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夢に恋したその先は?
職場から帰った私はベッドに寝転ぶ。周りに少女漫画を並べる。開く気にはならなかった。
「好きなことをしているとストレスが吹っ飛ぶよ!」というキラキラとした同僚の言葉を思い出す。
私は、「ああ。もう好きじゃなかったんだ。。」と気づく。そして、好きなものが思いつかない空っぽな自分に嫌気が差す。
泣くことも怒ることも出来ない。自分のご機嫌は自分で取らなきゃいけないから。大人なんだから。ここから逃げたい。私は目を瞑った。
どうかこのまま目が醒めませんように。
目が醒めると、そこは学校。
恐怖。。自宅で目醒める方がマシだ!冷や汗が出た。
その時。
「こんにちは!」小さな生き物の声でハッとし、私は質問した「ここは?」。
生き物は苦笑しながらも、「ここは、夢の世界!もーっと詳しく言うと、少女漫画の世界!」と答えた。
周りを見渡す。セリフの直後パッパカパーン!と可愛らしいラッパ音が鳴り、周りに色とりどりの花弁や謎のキラキラが舞い散った。