一週間
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
マジですか
本当だったんだ
凌が言ってたこと
でも、なんで俺に
············
暗いのって感染するのかなあ?ちょっと凌に聞いてみよっかなあ。
羽後はそう考えながらスマートフォンを手に取り、
<<わりい、今日学校休む、晴れてるし大丈夫だよな。
とだけ、メールを送った。感染したとすれば、彼女はとても責任を感じるだろう。彼女から写ったという証拠がないのに、それを押し付けるのは、例え関係者でもすることが違う。
では次に、家の電話から高校に、
「スミマセン、こんな時期ですが、インフルエンザのA型にかかってしまいました。医者には一週間ほどでなおると聞いています。ゴホゴホ、はい。はい。では」
ガチャン。
こんなにドキドキする嘘をついたのは人生初体験だ、あ、そうか、今までは嘘をつく相手がいないだけだった、、、
どうやら羽後にとって、目の前におかれた状況よりも友達いないことの方が重要らしい。ぼっちさいこー
タイムリミットは一週間、さあ、どうする。
一日目。近くの本屋まで、昼と夜の二回に分けて通った。比較的夜の方が安全だった。車のライトは点いてるし、電灯も。でも昼は信号機くらいしかついていない。信号機のありがたみを知った。暗闇から急に車が飛び出してきて、ちょっと新鮮。······そういえば、こんなにくらいのによく喋りながら歩けるよな、あいつ。と凌を心の中で褒めた。
二日目~四日目。昼にグラサン帽子マスクで学校にいった。視線を感じたが、今はそれどころじゃない。危険。昼は本当に危険。凌が言っていた、『ほとんど太陽の光を感じない』というのは、太陽を見ればわかる。真っ赤だ。昔黒いプレートをのぞいて見た太陽にそっくりだった。
三日目にメールもきた。
>>先生から聞いたわ。インフルエンザですって?安静にしてなさいね。東雲さん、学校にこれなかったのは葬儀の準備だとか、忙しかったみたい。あと、五月のキャンプの計画が始まったわ。班を決めるそうで、他のクラスとでもいいそうよ。あなたがいいのなら、東雲さんと私とあなたで後三人よ。東雲さんにあなたのメールアドレス教えておいた。
<<おう、心配ありがとな、班はそれでいいぞ。
送信っと。あれ?なんか二人仲良くなってない?
東雲からもメールが来た。
>>インフルエンザだって?普段の行いだね。班のことはこちらに任せて。あと、不審者がでたってサッカー部の陽キャ達がさわいでた。しょうもな。
なるほど不審者か、心当たりが。
<<普段俺はお前の見方になり、優しく接している。その言い方だとお前が悪いやつ扱いだ。
不審者についてはそ、その陽キャのイベントだろ、気にしたら負け。
>>さすが。
ココロガ、イタイ
五日目。近くの国道交差点を一日中回った。外国人に逆に『道がわからないのかい?』と聞かれた。ちょっと悲しくなった。
六日目。移動だけでもだいぶなれてきた。会話?元々無理ですけどなにか。
七日目よし。学校行くか。
行きずれぇ。
アリガトうございました。
きょーめー
「近くにいる人でも本人の気持ちなんてぜったいにわからない。ただ、本人より気持ちに正直になり、わかろうと努力するだけ、本人よりも気持ちを推し量ることが出来る。」
by 戸羽 羽後




