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夢に恋したその先は②
妖精は「貴方は初めて来たんだよね?言わば、転校生だ!」と言い、その後手に持っていたステッキを振った。
次にフュルーンと風が吹き、花が少し舞った。そして、一つの教室に着いた。
中に入ると。。。
なんとまあ、一言で言うと綺麗な人がたくさん居た。流石、少女漫画の世界。。
キラキラとした目に長いまつ毛、白い肌に、ながーい手足の人しか居なかったのだ。
周りがキョトンとした顔で見てる。
妖精は「この子、転校生!」と言い、「えーっと、名前は。。」と続ける。
私は名前を言い、よろしくと伝えるが。。。何故かブーイング。
その名前で呼びたくないだの、こっちは用があるのに、その名前で声をかけたくないだの。散々だった。
しまいには妖精にまで、文句が飛んでいた。その姿はそいつのせいだの。何故説明していないからだ。ちゃんと説明しなさいと。
妖精は苦笑しながら私を見た。
私は此処でも周りを困らせてしまうんだな。下を見ると薄暗い世界が足元から広がっていた。