満足できない自己満足
久しぶりにスマホで絵を描きました。
『匣の街』の表紙絵なんですが、なかなか思うように描けない。これが文章なら筆を走らせるだけで人物を描けますが、絵だと筆を走らせたところで謎の人物ができたり、小説とは違う人物になってしまうんです。
白露はちゃんと描けた気もしますが、ミリタリージャケットの胸ポケットをバランスの関係で一個無くさなければならなくなったり、游の顔もちょっと違うなぁとか、晶の顔なんて最初手癖で描いていたから柔らかい。こいつ、性格はあまりよくなかったよなぁ(本人も自覚あり)と思い出して目つき悪くしたり、神様も本当はもっとでかいし、得体の知れないなにかだから晶の身体に巻き付くなんてしないだろうし。でも絵にするには描きたかったから白蛇に赤の刺青して存在を薄くしたり……なんか神様が晶のスタンドみたくなっちゃったり。ララはもうキキララのララだから髪の毛ピンクにして……もう理想と現実の狭間で自分の実力でどれだけ描けるか、表現できるかの勝負になっていきます。
ラフと完成したものですが、ご覧の通りの力量ですし、バランス、配色、塗り方、実に素人です。
結局、自己満足するために描いているんです。けれど不満ばかりで満足したことなんてないんですよ。表紙絵描いたって小説読んでくれる人が増えるわけでもないですし、本当に自己満足。いや、自己満足ですらない不満製造な行為なんですが、やりたいんです。
この名前のない欲求に駆られてついつい描いてしまう。この欲求は承認欲求かもしれないし、自己満足したいのかもしれない。満たされることなんてないのだけれど。上手くなりたい。けれど自分の目でみて上手いものなんかじゃない。そう思うと自分は間違っていて、いっそ描かないほうがいいんじゃないか、とも思う。
けれどある時出会った岡本太郎の「下手なほうがいいんだ。笑い出すほど不器用だったら、それはかえって楽しいじゃないか」という言葉に救われます。
そういうことで、明日また楽しむぞ!




