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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
彼女に明るい青春は無い
9/80

一週間

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!

マジですか

本当だったんだ 

凌が言ってたこと

でも、なんで俺に

············

 暗いのって感染するのかなあ?ちょっと凌に聞いてみよっかなあ。

 羽後はそう考えながらスマートフォンを手に取り、

<<わりい、今日学校休む、晴れてるし大丈夫だよな。

とだけ、メールを送った。感染したとすれば、彼女はとても責任を感じるだろう。彼女から写ったという証拠がないのに、それを押し付けるのは、例え関係者でもすることが違う。

では次に、家の電話から高校に、

「スミマセン、こんな時期ですが、インフルエンザのA型にかかってしまいました。医者には一週間ほどでなおると聞いています。ゴホゴホ、はい。はい。では」

ガチャン。

 こんなにドキドキする嘘をついたのは人生初体験だ、あ、そうか、今までは嘘をつく相手がいないだけだった、、、

どうやら羽後にとって、目の前におかれた状況よりも友達いないことの方が重要らしい。ぼっちさいこー

 タイムリミットは一週間、さあ、どうする。


一日目。近くの本屋まで、昼と夜の二回に分けて通った。比較的夜の方が安全だった。車のライトは点いてるし、電灯も。でも昼は信号機くらいしかついていない。信号機のありがたみを知った。暗闇から急に車が飛び出してきて、ちょっと新鮮。······そういえば、こんなにくらいのによく喋りながら歩けるよな、あいつ。と凌を心の中で褒めた。


二日目~四日目。昼にグラサン帽子マスクで学校にいった。視線を感じたが、今はそれどころじゃない。危険。昼は本当に危険。凌が言っていた、『ほとんど太陽の光を感じない』というのは、太陽を見ればわかる。真っ赤だ。昔黒いプレートをのぞいて見た太陽にそっくりだった。

三日目にメールもきた。

>>先生から聞いたわ。インフルエンザですって?安静にしてなさいね。東雲さん、学校にこれなかったのは葬儀の準備だとか、忙しかったみたい。あと、五月のキャンプの計画が始まったわ。班を決めるそうで、他のクラスとでもいいそうよ。あなたがいいのなら、東雲さんと私とあなたで後三人よ。東雲さんにあなたのメールアドレス教えておいた。


<<おう、心配ありがとな、班はそれでいいぞ。


送信っと。あれ?なんか二人仲良くなってない?

東雲からもメールが来た。


>>インフルエンザだって?普段の行いだね。班のことはこちらに任せて。あと、不審者がでたってサッカー部の陽キャ達がさわいでた。しょうもな。


なるほど不審者か、心当たりが。


<<普段俺はお前の見方になり、優しく接している。その言い方だとお前が悪いやつ扱いだ。

不審者についてはそ、その陽キャのイベントだろ、気にしたら負け。


>>さすが。


ココロガ、イタイ


五日目。近くの国道交差点を一日中回った。外国人に逆に『道がわからないのかい?』と聞かれた。ちょっと悲しくなった。


六日目。移動だけでもだいぶなれてきた。会話?元々無理ですけどなにか。


七日目よし。学校行くか。


行きずれぇ。










アリガトうございました。


きょーめー


「近くにいる人でも本人の気持ちなんてぜったいにわからない。ただ、本人より気持ちに正直になり、わかろうと努力するだけ、本人よりも気持ちを推し量ることが出来る。」

                         by 戸羽とば 羽後ひばる                             

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