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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
住良木祭
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住良木高校文化祭(5)

 廊下を歩く。図書準備室の側の廊下には人一人もいなかったが、階段を降り、図書準備室を遠ざかるほど、密度が高くなっていき、となりのシノギは顔が暗くなっていった。俺は学校で女子と歩く事に慣れていない訳ではなく、むしろ最近は普通に歩けているつもりなのだが、文化祭に廊下を女子と二人で歩くというのは、やはり難易度が高く、いつものように3メートル後ろを歩こうかと思ったほどだ。しかし人が多いこの場で3メートル後ろを歩けば、はぐれるのは目に見えている。俺はその方が気が楽なのだが、加賀美はそうではないだろう。

「人のいない、行っても良い場所は無いのかしら」

そう呟くほどこの状況が飲み込めていないらしい。頭では分かっていても気持ちでは理解が出来ていないという何とも可哀想な。······俺も同じような物でした。

 そんなことよりもさっきの質問。俺の過去を探ったか。甘いな、俺は鈍感系主人公じゃない。つまりこの場合、俺の過去に多少興味があったということ。そう。え?会ってるの?俺過去に会ってるの?今気づいちゃって良いの?

 もし過去に加賀美と会っているのならば、いつと考えるべきだろう。幼少期、小学校時代、中学······だとしたら流石に気づくか?いや、未だにクラス全員の顔を覚えていない俺だ。中学もあり得る。

 様々な仮説を巡らせるが、俺の記憶の引き出しには限界があった。メモリはスカスカのはずですが、焼き付ける事を覚えていないらしく、この脳はスペックが低いようです。

家帰ってアルバム見よ。


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