得がいかないまま接客についた
上手く人の顔を見れない中必死に笑顔を作って席まで案内し注文をとって食事を届ける
それをずっと続けていたらシフト時間が終わっていた
緊張で全く1日のことを覚えていない
何か間違えたことしてないかな、笑顔変じゃなかったかな
帰り道ずっと1人反省会をしながら帰った
家に着くと体の力が抜けるようにソファーに座った
「はぁ〜....疲れたぁ」
ソファーに座ると心配するようにはなちゃんが私の膝まで乗ってきた
「アンっ!」
「はなちゃんお仕事とっても疲れたよ〜」
慰めるようにはなちゃんが私の顔を舐めてきてくすぐったい
「これからお仕事頑張れるかなぁ....頑張らなきゃいけないんだよね....頑張る!よし!!」
無理矢理喝を入れて早く仕事に慣れよう
無理矢理喝を入れたおかげか数週間したら慣れた
でも最近変なお客さんに困っている
20代後半だと思う男性
ほぼ毎日来てコーヒー1杯で2時間ほど居座ってその間ずっと私を見ている気がする
気のせいだと思いたい
カランカラン
お店のドアのベルが鳴る
今日もその男性は来た
「い、いらっしゃいませ〜」
「............」
「おひとり様でよろしいでしょうか?」
男性はそっと頷いた
「ご案内致しますね〜」
1人席に座らせいつものコーヒーを注文してきた
私が他のお客様の接客に戻るとその間やっぱり私のことを見ている
(また見てる....怖いなぁ.....)
数時間経ったらレジまで伝票を持って来た
「お会計ですね〜300円になります!」
「..........雪菜ちゃん今日ちょっとお腹痛そうだったね....生理?」
「えっ......」
そう言って男性は300円置いて店を出ていった
「なんだったんだろ....」
「雪菜さーんこれテーブル持って行って」
「あ、はーい」
怖かったが私が大して出来ることは無いと思って我慢した
少しモヤモヤしながら帰り浩二さんにこの事を話した
「なんですかそれ....怖いですね」
「そうなんだよ〜....どうしよう」
「早く店長さんに相談してみては?」
「店長も怖いんだよね」
「そういえばそうでしたね....警察は....大袈裟か」
「まだ私の勘違いかもしれないし....様子みる!」
「そんなこと言ってきた時点でかなり危ない気がしますけど....何かあったらすぐ言ってくださいね」
「うん!ありがと!」
勘違いだと信じて居たかったけどそれはだんだんと確信へと変わっていった
毎日感じる目線、誰かが着けてくるような足跡の音
終いには仕事中シャッター音が何度も聞こえてきた
他のお客さんがご飯の写真を撮っていると思って居たけれど周りに気を使って過ごしていたらあの男性が私にスマホを向けていた
気がついた時はとてつもなく吐き気がして職場とトイレで吐いてしまった
これからどうしよう....これがより問題になってそのままクビという可能性も十分ある
相談してもきっとめんどくさそうな顔をされるだけ
そんな事を数日考えていたら問題は起こった
「いらっしゃいま....せ........」
「あれ?雪菜じゃん....こんな所で何してんの?笑」
「ぁ....れい....と......さん........」
零斗さん、私の家から追い出した元彼
彼からは殴られ蹴られ脅され最終的には浮気相手と住むから一緒に住んでいた家を追い出された、
「なーに子猫みたいに震えてんの?笑俺が怖い?笑」
「ぃ....いや........」
「ハッキリ言えよ........そういえばよあの女別の男の子共孕みやがって追い出したからよ....どうせまともな家住んでないんだろうしまた住まわせてやってもいいぜ?」
そう言って私の腕を強く掴んだ
「あ....い....いやだ....!!!」
思わず反射的に零斗さんの手を振り解き大声を上げてしまった
するとドアから覗いてたのか私をストーカーしていた男性がいきなり入ってきた
「ぼ..僕の雪菜ちゃんに触るな!」
そう言ってストーカー男は私の手を握って無理矢理お店を出た
訳も分からずそのまま男性に引っ張られて行くと公園まで連れてかれた
「も、もう大丈夫ここまで追ってこないと思う....よ..」
恐怖で声が出ない、震えながら下を向いていると不気味に男性が笑い始めた
「あ、あぁ....あは....あはは........ぼ、僕雪菜ちゃんと手繋いじゃった........これで正真正銘恋人だね?!....恋人ならほら!こ....こここ子作りしなきゃ!!....あぁ、母さん喜ぶだろうな....!!!」
そう早口で話し、私の手を掴み公衆トイレまで連れ込もうとした
「い、いやだ!!離して!!」
「な、何言ってるの?愛し合ってるなら子作りしなきゃ!!」
小柄な私では男の人の力に勝てるわけが無い、そんなの何十回も思い知らされた
分かっているこれ以上抵抗するだけムダって事を怪我が多くなって迷惑かけるだけ
そう頭によぎってもう諦めようと思った
誰かが男の蹴り飛ばして私を強く抱き寄せた
「私の妻に何してるんですか....」
この手の温かみよく知っている、顔をそろっと見上げるとやっぱり浩二さんだった
「は、はぁ?!妻?!けけけけ結婚してたのか?!?!」
そう男が声を荒らげて暴言と唾を吐きまくっているとパトカーの音が聞こえてきた
パトカーの音が聞こえて男が焦り逃げようとすると浩二さんとお散歩中だったのかはなちゃんが思いっきり男の足に噛み付いた
「い"っっった"ぁ?!?!!?」
「ヴゥ"〜」
「いい子だ、はな」
そのまま男はパトカーに乗せられ連れてかれた
事情を警察に話終えたら疲れたのかそのまま寝ていた
起きたら私の部屋でリビングでは浩二さんがいつものようにコーヒーを飲んでた
「あ、起きましたか、体大丈夫ですか?」
「うん....大丈夫....あの........浩二さんありがとう....」
「いえ、感謝するならはなにお願いします....お散歩に出かけたらいきなり走り出してそれについて行ったら雪菜さんが襲われてたんです....」
「そうなんだ....」
「警察は近所の方が呼んだみたいですけどね」
「……ごめんね迷惑かけて」
「いえいえ、雪菜さんが無事ならそれで良かったです」
「うん....ありがとう........でもさなんで妻?」
「あ....えーっと........あぁいう奴にはそれが1番効くかなと....結局暴言言われちゃいましたけどね........すみません....そもそもこんなおじさんの妻なんて冗談でも嫌ですよね」
「............わ…私は浩二さんの妻でも....嬉しいよ........」
「....ありがとうございます...冗談でも嬉しいです笑」
「冗談じゃなくて!!!........今回のこともすっごくかっこよかったし優しいし....本当に奥さんがいいな.....」
「おじさんを揶揄うんじゃないですよ笑本気にしちゃいます笑」
「からかってるんじゃない!!本気にして!!」
「........じゃあ....まずは恋人からですね........」
「!!うん!」
そう言う浩二さんの顔はとっても赤かった
浩二さんの妻になれるように頑張らないと