表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
幕間
63/80

幕間:幕間的で反省的な相関図

 明るさ。それは彼女と俺の間では他の人達とは違う意味合いになってくる。俺達二人には窓の外は暗く、車や自転車のヘッドライトは点いていない為、今も自分たちで懐中電灯を持ち歩いている。そんな彼女が『問題』と言い出したからには、命とは言わずも、何か大事なことに関わってくるのだろう。

 「そういや、何が問題なんだ?」

「そう。それがまず1つ目の呼び出した理由ね」

「他にもあるんですね」

少しだけめんどくささを感じるも、数少ない同人種。話は聞いておこう。

「気づいてしまったの。昼間から懐中電灯を持ち歩いている人って、目立つことに」

「なるほど。そうだな」

あえて触れないでいたがどうだろう。

「実際どうだったか教えてくれないかしら。1学期、出会った辺りの懐中電灯を持ち歩いていた私」

「正直に、『なんかすごいのいる』とは思わなかったぞ」

「そうなの?」

「ああ。実はあまり目立っていなかったりもする」

これは本当だ。嘘だと思うのなら明日学校に懐中電灯を点けて登校すればいい。

「じゃあ、常に持ち歩く事にする」

「でも、自転車は怖いよな」

かなり。と言っていいほど自転車は怖い。

「そうよね。昼間は1人で出歩けないもの」

「まあ改善は難しいだろ。暗闇に慣れれば結構いける」

もう慣れたしな。

「じゃあ、もう1つ。私達のこの現象を知っている人についてなのだけれど」

ほう、大事な割に考えてなかった。

「1人ずつ交互に言っていこう。それでいいな」

「ええ。そうしましょう。メモも取ってくれる?」

「ああ。わかった」

では俺から。

加賀美(かがみ)(しのぎ)さん」

「え?」

「含まれてるだろ」

そう言って、図書館のチラシの裏に加賀美凌と書く。

「そうね。じゃあ」

戸羽(とば)羽後(ひばる)

書く。

「呼び捨てかよ······糸佳徒(いとかと)相馬(そうま)

こいつは一体いつ知ったのだろうか、書く。

東雲(しののめ)成恵(なるえ)さん」

書く。

「ジャーナリスト」

「誰?」

「嗅ぎ付けて来たらしく、もうバレた」

最後にバラしてしまったことは黙っておこう。

「それはまずくないかしら」

「そいつ自身は誰にも言わないって言っているが、疑わしくはあるな」

あいつは信用していない。書く。

戸羽(とば)音琴(ねごと)さん」

「あいつこそいつ知ったんだよ」

「本人いわく、『兄さんは梅雨頃から。加賀美ちゃんは会ったとき』だそうよ」

「あいつなにもんだよ」

書く。

「俺はもういない」

谷崎(たにざき)花三(かみ)さん」

「ああ。いたな」

書く。

「多いわね」

「多いな。減らすか?」

「殺すって事?」

「冗談だ」

にしても多い。これは色々まずいな。

「なんとか、しよう」


 こうしてお茶会及び反省会が終了した。

「わりぃ、メール来た」

画面を見る。するとそこには、

『知らん女子に告白された。どうやって振ればいい?』と書かれていた。俺はすかさず鉛筆で、

糸佳徒相馬←モテ男と書き直した。


 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ