幕間:幕間的で反省的な相関図
明るさ。それは彼女と俺の間では他の人達とは違う意味合いになってくる。俺達二人には窓の外は暗く、車や自転車のヘッドライトは点いていない為、今も自分たちで懐中電灯を持ち歩いている。そんな彼女が『問題』と言い出したからには、命とは言わずも、何か大事なことに関わってくるのだろう。
「そういや、何が問題なんだ?」
「そう。それがまず1つ目の呼び出した理由ね」
「他にもあるんですね」
少しだけめんどくささを感じるも、数少ない同人種。話は聞いておこう。
「気づいてしまったの。昼間から懐中電灯を持ち歩いている人って、目立つことに」
「なるほど。そうだな」
あえて触れないでいたがどうだろう。
「実際どうだったか教えてくれないかしら。1学期、出会った辺りの懐中電灯を持ち歩いていた私」
「正直に、『なんかすごいのいる』とは思わなかったぞ」
「そうなの?」
「ああ。実はあまり目立っていなかったりもする」
これは本当だ。嘘だと思うのなら明日学校に懐中電灯を点けて登校すればいい。
「じゃあ、常に持ち歩く事にする」
「でも、自転車は怖いよな」
かなり。と言っていいほど自転車は怖い。
「そうよね。昼間は1人で出歩けないもの」
「まあ改善は難しいだろ。暗闇に慣れれば結構いける」
もう慣れたしな。
「じゃあ、もう1つ。私達のこの現象を知っている人についてなのだけれど」
ほう、大事な割に考えてなかった。
「1人ずつ交互に言っていこう。それでいいな」
「ええ。そうしましょう。メモも取ってくれる?」
「ああ。わかった」
では俺から。
「加賀美凌さん」
「え?」
「含まれてるだろ」
そう言って、図書館のチラシの裏に加賀美凌と書く。
「そうね。じゃあ」
「戸羽羽後」
書く。
「呼び捨てかよ······糸佳徒相馬」
こいつは一体いつ知ったのだろうか、書く。
「東雲成恵さん」
書く。
「ジャーナリスト」
「誰?」
「嗅ぎ付けて来たらしく、もうバレた」
最後にバラしてしまったことは黙っておこう。
「それはまずくないかしら」
「そいつ自身は誰にも言わないって言っているが、疑わしくはあるな」
あいつは信用していない。書く。
「戸羽音琴さん」
「あいつこそいつ知ったんだよ」
「本人いわく、『兄さんは梅雨頃から。加賀美ちゃんは会ったとき』だそうよ」
「あいつなにもんだよ」
書く。
「俺はもういない」
「谷崎花三さん」
「ああ。いたな」
書く。
「多いわね」
「多いな。減らすか?」
「殺すって事?」
「冗談だ」
にしても多い。これは色々まずいな。
「なんとか、しよう」
こうしてお茶会及び反省会が終了した。
「わりぃ、メール来た」
画面を見る。するとそこには、
『知らん女子に告白された。どうやって振ればいい?』と書かれていた。俺はすかさず鉛筆で、
糸佳徒相馬←モテ男と書き直した。




