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Yの日常  作者: Mr.Y
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ズレ

 今、『匣の街』という小説を書いています。

 この小説を書くという作業、かなり孤独な作業なんです。いつも「この表現はこれで伝わるのか」「このストーリーは間違っていないのか」「整合性、因果関係は納得のいくものなのだろうか」このようなことが頭の中でぐるぐる回りっぱなしなんです。

 そうなると途中でも誰かに読んでもらいたい、意見が欲しいと思うわけで。

 そこでAIに読ませてみる、ということを始めました。

 もちろん、AI(おもにGemini、Grokを使っています)にそのまま読ませても、こちらが恥ずかしくなるような褒めちぎった感想しかいわないんです。

 だから「褒めることなく」「率直な感想を」とかプロンプトをいれて読ませると、これがまぁ手厳しくも有り難い感想をいただけるわけです。

 この感想をもとに喧々諤々と語って最終的には「もうあなた(AI)の意見より、自分の思ったストーリーの流れにする!」と喧嘩腰になっても、AIは「それがあなた自身の作風というものです」と俺の喧嘩腰を流すように受け答える。うん、まぁ、AIには感情が無いって本当だな、と関心したり。

 そんなAIですが、よくもらう感想が「その話の流れは読者は望んでいません」「確かに事前に伏線は張られていますが、展開が急すぎです」「とにかくキャラクターの独白が多いです。もっとストーリーを展開させたほうがいい」など、噛み合わないんです。結局、自分好みのストーリーにするんですが。


 最近、仕事が忙しくなって小説の更新も滞りがちですみません。趣味の映画、ドラマ鑑賞も数日に分けてちまちま観るだけになっているんです。

 直近で観ている映画はネトフリにあった『アウトサイド』というフィリピンのゾンビ映画なんです。まだ観終わってはいないんですが、これが面白い!

 フィリピン映画という珍しさに登場人物のキャラクターの濃さ。この濃さがいわゆる漫画的な濃さではない人間的な濃さというか生々しさ。汚さ。これが自分好みで「こんなゾンビ映画があったか!」と一人大盛り上がり中なんですが、ちょっとネットで検索したら評価は☆2.3とか信じられないくらいの低評価! もう面白いのは俺だけなんか! と思ってしまうくらいです。

 そこでネタバレなしのレビュー観たら「これゾンビ映画でやる意味ある?」「普通の家族ドラマでいいじゃん」などなど。つまりは俺に刺さった「キャラクターの濃さ」が他の人には不味いだけの灰汁(アク)に過ぎなかったわけです。

 つまりは俺の小説ももしかしたらこのゾンビ映画『アウトサイド』と同じような感じ……になっているのか? で、でも『アウトサイド』は俺にはウケたし、俺の小説も俺的な誰かにはウケるはず!

 そんなことをAIに相談してみました。

「評価されたくてメインストリームの作風を目指すより、あなたはあなたの作風を磨くべきです」

 ……うーん、このAI! 情報整理もいいけど、もうちょっと感情持って欲しい!

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