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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
糸佳徒相馬の夏休み
57/80

花火の残灯。。

 暑いわ。溶けてしまいそう。

 夏の終わりを前にしながらも気温の上がり続ける日本に対し、本当に夏は終わるのだろうか?なんて毎年思うようなことを今年も考え、ましてやうちわなんていかにも夏を強調するようなアイテムを持ち、

「暑いわ」

そう毎年つい口に出してしまうのだ。

「毎年あがってるみたいだわ」

そう言うと、

「そうね。でも、あと何年かすると地球って凍るらしいわよ」

凌が返してくれる。凌はブルーシートを広げた上でビニールプールを広げていた。金魚すくいかな?

「何処の情報······」

地球が凍ると聞くとあまり実感は湧かないけど、そういう系のアニメやゲームは知っているのでそれに置き換える。なんて、そんな妄想の中でも私は『地球最後の人類』とか『70億人を救うヒロイン』にはなれたりしないのだ。しかもその妄想の中で凍える姿が脳裏に浮かぶ。妄想でも笑えないのだった。想像でにやけるなんて、一度くらいしたいものですね。

「もし凍ったら何する?」

凌にそれとなく聞いてみる。

「ずっと本を読んで居たいわ。そういう東雲さんはどうなの?」

「私?」

考える事が無いからわからないけど、ひとまず人生でやりたいことを述べておこう。

「結婚······かなぁ」


 庭の掃除終わったー。五年分働いたかな。うん。こんな腰を曲げてよく和馬は続けられるな。僕もそろそろ定年······

「いつもは紗恵達にやってもらってるけど、今日は午後から祭りに行くって張りきっちゃって」

なるほど。だからあんなに仕事急いでたのか。僕も小さい頃は祭りでおおはしゃぎだったな、しかも親と一緒に。今はゲームの祭りの方がたのしみだが。

「もうすぐ加賀美さんがこっち来て、資材持ってくって」

紗恵の声だった。よほど遠くからだったのか、物凄く大きな声を出している感じがあった。

「せっかくなら交代したらどうかな?力仕事も向こうは必要だろうし」

和馬が提案する。暑い所での作業は正直嫌いだが、ここの仕事ももう飽きた。



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