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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
戸羽羽後の夏休み
44/80

家庭系の子達

 午後12時05分。昼食を食べるが、羽後と凌は奥の従業員室にいた。それも二人で。どうやら休憩時間らしい。

 ただ、一つ問題が。

「昼食ねぇ」

「何でよ」

「いや、金はあるんだが外に抜けるタイミングがない」

それも、ずっと働いていたからである。

「私、多く作ってきたし少しあげるわよ」

「······そりゃ、どうもありがとうございます」

と、軽く頭を下げる。

「じゃあ、ん」

などと言いながら手を表に向け、こちらに出す。

「金取るのかよ!」

「冗談よ」

······冗談がわりずらいんだよ。

 結局、ごちそうになる。

「旨いな」

「そ、そう?」

「ああ、普通に」

「······」

凌は少しあきれたような、怒ったような顔で下を見る。


 さて、

「午後の部すたーと」

「楽しそうね」

「に見えるか?」

このあと、テレビに映る人の真似をする体操をしたり、皆さんとキャンドルを作ったりした。そして今は皆さんコーヒーや、紅茶を飲みながら落ち着いている。

「では、この間に食器を洗います」

「はぁ、あ、はい」

まずい、変な返事をしてしまった。

「わかりました。あそこの食器からですか?」

「ええ、よろしくお願いします」

ほー

「さすが(ソロ)暮らし」

こっそり突っ込む。

「あなただって二人暮らしでしょう」

通常音量で返される。

「妹とを付けろ!奥様方に誤解されるだろ!」

はあ、疲れる。

「でも、あなたが食器などを洗っているのよね」

「いや、量が少ないからセルフで食器洗浄機に入れさせてる」

食器が多いとかさばり、入れるのが面倒だが少なければ適当でいい。

 目の前の食器の量がみるみる減っていく。

「速いな」

一応独(ソロ)暮らしだし」

······

「······たまに遊びにこいよ」

「え?」

「遊びに行くのはめんどくさいからな」

女性の独り暮らし部屋には入りずらいし。

「たまに、なら」


 




あざ


台詞

「遊びにきてもらうのはいいが、一人で来るなよ」

           by 戸羽(とば) 羽後(ひばる)

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