家庭系の子達
午後12時05分。昼食を食べるが、羽後と凌は奥の従業員室にいた。それも二人で。どうやら休憩時間らしい。
ただ、一つ問題が。
「昼食ねぇ」
「何でよ」
「いや、金はあるんだが外に抜けるタイミングがない」
それも、ずっと働いていたからである。
「私、多く作ってきたし少しあげるわよ」
「······そりゃ、どうもありがとうございます」
と、軽く頭を下げる。
「じゃあ、ん」
などと言いながら手を表に向け、こちらに出す。
「金取るのかよ!」
「冗談よ」
······冗談がわりずらいんだよ。
結局、ごちそうになる。
「旨いな」
「そ、そう?」
「ああ、普通に」
「······」
凌は少しあきれたような、怒ったような顔で下を見る。
さて、
「午後の部すたーと」
「楽しそうね」
「に見えるか?」
このあと、テレビに映る人の真似をする体操をしたり、皆さんとキャンドルを作ったりした。そして今は皆さんコーヒーや、紅茶を飲みながら落ち着いている。
「では、この間に食器を洗います」
「はぁ、あ、はい」
まずい、変な返事をしてしまった。
「わかりました。あそこの食器からですか?」
「ええ、よろしくお願いします」
ほー
「さすが独暮らし」
こっそり突っ込む。
「あなただって二人暮らしでしょう」
通常音量で返される。
「妹とを付けろ!奥様方に誤解されるだろ!」
はあ、疲れる。
「でも、あなたが食器などを洗っているのよね」
「いや、量が少ないからセルフで食器洗浄機に入れさせてる」
食器が多いとかさばり、入れるのが面倒だが少なければ適当でいい。
目の前の食器の量がみるみる減っていく。
「速いな」
「一応独暮らしだし」
······
「······たまに遊びにこいよ」
「え?」
「遊びに行くのはめんどくさいからな」
女性の独り暮らし部屋には入りずらいし。
「たまに、なら」
あざ
台詞
「遊びにきてもらうのはいいが、一人で来るなよ」
by 戸羽 羽後




